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歩き続けた、天才たち『グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家』

2015.03.22Vol.639ART
 イタリア・バロック美術を代表する画家、グエルチーノ(1591-1666年) の、日本国内では初めてとなる展覧会。  グエルチーノはボローニャ近郊の小都市・チェントに生まれ、ほぼ独学で絵画を学びながら“ボローニャ派”を代表する存在として名声を博した画家。ときの王侯貴族や、教皇、枢機卿などから多くの支持を得、没した後もゲーテやスタンダールといった後世の文化人らから高く評価されていた。19世紀半ばごろになると近代美術の隆盛とともに忘れられていたが、20世紀半ば以降は再評価の試みが続けられ、近年ではイタリアを中心に大きな展覧会が開催されている。  今回は、国立西洋美術館がグエルチーノの油彩画を1点所蔵していたこともあり、日本で初めての大規模展が実現。2012年に地震の被害を受けて以来閉館しているチェント市立絵画館の協力で、グエルチーノ作品など44点を展示。本展の収益の一部は同館の復興に充てられる。  ボローニャ・チェントを活動の拠点としながらも、ローマ滞在を機に画風を大きく変えるなど、新たな表現を模索していたグエルチーノ。当時のイタリア美術の変遷を知る上でも、興味深い作品となっている。

春の訪れは上野で感じる「東京・春・音楽祭−東京のオペラの森2015−」

2015.03.22Vol.639LIVE
 桜の季節が近づいているが、上野にはすでに春が到来! 毎年、この時期に行われる音楽イベント『東京・春・音楽祭−東京のオペラの森2015−』がすでにスタートしている。  オーケストラ、歌曲、室内楽など国内外から一流アーティストが集結し、約130公演が行われる大型音楽イベント。ワーグナーのオペラを演奏会形式で上演する人気の『東京春祭ワーグナー・シリーズ』、昨年から引き続き開催される『東京春祭 合唱の芸術シリーズ』、さらには生誕100周年を迎えるピアノの巨匠スヴァトラフ・リヒテルをリスペクトする『リヒテルに捧ぐ』をはじめとした有料公演を軸に、国立西洋美術館の庭や旧岩崎庭園の洋館、JR上野駅さらにはカフェやオフィスビルなどで行われる無料のミニコンサート『桜の街の音楽会』、子ども向けの音楽ワークショップや公開リハーサルなどさまざまなプログラムが用意されており、気軽かつ楽しく音楽に触れられるのが特徴だ。  また、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館がある上野を舞台とするだけに、開催中の展覧会にひもづいたプログラムが行われているのも、このイベントならではの趣向だ。  毎年多くの人が参加する人気イベント。まだ未体験の方は、芸術の春、音楽の春で新年度をスタートしてみてはいかが。

地方創生成功の鍵は地方の主体性と情報発信 石破茂 地方創生担当大臣

2015.03.22Vol.639未分類
「日本を元気に」をスローガンに各界のキーパーソンにお話をうかがってきた「JAPAN MOVE UP!プロジェクト」。今回は石破茂 地方創生担当大臣に「地方創生」について語ってもらった。(聞き手・一木広治)

アーティストがシーンを作る「STARLIGHT」 吉井和哉

2015.03.22Vol.639CD/MUSIC
 先日リリースしたシングル『クリア』ではオープンさとともに、変わらない美声を響かせた吉井和哉。ソロになってからはもちろん、バンド時代に遡ってみてもその圧倒的な歌唱の魅力は輝きを増し続けているように感じるが、前作から4年ぶりとなる最新作もまた、それを裏付けるような仕上がりだ。パワフルなロックサウンドに乗せてうねるボーカルは耳に絡み付き、まるでギターソロを思わせる魅力がある。その一方で、『(Everybody is)Like a Starlight』『You Can Believe』の伸びやかでまっすぐな歌声もまた、頭と心にストンと入ってくる。『クリア』のほか、話題のドラマ『山田孝之の東京北区赤羽』エンディングテーマ『TOKYO NORTH SIDE』など10曲を収録している。

アーティストがシーンを作る「ヒンターランド」ローンレディ

2015.03.22Vol.639CD/MUSIC
 英マンチェスターのホームスタジオから自身の音楽を発信する、新世代のアーティスト、ローンレディ(LONEDADY)。その名が示すように、彼女はひとりスタジオでリズム・マシンとセッションしながら音楽を作る。サウンドはディスコ・ノット・ディスコやニューウェイヴ・ファンク、インダストリアル・ミュージックからの影響を強く受けた踊れるサウンドが詰め込まれている。懐かしさと新鮮さを同時に感じさせるのは、スライ・ストーンのミキシング卓やクラフトワークやプリンスが使ったドラムマシン、ヴィンテージのシンセサイザーを使っていることも関係がありそう。さまざまなアーティストを生み出し、音楽シーンを作り出してきたマンチェスター。彼女はその遺伝子を確実に受け継いでいる。

アーティストがシーンを作る「L.O.K」久保田利伸

アーティストがシーンを作る「ヴァルニキュラ」ビョーク

野球ファンが注目する選手は、日本ハム・大谷翔平選手!

2015.03.22Vol.639未分類
 プロ野球のセ・パ公式戦を放送するスカパー!が、全国の20〜59歳の野球ファン・Jリーグサポーターを対象に「プロ野球・Jリーグに関する調査2015」(調査期間は2015年2月4〜6日)を実施した。それによると、「今シーズン活躍すると思う選手」の1位は大谷翔平選手(日本ハム)だった。投手と打者のどちらもこなす「二刀流選手」として注目を集める大谷選手の勢いは止まらないよう。3日に行われた対巨人とのオープン戦では反省点がいくつか見られたが、フォームの調整は以前に比べてかなり改善されてきており、課題の一つである制球力の改善が今シーズン中に達成されるか注目が集まる。2位と3位はそれぞれ大リーグ復帰組の松坂大輔選手(ソフトバンク)、黒田博樹選手(広島東洋カープ)だったが、大谷選手はこの2人を圧倒的な差で引き離しての1位だった。  大谷選手はまた、「応援CM(チームの応援を呼びかけるCM)に出てほしい選手」にて1位、「女性ファンが選ぶイケメン選手」では2位に選ばれており、技術面のみならず多くの期待が寄せられている。  帰国組が圧倒的な経験値を見せつけるか、二刀流ルーキーがその存在を誇示するのか。今シーズンの活躍から目が離せない。  また、ペナントレースの優勝チーム予想ついては、セ・リーグでは読売ジャイアンツ、パ・リーグでは福岡ソフトバンクホークスと、昨シーズンの優勝チームが最多だった。

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

「選手にプレッシャーを感じずにのびのびと
プレーしてほしい」心優しきカープ芸人

2015.03.22Vol.639未分類
「アメトーク」出演を始め、「カープ芸人」として有名なTHE GEESE(ザ・ギース)尾関高文。今や「カープを語らせたら右に出る者はいない」といっても過言ではない!? そんな尾関は今シーズン注目の選手についてはこう語る。「プレッシャーを感じずのびのびプレーをしてほしいのでホントは言いたくないんですが……、やっぱり黒田ですかね」  今シーズンのカープといえば、8年ぶりに日本へ復帰した黒田博樹。オープン戦でも、圧倒的な存在感を示した。 「オフシーズンになると黒田の“帰ってくる詐欺”の時期だなって、ファンの間では一種の風物詩になっていたんですよ。これはもちろん深すぎる愛情の裏返し。期待しすぎるとダメだった時のショックが大きくて立ち直れなくなりますから。今年もそうだと思っていた分、帰ってくるとなった時の喜びは相当でしたね」  もう1人、古巣へ復帰といえばかつての本塁打王、新井貴浩も注目だ。 「カープファンの間では有名な話ですが、8年ぶりに戻ってきて地元の公園でキャッチボールしていたら管理人に追い出されちゃったんです。カープの一押しスターも今は気付いてもらえず…って(笑)。でもムードメーカー的な存在で慕われていますね。一度は阪神にいってしまったんだけど、気付いたらみんなまた受け入れている。この感覚がカープファンのいいところかもしれませんね、痛みを忘れるというか(笑)」  カープ戦の特徴といえば、応援席を真っ赤に染める熱狂的な応援と、最近話題のカープ女子だ。 「真っ赤に染まるスタンドで、赤の塊の躍動感を感じることで、野球ファンだけでなく、野球ビギナーも楽しめると思います。本当にお祭りみたいなんで! あとはユニフォームを着ている“カープ女子”もすごく可愛いんで、男性はそちらも見てください(笑)。とにかく気軽にふらっと来て、夜の球場のにおいとか、風や夏のにおいを感じてほしいですね。広島観光の際は、カープ観戦も行程に入れることをおすすめします! すぐ予約でいっぱいになっちゃうかもしれないけど、ビッグテラス席ではバーベキューをしながら野球が見られるんですから」  仕事と天王山の試合が被ったら迷わず試合を見に行くという尾関。ファンの熱が最高潮に達しつつある広島東洋カープから、今シーズンは特に目が離せない。

今季のベイスターズはここ10年で一番いい!
ポジティブな雰囲気にあふれ、ワクワクする。

2015.03.22Vol.639未分類
 少年時代から熱を持って野球を見続けている、ダイノジの大谷ノブ彦。根っからの中日ファンとして知られる彼だが、今年は横浜DeNAベイスターズに熱視線を送っている。きっかけはパーソナリティーを務めるラジオ番組『キキマス!』。昨年ベイスターズを取り上げたらリスナーから熱いメールが山のように送られてきた。 「“ベイスターズのためにCSをなくさないでほしい”だとか、中畑清監督の次は3位を目指しますっていうスピーチにすごく盛り上がったとか……なんか、みなさんが自虐的で面白いんです。悪い女につかまって別れられないみたいな感じなんですよね。それがきっかけになって、今シーズンは番組をあげてベイスターズを応援していこうと決めました。それから僕もベイスターズについての本を読んだり、2月には沖縄キャンプも自腹で見に行って中畑監督が朝の散歩で歌うのも見ました。いろいろジーンとしちゃってね。ノック練習を終えた選手に“ありがとうございます”っていうのは監督じゃなくて来てくれたお客さんに対してだろってスタンドに向かってあいさつするように促したりするのなんか見たら……もう、ベイスターズが大好きになっちゃった」  野球にもいろいろな見方があるが「今シーズンは“物語”かな」と、大谷。 「キャンプでも感じたことだけど、ベイスターズはすごくいい雰囲気なんです。チームバッティングができるようになってきているし、弱点だと思っていた左のピッチャーについても、砂田毅樹投手が調子を上げている。他の選手も育ってきてここ10年ぐらいでは一番いいチームといえるかもしれないって思います。ノッてくると勝つチームだからノリに任せて、調子が悪い時にはどうやって最小限に抑えるか。それがポイントでしょうね。今シーズン、セ・リーグは本当にどうなるか予想しがたい混戦模様で、圧倒的な最下位もいない。それと、ロペス、東野、中畑監督という元巨人の面々がどう戦っていくのかっていうのもおもしろいと思う。そう考えるとやっぱり物語でしょ。応援したいよね」  番組ではこれまで、現場、つまり球場に行くことを推奨してきた。 「中畑監督の今年のモットーは“導(みちびく”だそうです。僕も、『キキマス!』やいろんなことを通じて、多くの人をスタジアムに導くことができたら。みんなで行って応援しましょうよ。絶対楽しいから!」

地元で食べるとやっぱりウマイ! 鹿児島編

2015.03.22Vol.639今日の東京イベント
 鹿児島の名産といえば、ぱっと思い浮かぶのが、黒豚、黒牛、焼酎、さつま揚げ、かるかん…といったところでは? しかし、それらはあまりにもメジャーで、東京にいても結構簡単に手に入れることができる。今回は、鹿児島市の中でも桜島に注目! 桜島は言わずと知れた火山の島。活発な活火山で、ほぼ毎日のように爆発と噴火を繰り返しているがほとんど災害にはならない世界でも非常に珍しい地域でもある。これまでも約100年前の大正の噴火など何度か大きな噴火も経験しているが、そこに住む人たちはそれらを教訓にし、防災意識を高く持ち現在も生活している。そんな桜島で最もメジャーな特産物は「桜島大根」だろう。これまで収穫された中で最大の31.1kgのものは、世界一大きな大根としてギネスにも認定されている。反対に世界一小さなみかん「桜島小みかん」ほか、最近人気の加工品などをご紹介。

新生EXILE初のアルバムをリリース
EXILE 白濱亜嵐 & 佐藤大樹 INTERVIEW

2015.03.22Vol.639インタビュー
3月25日に3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『19 ―Road to AMAZING WORLD―』をリリースするEXILE。2014年、新たに5人のメンバーを加え始動した第四章・新生EXILEの初となるアルバムでもある。また、同アルバムを引っさげ、秋からはライブツアー「AMAZING WORLD」もスタート! 新メンバーとして加入した白濱亜嵐と佐藤大樹が現在の思いを語る。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

新生EXILE初のアルバムをリリース
EXILE 白濱亜嵐 & 佐藤大樹 INTERVIEW

2015.03.22Vol.639インタビュー
3月25日に3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『19 ―Road to AMAZING WORLD―』をリリースするEXILE。2014年、新たに5人のメンバーを加え始動した第四章・新生EXILEの初となるアルバムでもある。また、同アルバムを引っさげ、秋からはライブツアー「AMAZING WORLD」もスタート! 新メンバーとして加入した白濱亜嵐と佐藤大樹が現在の思いを語る。

さあ、冒険の旅に出発だ!「東京ワンピースタワーオープン」

2015.03.22Vol.639今日の東京イベント
 東京タワーフットタウン内に「東京ワンピースタワー」がオープン。原作の漫画が「週刊少年ジャンプ」で連載中の、世界中で大人気のアニメ『ONE PIECE』史上初の大型テーマパーク。その世界観を体感できるワクワクするアトラクションやライブショー、レストラン、ショップなど『ONE PIECE』の魅力がつまった施設がいっぱい! 東京の中心にある“トンガリ島”で、麦わら一味の冒険と遊びを体感しよう!

7人制ラグビーは日本人向き 吉田義人さん(ラグビー サムライセブン監督/カ・ラ・ダファクトリーA.P.パイレーツ監督)

2015.03.22Vol.639今日の東京イベント
 吉田さんは現在、7人制ラグビーの日本代表サムライセブンと女子のカ・ラ・ダファクトリーA.P.パイレーツの監督を務めています。現役時代は明治大学で大活躍。日本代表でもオールブラックスとの戦いで見せた伝説のトライが有名です。 現在は2016年からオリンピック競技になる7人制ラグビーの普及と強化に尽力されています。どういう競技なんでしょうか? 「人数が少ないからグラウンドも狭いんですか?って聞かれるんですけど、広さは一緒なんです。でも同じラグビーという名前がつきますが、15人制とは全く違うものなんです。15人制でよく見る密集戦がほとんど起きません。人数が少ない分スペースがあるので、スピーディーでダイナミックなラグビーになります」  現在選手をスカウト中とか。 「7人制はフィジカルなコンタクトの要素よりもスピードと俊敏性。タックルもされますが、その時にいかにボディーコントロールができるかが重要。つまり体幹の強さ。この3要素が身体的な能力として高い選手を求めています」  現役時代、19歳から35歳まで毎日1日1000回腹筋をしていたという吉田さん。 そんな吉田さんの今の若さの秘訣は? 「具体的な目標に突き進んでいること。そして仲間たちの賛同とか共感なんかが励みになって、パワーになっているように思います」

大谷ノブ彦 カタリマス第11回 参加することが「おもしろい」 

あなたの心、解放します。『冷蔵庫を抱きしめて』著者:荻原浩

2015.03.22Vol.639【TOKYO HEADLINEの本棚】
 現代人が抱える心の病気に迫る短編集。男を見る目がなく、いつもDV男にばかり引っかかってしまう女が子どもを守るためにボクシングジムに通い、肉体的だけではなく精神的にも変わっていく「ヒット・アンド・アウェイ」。これまで、殴られていたのを自分のせいだと感じ、息を殺して暴力が収まるのを待っていた彼女が最後にとった行動とは。また「冷蔵庫を抱きしめて」は、結婚して幸せの絶頂にいる女性が主人公。しかし結婚前、磁石のように相性がぴったりだと思っていた夫とは食の好みがまったく違っていた。それをきっかけに治ったはずの摂食障害が再びぶり返してしまう。  そして、自分と似た男が、自分が本来いない場所で目撃される「アナザーフェイス」。いわゆるドッペルゲンガーと言われる現象に似ているが、実はそれは彼が作り出した幻想で…。思わず背筋が寒くなるようなオチもお見事。一転、「顔も見たくないのに」は、お調子者の元カレに振り回される女性が登場。イケメンだけど浮気性、何にも考えていなくてちょっとバカ。そんな男と別れたはいいが、なんと彼がテレビの人気者に! 見たくもないのに、画面にポスターになって彼女の目の前に不意に現れる。元カレのキャラクターが憎めず、ちょっと笑ってしまう話だ。そのほか、「マスク」「カメレオンの地色」「それは言わない約束でしょう」「エンドロールは最後まで」の全8編を収録。DV、摂食障害、対人恐怖症、ゴミ屋敷などなど、出てくる人物や置かれている環境は深刻だ。  しかし読んでいて重くならず、その心の闇から解放してくれるような読後感がある。心の弱さを認めて、前に進もうとする彼らの姿にエールを送りたくなる作品。

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