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あひるなんちゃら | TOKYO HEADLINE
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キャッチフレーズは「80分の駄弁芝居」あひるなんちゃら『ハルサメ』

2019.03.13 Vol.716

 あひるなんちゃらのキャッチフレーズは「80分の駄弁芝居」というもの。80分の部分は公演によって70分に変わる時もあるのだが、もともとその辺も「あんまり公演時間が長くなるとお客さんのお尻がつらくなるから」となんとなく決めた時間と思われるため、大勢にはほぼ影響はない。とにもかくにも駄弁芝居ということ。

 2003年にユニットとして立ち上げてから今年が17年目。ぶれずに駄弁し続けているのは冷静に考えるとすごい。普通はこれだけ長く続けていると、なんか大したことを言いたくなってしまうのが人の常。それを押し殺し、スタイルは曲げない。実はちゃんとしている人たちなのかもしれないが、そんなことはおくびにも出さず、今日も駄弁を重ねる。

 今回は初日の公演終了後にイベントを開催するという。

 これまでのオリジナルテーマソングをベストテン形式で発表して、その中から選りすぐりの数曲を、ゲストを招いてカラオケで披露するとのことなのだが、いったいどれくらいの時間やるつもりなのか?とかツッコミどころが満載で逆に見たくなる? 今後のアフターイベントに一石を投じることになるかもしれない謎のイベントだ。

あひるなんちゃら恐るべし『今度は背中が腫れている』あひるなんちゃら

2018.02.20 Vol.703

 自らの作品を「駄弁芝居」と評し、その言葉に偽りなしの駄弁を駆使し約80分というちょうどいい時間に合わせて一本の芝居に仕立て上げる。

 冷静に考えると実は結構大変なことなんじゃないかと思うのだが、それは勘繰り過ぎなのかもしれない。

 彼らの芝居を見ていて、とにかくさまざまな局面で感じられるのは「自然体」とか「脱力」といった単語。実は演劇においては脱力することは結構大変なことであることを考えると、ひょっとしたらすごいことをしているんじゃないかと思うのだが、その辺は見た人に判断していただきたい。

 今回の『今度は背中が腫れている』というタイトルは前回公演のアフターイベントで観客から意見をもらって決めたものとのこと。取りあえずはタイトルに合わせた話を目指しているはずだが、ひょっとしたら全然違う話になっているかもしれないので、ここはあまり気にしなくていい。

 リリースをよく見ると「駄弁芝居」のほかにいつの間にか「対象年齢2歳以上」という紹介も載っている。未就学児童は無料とのことなので、子育てでなかなか外出できないお母さんたちも気にせず見られるお芝居。

 ちなみに紹介記事を書こうと思えば思うほど、こちらも駄弁になっていくという駄弁スパイラルにこの記事は陥っている…。あひるなんちゃら恐るべし。

あひるなんちゃら『今度は背中が腫れている』
【日時】3月1日(木)〜3月5日(月)(開演は木金19時30分、土15時/19時、日13時/17時、月15時/19時30分。開場は開演30分前。当日券は開演45分前前)
【会場】駅前劇場(下北沢)
【料金】予約あり 一般2000円、学生1000円/予約なし 一般2500円、学生1500円。※未就学児童は無料。全席自由席・日時指定・受付時に整理券を配付。学生は要学生証提示。
【問い合わせ】あひるなんちゃら(TEL:03-5945-3533 [HP] http://www.ahirunanchara.com/ )
【脚本・演出】関村俊介
【出演】根津茂尚、篠本美帆、田代尚子、野村梨々子/石澤美和、澤唯(サマカト)、澤原剛生(劇団普通)、園田裕樹、堀靖明、松木美路子、宮本奈津美(味わい堂々)、ワタナベミノリ(ECHOES)

現代口語演劇の幅の広さを実感『ドロボー・シティ』あひるなんちゃら

2016.03.15 Vol.662

 あひるなんちゃらの作品は、思いついた面白そうなことをただ書いていたら一本の作品になっていた——という感じ。意味ありげな台詞があると「伏線か?」と思う人も多いだろうが、決してそうとは限らず、ただいい台詞が思いついたから喋らせてみた、ということが結構多い。楽しむコツを分かっている人であればあるほどのめり込める、ある意味、プロレスのようなもの。

 今回はタイトルから察するに「泥棒」のお話。

 作・演出の関村曰く「大泥棒が、古代王朝の財宝とか、あなたの心とかを盗んでどうこうっていう話を書いたら、それはオマージュやインスパイアという名の限りなく盗作に近い芝居になってしまうので、小泥棒の話にしました」とのこと。

 泥棒にも家があって、ひょっとしたら泥棒の家だって泥棒に入られる可能性はあるわけで……といったトーンで話が進んでいく。

 小泥棒? こそ泥じゃなくて? なんて突っ込みは家に置いてきてありのままを楽しむのが肝要。
 今回も年配の方とか飽きっぽい人にも優しい70分の駄弁芝居。

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