生産者の高齢化や減少、品種競争の激化…“イチゴ戦国時代”
イチゴのシーズン真っ只中。イチゴを使ったスイーツブッフェや、人気パティスリーのイチゴスイーツ、市販のお菓子にも期間限定のイチゴフレーバーが勢ぞろい。そんなイチゴづくしの中で人目を引くのはやはり、有名ブランドイチゴを使用した商品だ。
農林水産省の「品種登録/出願データ」によると2018年度現在、全国で登録されている品種は298種。そのうち生産維持されているのは165種とのこと。全国の作付け面積トップスリーは「とちおとめ」「あまおう」「さがほのか」だが、近年「スカイベリー」や「きらぴ香」といった新顔ブランドの勢いも増している。そんな“イチゴ戦国時代”に昨年秋、また新たな注目のブランドが登場した。その名も「いちごさん」。佐賀県から「さがほのか」以来20年ぶりに生まれた期待の星だ。昨年の大阪市場では贈答用の「いちごさん」が15万3000円=1粒1万円という高値で落札されたり、東京でも「いちごさん」を使ったスイーツを提供する期間限定イベントが開催され、早くも話題を呼んでいる。