大正から昭和初期にかけて製作された樹木図鑑〈北海道主要樹木図譜〉の貴重な元版を特別公開。植物図鑑としての重要性はもちろん、アートとしても魅了される奥深い世界を紹介する。
〈北海道主要樹木図譜〉は、東日本に生育する樹木を網羅し、その精緻な観察画とともに高く評価された、世界的にもトップレベルの樹木図鑑。大正2年(1913年)、北海道庁は林業育成の必要性から、東北帝国大学(現在の北海道大学)に図鑑作成を依頼。委託を受けた教授・宮部金吾と、助教授・工藤祐舜は7年間の準備期間の後、大正9年(1920年)に樹木4種を、技手・須崎忠助の作画による美しい石版画とともに発表。以降、昭和6年(1930年)までに樹種85種が紹介され、86枚の石版画が残されている。
ボタニカルアートのファンは必見。なじみのある日本の植物たちを美しい図画の数々で愛でてみては。
『北海道主要樹木図譜展』
六本木ストライプスペース 3月18日(金)〜27日(日)
【時間】11〜19時
【休】会期中無休
【料金】入場無料
【問い合わせ】03-3405-8108
【交通】地下鉄 六本木駅3番出口より徒歩4分
【URL】 http://striped-house.com/