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カタリマス | TOKYO HEADLINE - Part 2
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ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!【ARCHIVE】

2016.04.05 Vol.0

「表」は隔週でTOKYO HEADLINE紙面&WEBにて連載(〜2016.3.28)

 

最終回 好きなことを貫けばいい。

第22回 テーマは「思い出ご飯」。でも、リアルテーマは家族だった!

第21回 僕たちは、より正しく生きるしかない。

第20回 ムダする理由

第19回 「おんせん県おおいた」の、温泉のない佐伯市で考えた

第18回 大谷ノブ彦は腸だ?

第17回 氣志團万博でもらった大きな土産

第16回 スペシャルウィークは「しくじらない」。

第15回 ベタなことをやって夏休みを回収したい

第14回 10月は清水港でマグロック&フジソニック

第13回 みなさんの代わりにお話を「キキマス!」。

第12回 人にはそれぞれの役割がある

第11回 参加することが「おもしろい」

第10回 中畑清監督に「導」かれて

第9回 「芸人」って何でもやるべきだと思う

第8回 「こっち側の人間」とか、つまんない。

第7回 僕の役割は「なぜ素晴らしいのか」を伝えること

第6回 芸人”愛”じゃなくて、芸人”熱”

第5回 「文化を嗜むよりも合理性が勝る」?

第4回 王道を引き受けて王道を行く、白鵬とキムタクにシビれた!

第3回 映画『GODZILLA ゴジラ 』は試金石 

第2回 サッカーはテクノミュージック論。

第1回 楽しいことは中(ナカ)にある!

 

「裏」はWEB限定(〜2016.3.24)

 

第70回 さあ、最終回。最後の曲は何にしよう?

第69回「手放すことで何かを得る」って、あるね。

第68回 今こそ、エンターテインメントが本気を出すとき。

第67回 グラミー賞授賞式で受け取ったメッセージ

第66回 “町おこし”のダイノジ

第64回 いろいろな人に会いたい。

第63回 まだ本調子ではないけれど…イッツオーライ! 29日に独演会 

第62回 2016年は「いい感じ」です。

第61回 ドリカムのワンダーランドにやられた!

第60回 お昼の番組集合で分かっちゃったこと

第59回 その場を楽しむことが、ハッピーへの近道だ。

第58回 恋をした。

第57回 遅めの夏休みにした、10年に1度あるかないかの体験。

第56回 笑って学べる、「赤っ恥」は最高。

第55回 あの人の『蒙古斑』が見たい!?

第54回 清水で8年前のリベンジ、果たせました

第53回 東京の土産、やるじゃん!

第52回 ラジオの役割について考えさせられる日々。

第51回 糠漬けは、人生だ!

第50回 エンブレム問題は、パクリ探しで終わっちゃいけない。

第49回 『テイラー・バートン〜奪われた秘宝〜』、ついに本番。

第48回 佐野元春さんに夢見心地。

第47回 70年目の原爆の日に思うこと。

第46回 今年の夏フェス、DJ ダイノジはちょっと違う…かも?

第45回 一杯の立ち食い蕎麦。

第44回 カミさんは「知らない」

第43回 マンガみたいな野球が見たい!

第42回 この夏、ダイノジが上げる”喜劇”というでっかい花火。

第41回 「父ちゃん」はちょっと切ない。

第40回 マグロック復活! ダイノジがフェスをやります

第39回 「大谷に敵はいない」

第38回 「〇〇の日」は〇〇に想いをはせる日

第37回 子供が喜ぶことをしたい

第36回 「じゃないほうの大谷」

第35回 半チャーハンは愛情のないキスみたいなもの。

第34回 何が敵か。

第33回 2年目の『キキマス!』は、より”キキマス”に

第32回 板東英二さんは太陽だ

第31回 4年目の3.11に僕ができること

第30回 離婚の危機。どうにか、回避。

第29回 『フォックスキャッチャー』とスティーヴ・カレル

第28回 面倒くさいことだからやってみる

第27回 ベイスターズ本に感動した

第26回 僕たちには長渕剛が足りない!

第25回 答えって、ひとつじゃない。

第24回 ラジオ界のボケになりたい。

第23回 『キキマス!』からドラマ主演まで! なんかすごい、2014年。

第22回 ベイスターズを応援するための物語ができた!

第21回 人生、山あり谷あり……大谷あり

第20回 ムダする理由

第19回 澤本嘉光さんの話で燃えあがるラジオ熱

第18回 大きな声で好きって言えない、汁とイモ

第17回 チームスマイル・豊洲PITで俺のグッドタイム

第16回 芸歴20周年のお祭りで「衝撃」との邂逅

第15回 カッコいいのは、笑われることを恐れない愚直さ。

第14回 ハワイに行きたい

第13回 こんなに動物が好きだった……

第12回 本当に一番おいしいものって何だろう

第11回 草食男子こそラジオを聞け!

第10回 金言飛び出すスペシャルウイーク! 今日も『キキマス!』

第9回 オールナイトニッポン伝説を『キキマス!』

第8回 若者よ、失敗しに行け!

第7回 勃発!果物問題。僕のリンゴは6分の1!

第6回 夏フェスシーズン本格スタート! 「まずは現場に行け!」

第5回 聞きました! サッカー日本代表をもっと強くする方法。

第4回 ブレる自分を楽しむマイブーム

第3回 サッカーってライフ!

第2回 ”楽しいことをやることで抵抗したい”誕生日

第1回 ネガティブなことばっかりいってないで、楽しくやろうよ!
※第65回は欠番

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第70回 さあ、最終回。最後の曲は何にしよう?

2016.03.24 Vol.663

『キキマス!』の放送も24日で終わり。最終回ですよ。先週から、このコーナーは最後、みたいなのが続いていています。今週も最後というフレーズも何度も出てきましたけど、僕自身はまだ終わるという実感がまったくないんですよね。後から来るのかな、来週の月曜13時とかに。どんどん仕事を入れちゃってるから実感する余裕もないのかもしれないですけど。自分自身でもそうだし、マネジャーもどんどん仕事を入れてくるんです。一つの番組が終了するという寂しさ、それを感じないように無意識でやってるのかなあ。マネジャーもそういう配慮なんだろうか…。

 22日の放送は、マキタスポーツさんは最後までいてくれて、大地さんは中継が終わって駆けつけてくれました。もちろん東島アナウンサーもいてね、にぎやかなエンディングになりました。大地さんはこの番組でいろんな経験させてもらったって言ってたけど、僕も同じ。マキタさんは僕とこんなに話が合うとは思ってなかったって話してたけど、僕もそうなんだよなあ。本当、いろんな経験させてもらったと思ってます。いろんな人からいろんなことをいわれて、やってみて、考えて。それを繰り返して、自分だからできることが見えてきたと思います。この2カ月ぐらいはそれを貫いてきたから、それが聞いていただけた方々に少しでも伝わっていたらいいなって思います。

 最終回も、自分がいいと思うこと、おもしろいと思うことを貫かせてもらおうと思っています。選曲もそう、紹介したい曲がまだまだいっぱいあるからね。現時点ではどの曲をっていうのは決めてないけど、その場で決めることになると思う。

 今の気分だったらaikoさんの『キラキラ』かな。彼女はずっと恋愛大喜利をやってきて、今もそれを続けているっていう、すごい才能を持っている人。超個人的なことを歌っていて、使っているコードも不思議というか変なのに、すごいたくさんの人に支持されているんだよね。そういう超個人的なことが一番キラキラしている、みんなが聴きたがってる。つまりさ、大衆性を帯びているんだなって思うんです。それがさ、自分がラジオパーソナリティとしてやっていくことかなって思うからね。

 さて、本当の最後の曲。何になるんだろう。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第69回「手放すことで何かを得る」って、あるね。

2016.03.17 Vol.662

 番組を聞いてくださっている方はもうご存知だと思いますが、『キキマス!』、終わります!来週の24日の木曜日の放送が最後です。21日はホリデースペシャルがあるから、あと4回。ああ、終わっちゃうなんて……。

 終わるっていうことになってからかな、番組が良くなってきた気がしています。わがまま言って本当に好き勝手にやらせてもらってるからかな、反応がすごいの。聞いてくれる人たちとの距離がぐっと詰まったような気がしてます。こういうのやりたかったんだよねって毎日思ってます。

 番組が始まって2年。いろんな経験をさせてもらいました。本当にいろんな方にお話を伺えたし、たくさんのあこがれの方にもゲストに来ていただきました。それに、リスナーのみなさんにもいじられた…。今週、森脇健児さんとアスリートの話をしてるとき、感じたことがあったんですよ。応援される人、みっともないところも見せられる人がいいなって。リオ五輪を目指すようなアスリートも、プロ野球の選手もみんなそう。

 ずっと好きな野球の選手に、ドラ山本、山本和範選手がいます。もう引退されてるんですが、この方がね、まさに、応援される人、みっともないところも見せられる人だったと思うんです。ドラフト5位で近鉄に入って、なかなか結果を出せずに戦力外通告。バッティングセンターでバイトしてたら、南海に誘われて入って、すごい活躍してオールスターまで出ちゃう。2億円プレイヤーにもなっちゃうんだよね。でもまた、自由契約に。古巣の近鉄に戻るんだけど、またオールスターに出て、福岡ドームで決勝ホームランを打つんだよ……。インタビューが、もう、ぐっときちゃう。……落ち込むと、その動画を見てますね、僕。

 ラジオをやるようになってリスナーにいじられるようになって、それがテレビにも広がって……そういうのって、プライドを捨てられたというか、みっともないところも前よりは見せられるようになったのかなって思います。何かを手放すことで、何か得る。そういうのって、あるなって思ってます。

『キキマス!』もきっと同じなんですよ。終わることになってから、デス馬券と言われ続けてきたのに競馬が3連勝。デスじゃなくなっちゃってます。予想のやり方はまったく変わってないのになあ…。念願のビバリーにも出られたしね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第68回 今こそ、エンターテインメントが本気を出すとき。

2016.03.09 Vol.661

 今週金曜は3月11日。東北大震災が発生から5年目の3月11日です。

『キキマス!』では今週、復興地の方々とお電話をつないでお話を伺っています。初日7日は、気仙沼フェニックスバッティングセンターの千葉さんにお話を伺いました。震災でご家族が犠牲になられて、今は野球好きの息子さんと2人。気仙沼にもバッティングセンターがあったらいいなという息子さんの言葉がきっかけになって、バッティングセンターを作ってしまった方。番組でもここでも何度もお話ししている方です。月曜は現状や、これからなど、いろんなお話を聴かせていただきました。ただそのなかでね、息子さんとは奥さん、息子さんにとってはお母さんになるけど、その話はしないって言ってて。それがさあ、番組が終わってさ、残っちゃったんだよね…。
 
 あれから5年が経つわけだけど、今でも当時のこと、思い出します。不謹慎だといわれて何もできない悔しさを味わったり、芸人もそうだけど、エンターテインメント全般がそうだったね。でもいま復興地の人とお話ししたりすると思うんですよ、エンターテインメントが力を出す、本気出す時が来たなって。みんな言うのよ、たくさんの人に来てほしいって。それってエンターテインメントが得意とするところでしょって思うんです。CDが売れないっていうなかで握手会やってたくさん売っちゃうとかやり方を考え出す、足を運びたいというイベントを考える、そういうところ。よくよく考えるとさ、これって、3.11とか復興地の話だけじゃなくて、どこの地方にも当てはまることでもあるんですけどね。そういうのもあって、ゴールデンウイーク中の5月3日、気仙沼フェニックスバッティングセンターでDJやります、『気仙沼フェニフェス』を。僕らが出てくるまではBBQやバッティング楽しんでもらおうかと思ってます。

 さて、3月11日。僕は毎年、何か楽しいことをするって決めています。今年は念願だった『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に出演してから、下北沢・ろくでもない夜で「キッズジャイアン」、そしてそのまま「ジャイアンナイト feat. SMAP」です。いろいろリクエストももらったんだけど、そのなかから選んだのがSMAP特集。SMAPで踊って思い切り楽しんでほしいと思って。売り上げ金はすべて寄付します。『SMAP×SMAP』で募ってるあの口座にね。……SMAPもこういうのなら許してくれるんじゃないかな。うれしいことに、このイベント、現時点で予約でいっぱい。当日券は様子を見て出そうかなって思ってます。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第22回 テーマは「思い出ご飯」。でも、リアルテーマは家族だった!

2016.02.22 Vol.661

『キキマス!』では毎週火曜、キキマスターのマキタスポーツと僕、そしてリスナーの方々と一緒に、食についてアツいトークをする『グルメの迷宮』というコーナーがあります。最高の揚げ物、中華定食、海鮮丼の食べ方、ラーメンの袋麺とか、いろんな食べ物を取り上げて、それについて話しています。このコーナー、反響がすごくてね。放送されているあいだ、メッセージが止まらないんです。

 それならばと、15〜18日までのスペシャルウイーク、『キキマス!』はいろんな「思い出ごはん」をテーマに、さまざまなゲストの方にも登場していただきました。孤独ならぬ、『おひとりご飯』には高橋ジョージさん、熊切あさ美さんね。『お仕事ごはん』には、僕と同じ大分県佐伯市出身の嘉風関! 最終日には久本雅美さんにも来ていただきました。メッセージもいろいろ寄せていただいて、盛りだくさんの内容でした。

 どの方のお話もおもしろかったし、いい話だったんだけど、ちょっとガツンと来たというか、考えさせられたのが、16日に来てくれた佐々木健介さんの言葉でした。この日のテーマは、『家族の思い出ご飯』。闘病中の奥様・北斗晶さんを支える佐々木家のこと、料理にまつわるエピソードであるとか、いろいろなお話を伺いました。

 佐々木さんには、リスナーさんからの電話にも出ていただきました。医師から家事をすることも止められていたというリスナーさんが、夫が仕事で帰ってこられなくて困ったとき、「僕が作るよ」と料理なんてしたことがない小学生の息子さんが、お父さんの見よう見まねで焼きそばを作ってくれた。それが、おいしかったと。僕はさ、「おいしいよね。おいしくなくてもおいしいって言っちゃうよね」って言っちゃったの。そしたら佐々木さんがさ、「……おいしかったんですよ」って。それ聞いて、ドキッとしちゃったんです。ものの味ってさ、ものすごくおいしいもの、そうじゃないものはあるよ。だけど作ってくれた人のこと、その状況も含めて、感じるもの。マキタスポーツもよく言ってるけどさ、「背景食い」ってやつだね。それ、分かってたつもりだったんだけどなあ。

 この日話したご飯の“おいしさ”ってさ、検索サイトでは見つけられないものです。こういったおいしさ、僕も家族と一緒に作っていきたいと思っています。そういえば、この間食べたハングリータイガーの「ダブルハンバーグステーキ」、おいしかったなあ。息子と一緒に行ったんだけどさ、僕がそれを頼んだら、息子が「…僕も、同じものを」って頼んだんですよ。何、そのフレーズ、どこで覚えたって。おおよそ息子は食べきれないだろうっていう量だったんだけど、食べきってましたよ。……おいしかったなあ。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第67回 グラミー賞授賞式で受け取ったメッセージ

2016.02.18 Vol.660

 今年のグラミー賞が発表されました。テイラー・スウィフトがアルバム『1989』で主要賞のひとつである年間最優秀アルバム賞を奪取しトータル3冠。彼女と大親友のエド・シーランも『Thinking Out Loud』で年間最優秀楽曲賞を取りました。年間最優秀レコードはマーク・ロンソン ft.ブルーノ・マーズの『Uptown Funk』。新人賞は“ぽっちゃり”歌手のメーガン・トレイナーという結果になりました。

 主要賞の顔ぶれを見て思うのはポップだなってこと。中継を見ていて、そう来たかとも思ったし、これは悪くないなとも思いました。近年のグラミー賞はオルタナティブな感じがあったけど、もっと開かれた感じ。

 グラミー賞って毎年メッセージを送ってきます。受賞者・作品はもちろん、授賞式や最大の見どころともいえるライブパフォーマンスもね。誰が出るのか、どの曲を演奏するのか、どんな順番で登場するのか。そういうところも含めてメッセージしてきます。

 受け取り方はいろいろあると思うけど、僕が今回見ていて感じたのは、スキがある、スキがある人っていいじゃない、それがかっこいいじゃないっていうメッセージ。今は、SNSとかいろんな道具があるから、いろんなところから突っ込まれるじゃない。だから説明が求められるような世の中になっているというか、先に説明をして突っ込まれないようにするみたいなことになっている。つまり、スキがなくなってる。あそこにいた人たち、受賞した人もそうじゃない人も、みんなスキがあるように感じます。テイラー・スウィフトにしても、ジャスティン・ビーバーにしても、ずっと攻撃され続けてるけど、それに対していろいろ説明したりしないし、いい意味で「軽さ」があるといってもいいかもしれない。彼らは、受け止めるっていうか、攻撃されることも含めて、何か良い方向へと変えていってる。なんていうのかな、「告発だけでは時代は変わらない」って言ってるような気がする。それ悪くないよね、いいよね。
 
 今回、主要賞を取るだろうと注目を集めていた1人に、ラッパーのケンドリック・ラマーがいます。僕も何か取るだろうって思ってました。結果は、主要賞は逃したけど、最多受賞の5冠。彼は当日、すごい社会派なステージを展開しました。いいステージだったし、間違いなく彼はこのエリアでは今最も注目すべきアーティストですが、ポップで「軽さ」があってっていう今年のグラミーとは、違うカッコよさだったってことだったんだろうなって思います。

 さて『キキマス!』ですが、今週はスペシャルウイーク。いろいろな“思い出ごはん”をテーマに、いろんな方からお話を伺っています。月曜からもう、いい話ばっかりです。ぜひ聞いていただけたらうれしいです!

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第66回 “町おこし”のダイノジ

2016.02.10 Vol.660

「やりたい」「興味がある」とここ数年言い続けてきたことのひとつに、“町おこし”があります。ここのコラムでも、『キキマス!』でもさ、何度も言ってきたことだから、またって思うもいると思うけど、言い続けてるからなのかなあ、つながってきちゃった。

 そのひとつが、毎年やろうって去年からスタートした夏の喜劇。今年の夏もやるんですけど、そのテーマが“町おこし”。町おこしのファンタジーだって。西野(キングコング)から提案されたんだけど、自然な形で出てきてね。少し前に町おこしについて話したこともあったから、それも関係があるのかもしれないけどさ、それ聞いて思ったんだよね、つながったぞって。

 公演はまだまだ先だけど、すごい楽しみになってきましたね。昨年は1週間の公演で、日替わりで違うチームが同じ脚本を上演したんだけど、今年は僕らダイノジに、去年出てくれた人、それに数名加わるようなメンバーで、脚本は今年も西野がやってくれます。去年やって、すごくいい座組だったから、しばらく一緒にやってみたいと思ってるんです。まずは今年。それから、もっと続けたら面白いことになると思ってます。

 “町おこし”の話に戻ると、いろんなところが気になってるんだけど、ここ数日特に気になっているのは生まれ育った大分県、「おんせん県おおいた」の象徴ともいえる別府なんです。別府温泉ってね、たくさんの観光客が訪れるらしいんだけど、いざ宿泊となると別府温泉ではないところに泊まってる、県外に泊まってるっていう場合も少なくないらしいんだよ。これを聞いて驚いちゃったよなあ。これも、聞いた話なんだけど、どうしてこうなってしまったかっていうと、別府温泉が古き良き時代のまま、昔の風情を保っているってことにあるみたい。時代が変わるなかで、他の温泉地や観光地がより多くの人を呼び込むために変化していったのに、別府温泉は……って。温泉地もいろいろあっていいんだけど、問題を感じるなら、何かしたほうがいい。気付いて何かしようという人たちもいるようなんで、僕もその“町おこし”に何か協力できたらって考えています。その結果、おんせん県大分にありながら温泉がない僕の故郷の佐伯市にもたくさんの人が来てくれたらうれしいしね。

 今年もね、いろいろあるんですよ“町おこし”。独演会で話した気仙沼のフェニックスバッティングセンターではゴールデンウイークにDJイベントをやるし、秋にはマグロックとフジソニックがある。他にもいろいろね。“町おこし”のダイノジ……来てる…のかな。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第64回 いろいろな人に会いたい。

2016.02.03 Vol.659

 初めての独演会が29日、無事に終わりました。足元の悪いなか、たくさんの人に足を運んでいただいてね。なかには『キキマス!』を聴いてくださってる方もいて、うれしかったなあ。公演時間も、終わった後に新宿で食事して帰れるよ!っていう予定していた通りの90分でほぼ収まりました。でもさ、これからずっとやっていきたい、ライフワークにしたいっていうライブの当日、天気予報が雪って……! 僕らしいというか。

 ここでもお話ししましたが、独演会では、2015年に出会った人たちと交わした会話のなかで心に残ったことをおすそ分けしました。『キキマス!』にも出てくれてるマキタスポーツくんに森脇健児さん。角田陽一郎さん、僕がやっているイベント『ジャイアンナイト』の常連さん、それと気仙沼フェニックスバッティングセンターの千葉さん…。さだまさしさんまで。ライブ終了後「ヤクルト400」について検索した人もたくさんいたみたいです。

 今年ももう1カ月が過ぎましたけど、すでに話したいことが、たまってきてる状態。来年のこのライブでは何を話そうなんて考えてます。 ウェブや本で知った話ではなくて、実際に顔を合わせた人から聞いた話というのを条件にしているので、もっといろんな人に会いたい、たくさんの人に会いたい。独演会で話すためにも会いたいという人もいるんですよね。そのなかの一人が、漫画家のタナカカツキさん。コップのフチ子さんの原案で知られている方ですが、タナカカツキさん、サウナにはまっていらっしゃって通い続けるうちに、その作法、本質にたどり着いたそうなんですよ。それを『サ道』と呼ぶそうで、本も出していらっしゃる。この本が、すごい面白いんですよ。お会いしたいなあ…。

 さてライブに話を戻すと、いろんなお客さんとお会いできて楽しかったです。日程がどうしても合わなかったという人もちらほらいたので、次回は2日間できたらな。会場はあのサイズのままでいいから…と思っています。

 芸人としての生活が20年を超えて、自分はもちろんダイノジが1年間こういう感じで動いていくっていうのが固まってきた気がしますね。1月はこのライブがあって、夏にはダイノジとして舞台をやって、10月にはマグロックとフジソニックがあって、2月にはプロ野球の沖縄キャンプを見に行くっていうのもあるね。あとは、ちゃんと漫才やっているところを見せられる場所があればいいかな。…ちゃんとって何だろう?って話ではあるんだけど。今もやってるしね。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第21回 僕たちは、より正しく生きるしかない。

2016.01.25 Vol.659

 2016年が始まって、そろそろ1カ月。長くはないこの期間で、本当にいろんなことが起きています。ベッキーとゲスの極み乙女。の川谷さんの件に、僕も大好きなSMAPの解散騒動、5人の生のコメントに日本どころか世界も注目したり。CoCo壱番屋の廃棄したはずのカツが業者によって横流しされてたのが分かったり…。

 それぞれのニュースや報道のされ方、その受け取り方を見ていると、2016年って何かの変わり目だと感じますし、僕らはもう「より正しく生きるしかない」ってことを改めて思いました。

 今は、すべてが可視化された社会であり、時代。当事者が言ったこと、報道されたことだけじゃなくて、いろんな角度からもたらされる情報、SNSの意見だとか、そういうものが統合されることで、すべてが見えてきてしまう。以前ならば見えなかったようなこともね。そういう状況ですから、何か不正や不誠実なことを隠そうとしたって必ずバレるし、隠そうとする行為がバレた時にはとんでもないことになってしまっています。繕おうとしたって難しい。どっかから飛んできますよ、本当はこういうことしてるんだよっていうのが。

 誠実さが評価されるよい例が、CoCo壱番屋の件だと思います。社員がいち早く不正を見つけて、自ら動き出した。そうせずにはいられなかった。その姿が明らかになったことが、今、CoCo壱番屋の評価が高くなってることを裏付けてると思います。思えば、ペヤングがあれほど大歓迎されて戻ってきたのも、まるか食品の誠実さがあったからですよね。

 僕にも隠しておきたいこと、大きな声でいえないようなことだってありますよ。いや、そういうことは、誰にでもあるでしょう。それでもこれからは「より正しく生きるしかない」し、少なくともそう生きるようにしないと。そうしない限り厳しいだろうし、自ら株を下げることになってしまうと思います。芸能人や政治家、企業の偉い人、企業や団体とかそういうのに限ったことじゃなくてさ、いろんなケースに対して言えることだと思いますね。

 誠実さや正しく生きることが大切なんて、ずっと言われてきていることです。なんの目新しさもない。これまでは不誠実なことがあってもそれが隠せちゃう時代というのもあっただろうしね。でも、もう何も隠せない。みんな見えちゃうんですから。誠実であることに本気で向かい合わないとならない、「より正しく生きるしかない」。今更だけど、2016年ってそう変化していく年になっていくんでしょう。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第63回 まだ本調子ではないけれど…イッツオーライ! 29日に独演会 

2016.01.21 Vol.658

 先週1週間といっても、月曜日は祝日だったので12〜14日の3日間、『キキマス!』をお休みさせていただきました。理由は体調不良。喉だけがなかなか回復しなくてね。お医者さんの勧めもあって、大事をとらせていただいたんです。そのあいだは、大地さんに番組をやってもらって……。聞こえてますよ、もう大地さんでいいんじゃないかって声が! でもそれってこれまで毎日俺の声を聞いてたからこそ、大地さんが新鮮で、よく聞こえたってことだからね!

 さて、18日から番組に戻ってきましたが、もういろんなことがあるね。それを見てると、今年はいろんなことが変わっていく年なんだろうなと感じます。そのあたりの話は、25日発行号のTOKYO HEADLINE紙面掲載分でお伝えしたいと思っています。あ、ウェブサイトでも読めるみたいですけど。

 いろんなことが起こるとともに、考えることも増えてるわけですが、いよいよ近づいてきましたよ。29日に、『ダイノジ大谷ノブ彦独演会!「イッツオーライ」〜2015年、縁のあった10人の日本人〜』を新宿文化センター小ホールでやります。いろんなところで言ってますが“縁”っていうのがテーマになっている独演会です。たくさんの人と出会って、刺激があって、いろんな発見もあるわけです。そういう経験のなかから10人の話をおすそ分けしたいと思っています。
 
 これにも関わる話だけど18日の『キキマス!』にTIMのゴルゴさんが来てくれて、ゴルゴさんがしている少年院での漢字の授業について話してくれました。そこにいる子たちにどんな授業をするのか、どんなふうにして話を聞いてもらうようにしているのかとか。これが面白かった。ゴルゴさん、「これをやるために、芸人をやってた、後付けだけどね」って言ってました。それ、すごい分かるっていうかさ。 これをやるために芸人をやってきた、やってるんだっていう、そういう感覚。全部後付けだけど、それって指名を受け取ってるってことなんじゃないかなって思うんです。

 この独演会は毎年やってライフワークにしたいと思っています。いろんな人から聞いた話、受けた刺激、そういうのを伝えることって自分の使命だと思うからさ。これもまた、後付けなんだけどね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第62回 2016年は「いい感じ」です。

2016.01.07 Vol.658

 少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。2016年も『キキマス!』、ダイノジ、そして大谷ノブ彦もよろしくお願いいたします。

『キキマス!』は4日からスタートしていますが、冒頭から「疲れてます」でした。というのも、年末からお正月にかけては稼ぎ時というか、働かなきゃいけない芸人なんで、あっちこっち行ってたんです。カウントダウンジャパンでは1万人を前にDJしましたし、デパートで子供たちと一緒に歌って踊ったり、漫才もやったりして。なかなかいい正月でした。続いているウオーキングしながらですけど、品川神社にも行きましたしね。神社、好きなんですよ。身が引き締まります。ちゃんとした初詣は家族揃って行こうと思ってます。

 さて年頭というと、今年の抱負だったり目標を聞かれたりすることが多いです。僕はというと、うん、2016年は「いい感じですね」って感じかなあ。というのもここ最近、2年ぐらいかな、今年はこれをやろうとか、やりたいだとか、がっちり決めることはしなくなったんです。もちろん、こんな年にしたいなっていうものは持っていますし、言いもするんだけど。「いいことあるぞ! いい年だぞ!」ってね。

 なぜこうなったかというと、ここでもラジオでも言い続けていることだけど、外圧的なものを受け入れるっていう姿勢でいるからです。言っちゃえば、自分で運命を切り開かない。人からやってみたらって言われたらやってみるっていうのをしているから。

 きっかけっていうと、たぶん、名古屋でオーラが見える人に会ったこと、それとゲッターズ飯田くんかな。そのオーラが見える人がね、芸能界で一番オーラがある人はビートたけしさんだって言ったんです。何がすごいかっていうと、たけしさんはオーラだとか霊だとかをちゃんと理屈で“ない”と言える人なのに、催眠術にはすぐかかる。それがいいタレントだよって。僕はオーラとかはほとんど信じてないんだけど、この話ってさ、ツッコミができるかってことと、催眠術にかかってしまうという性質、そのバランスのことかもって思った。ツッコミをネガティブとするなら、もう一方はポジティブ。自分はそのネガティブな部分しかないから面白くないんだとも思いました。それで、同じぐらいのタイミングでゲッターズ飯田くんと話すことがあって、彼の言うことを聞いてみようと思ったんです。財布は緑にしてみよう。神様がいるかどうかは分からないけど、神社に行く人になってみよう。ツッこむんじゃなくて、聞いてみるということをやり始めたんです。

 それからしばらく経つわけだけど、なんとなくですが、いいんじゃないかなって思ってます。何かが切り開かれていく感じもあります。日々いいことがあったなって気付くし、悪いことがあったとしてもこれで運が一つ貯まったと思う。外に出る、人に会う、いい出会いがある。そういうのに気付かないっていうのは悪だと思うんです。だから、2016年は「いい感じ」なんです。

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