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カルロス・ゴーン | TOKYO HEADLINE
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【2020年振り返り 1月編】1月から新型コロナ関連のニュースがぼちぼち。逃亡のゴーン被告がレバノンで会見

2020.12.26 Vol.Web Original

 2020年という年がこんな年になるとは誰が予想しただろうか。今年もさまざまなニュースが世間をにぎわせたのだが、この年の瀬に1年の出来事を独断と偏見で振り返る。まずは1月から。

ケント・ギルバート氏がゴーン被告逃亡問題に言及【髙田横粂の世相談義】

2020.01.14 Vol.Web Original

「ゴーンさんは有罪だと思う。でも日本の司法制度については問題提起をしてくれた」

 カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏が1月13日、昨年末に逃亡したカルロス・ゴーン被告の一連の問題について「ゴーンさんは有罪だと思っている。でも日本の司法制度については非常にいろいろな問題を提起してくれた」などと語った。

 ゴーン被告は金融商品取引法違反、会社法違反(特別背任)の罪で逮捕され、保釈中の昨年末にレバノンに逃亡。1月8日にレバノンの首都ベイルートで記者会見した。

 ギルバート氏はこの日、元総合格闘家でRIZINの解説を務める髙田延彦と弁護士で元衆議院議員の横粂勝仁氏がMCを務めるインターネット配信番組「髙田横粂の世相談義」に出演した。

 ギルバート氏は「ゴーンさんが犯罪を犯していないわけではない。あれは有罪。だけど彼が不満に思ったのは半年も奥さんに会うことができなかったこと。こんなのは拷問に過ぎないといったことを言っている。(取り調べに)弁護士を同席させることもできない。逮捕されては再逮捕を繰り返されて、結局自白させようとしている。でも本人は絶対に自白はしない。そうするといつまで独房には入っていなければいけないという絶望感に襲われたとは思う」とゴーン被告の内面に一定の理解を示しながらも、1日8時間とされた取り調べについては、他の日本の容疑者に比べ「短い」とし、他のケースと比べてゴーン被告に対しては「日本の拘置所は残虐ではない」などと話した。

ゴーン被告が逮捕後初会見も真新しい話は特になく…

2020.01.09 Vol.726

 昨年末、保釈中に逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反(特別背任)などの罪で起訴=が1月8日、レバノンの首都ベイルートで記者会見した。ゴーン被告が会見を行うのは2018年11月の逮捕後初めて。

 対外的には記者会見といえるものなのだが、どうやら自らに批判的なメディアを排除するためか「懇親会」という形式を取り、多くの日本のメディアが締め出される中で“会見”が行われた。

 会見前には日産社内のクーデターに関与したとする日本政府関係者の名前を明かすことをにおわせていたのだが「レバノン政府に迷惑をかけたくない」などとして早々にそれはなしに。

 ただ日産内の関係者として西川広人・前社長兼最高経営責任者(CEO)、川口均前副社長、豊田正和社外取締役、ハリ・ナダ専務執行役員、前監査役の今津英敏氏、元秘書室長の大沼敏明氏の名前を上げた。豊田氏については日本の当局とつながっていたとも語った。豊田氏は元通産省の官僚で2018年6月に社外取締役に就いている。

 逃亡の具体的な方法についても協力者に迷惑がかかるとのことで「語るつもりはない」と肩透かし。ただただ“なぜ逃げなければいけなかったのか”について日本の司法制度を批判しながら繰り返した。

「クーデターの証拠」があると主張していたのだが、これもほぼ日本では報道されているようなもの。スライドで示した資料についてもニューヨークタイムズ紙に「文字が小さすぎて読めなかった」などと評される程度の扱いで、これをもって出席者に事件の概要を理解してもらおうという意思のものではなかった。また特別背任における主張も一方的なもの。

 会見は結局、政府関係者の名前、逃亡方法、新証拠という聞こえのいい材料で注目を集めたうえで、日本の検察やメディアを一方的に批判するといった内容に終始した。

 ゴーン被告は「数週間以内に無実の証拠を明らかにする」とも語っており、今回は大いなるプロローグといったところか。

ゴーン被告、今度はスーツで保釈【NEWS HEADLINE】

2019.05.11 Vol.718

PHOTO OF THE MONTH<2019.4.5〜5.9>
 目で見るニュース、気になるキーワードの解説、話題を集めた発言などなど、使えるニュースをよりコンパクトにお届け!!

ゴーン容疑者が無実主張

2019.01.10 Vol.714

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