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森山監督「選手には決勝まで7試合を経験させたい」 U-17 W杯メンバー発表

2017.09.22 Vol.Web Original

ケガで欠場SB瀬古の代役は馬場
 日本サッカー協会が9月22日、都内で会見を開き「FIFA U-17ワールドカップ(W杯)インド2017」(10月6~28日)に出場するU-17日本代表メンバーを発表した。

 会見にはサッカーU−17日本代表の森山佳郎監督が登壇。冒頭「2年半かけて準備してきた最後の発表会というか、ここで選手たちの力を思う存分に発揮させてあげたい。インドで行われたアジアの最終予選で出場権を得て、年末にチリ、米国、アフリカのギニア、ヨーロッパのスペインと4大陸すべてに遠征に行き、いろいろもまれながら、最後はインターナショナルドリームカップ、新潟国際ユース、最後はチェコのバツラフ・イェジェク国際ユーストーナメントと、3大会続けて優勝することができた。ゲームをやっていく中で、選手の国際経験という意味では、上下何世代の中で一番積むことができた。どことやっても物おじせずに戦えるというのがこの子たちのたくましさ。今大会はインドという環境、大会中も6会場それぞれが、かなり距離が離れているなど、かなり精神的にも肉体的にも厳しくて、追い込まれる状況が考えらる。その中で、たくましく戦える選手を選考した」と説明。そして1人ずつ選手の特徴と選考理由を説明しながら21人のメンバーを読み上げた。

 GKの鈴木彩は2002年生まれの中学生。今大会に招集となると「AFC U−16選手権2018」のアジア最終予選への出場が不可能となるのだが、「上でチャレンジさせたい」ということで招集された。

 DFではケガのため招集できなかったセンターバックの瀬古歩夢の穴を埋める存在として、森山監督は馬場晴也、ケガから復帰した山崎大地といった選手の起用を考えているもよう。またユーティリティープレイヤーの菅原由勢についても「どのポジションでも高いレベルでこなすことができる選手」と高く評価した。

 MFでは最終予選から久しぶりに上月壮一郎が招集された。森山監督は「この1〜2カ月の成長ぶりは目を見張るものがある」と話した。

久保建英も選出。森山監督も「期する思いは強いと思う」
 FWではU-20のW杯に出場した久保建英に注目が集まる。森山監督も「U−20では得点を取れなかったし、悔しい思いをして帰ってきたので、この大会に期する思いは強いと思う」と期待をかけた。

 日本の過去最高成績は2011年大会のベスト8。森山監督は「目標は、選手には決勝のピッチでファイナリストとして7試合を経験させたい。3試合で終わるのか、7試合で終わるのか。世界の強豪と上位を争うというのは、かけがえのない経験になる。1戦でも多く戦わせたい」としたが、「まずはグループリーグを突破すること。どことやってもいい勝負をする自信があっても、そこを勝ち切れる確信は何もない。一戦必勝でやっていきたい」と話した。

 日本はグループリーグで10月8日・ホンジュラス、11日・フランス、14日・コスタリカと対戦。グループ2位、もしくは3位の成績上位4チームに入ると17日から始まる決勝トーナメントに進出。決勝は28日に行われる。

新戦力が躍動! 日本が6大会連続W杯出場決める

2017.09.10 Vol.698

「2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア」のアジア最終予選「日本代表vsオーストラリア代表」(8月31日、埼玉・埼玉スタジアム2002)で、日本は2−0で勝利を収め、6大会連続のW杯出場を決めた。

 最終予選の初戦で敗れたチームの本戦出場の可能性は0%というジンクスを破ったどころか終わってみれば首位での突破。最終予選ではオーストラリアには1度も勝てていないという負の歴史も断ち切ってみせた。

 日本は右ひざの手術で代表を離れていたキャプテンの長谷部が復帰。その長谷部を先頭にピッチに入場したイレブンの中には本田、香川といったビッグネームの名前はなし。浅野、井手口といった若い世代が先発に名を連ねた。試合は左サイドで乾が躍動し、山口蛍と井手口が中盤で安定した守備を見せる。前半41分には左サイドからの長友のクロスにドンピシャのタイミングで相手DFの裏に飛び出した浅野がボレーシュートを決め先制。後半37分には原口が粘ってつないだボールを井手口がドリブルで中央に持ち込み豪快なミドルシュートを決めオーストラリアに引導を渡した。

 試合後の会見場では見事にW杯出場を決めたハリルホジッチ監督をメディアが大きな拍手で迎える。壇上で深々と頭を下げて感謝の意を見せた監督だったが、サポーターへの感謝と選手、スタッフを称える言葉を述べた後に「プライベートなことで大きな問題がある」ことを理由に報道陣の質問を受けることなく会見場を後にした。

サッカー日本代表 13日イラク戦に問題山積

2017.06.09 Vol.692

 サッカーの国際親善試合「キリンチャレンジカップ2017」(6月7日、東京・味の素スタジアム)で男子日本代表(サムライブルー)がシリア代表と対戦し、1?1のドローに終わった。6日後の13日に控える「2018 FIFAワールドカップ(W杯) ロシア」のアジア最終予選、イラク戦に向けたシミュレーションと位置付けられた試合だったが、攻撃の中心である香川が接触プレーで左肩を痛め、前半10分に早々にベンチに下がったこともあり中盤が機能せず低調な内容に。すっかり代表のレギュラーとなった原口、ここ数戦で本田から右ウイングのポジションを奪った格好になっていた久保、岡崎を押しのけ先発に名を連ねた大迫もほとんど見せ場を作ることができなかった。

 後半開始からその久保に代わり本田が登場。しかし後半3分にはシリアのジェニアトが上げた右クロスをマルドキアンにヘッドで決められ先制点を許してしまう。

 嫌なムードが漂ったが後半13分、左サイドでボールをキープした長友がゴール前に低いクロスを放り込むと中盤から走り込んできた今野が右足で決め同点に追いついた。

 本田以降もハリルホジッチ監督が井手口、乾、浅野と交代のカードを次々と切ると徐々にペースをつかみ始めた日本。特に乾が入ってからは攻撃のリズムが一変。中盤、あるいは右サイドの深い位置からの本田のロングパスが左サイド前線の乾の足元へぴたりと決まる場面も再三見られるなど、低調ななかでもいくつかのオプションが試された。

 試合後の会見ではハリルホジッチ監督は「試合の入りが良くなかった。(香川)真司のケガのあと、我々は自分たちの形ができなかった。特に中盤で問題があった。守備でも攻撃でも相手にコントロールされてしまった」などと不満を口にした。そして「ドローで終わることによって我々にとって警告となる」とし、イラク戦に向けて「何人かの選手とはこれから少し厳しく話さないといけないかもしれない」と話した。

サッカーW杯アジア最終予選 本田招集 今野が復帰

2017.03.16 Vol.686

 日本サッカー協会が16日会見を開き、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、UAE代表戦(3月23日、アルアイン、Hazza Bin Zayed Stajium)とタイ代表戦(3月28日、埼玉・埼玉スタジアム2002)の日本代表メンバー25人を発表した。

 所属クラブでの出場機会が減っていることから招集が危ぶまれていたFWの本田圭佑、DF長友佑都が選出された。

 ハリルホジッチ監督はこれまで多くの若手を登用してきたが、今回はベテランのMF今野の復帰をはじめ経験値の高い選手を多く選出。「若手と経験を積んだ選手の融合」(ハリルホジッチ監督)した布陣となった。

 監督は冒頭「まずは1試合目のアウェーのUAE戦で勝利すること。会場がアブダビからアルアインに会場が替わり、小さい会場の独特の雰囲気の中で大きなプレッシャーを感じながらのプレーになる。どんな形でも勝利を収めるということを考えなければいけない。私の頭の中ではもう準備はできている」と語ったうえでメンバーを発表。

 GKは西川、川島、林の布陣。11日のJリーグFC東京戦で負傷した東口順昭(ガンバ大阪)は招集されなかった。ハリルホジッチ監督は「東口を呼べなかったのは悲しい出来事」と話した。

 DFでは「佑都が少し心配。あまり試合に出ていないがクラブの中で激しいポジション争いをしている。ゲームには出ていないがトレーニングで補おうとしている。代表で戦いたいという意欲も持っている」と選出の理由を語った。

 MFでは前回のW杯で主力だった今野が復帰。監督は「コンディションが良さそうに見えた。プラス経験値が高い選手。次の試合は経験が必要な試合になる。最近の試合では若い選手を何人か呼んだ。そこで感じたことは、もしかしたらまだメンタル面、精神面で準備ができていないのではということ。今野のような選手はそこで有用な選手かもしれない」とし、清武についても「怪我でトップコンディションではないが、彼の質と経験値を考慮しリストに入れた」と話した。また高萩が2013年以来、倉田が2015年以来の代表復帰を果たした。

 FWでは海外クラブに所属する6人を招集。最近レギュラーに復帰した岡崎をはじめ、クラブでコンスタントに出場している大迫、原口、久保、浅野が選ばれた。

 本田については「試合に出ていなくても今の代表は本田を必要としている。20試合戦ってきたが常に彼の存在があった。トップスコアラーでもある。もちろんミランでより多くの試合に出てはもらいたいが、激しいポジション争いの中で使われていないという状況。しかし彼の代表でプレーするという意欲は常に高い状態にある。この代表は彼の存在を必要としている」と話した。しかし「彼が試合に出るのか、何分出るのか、というのはまた別の問題」とも付け加えた。

 宇佐美については「彼の質の高さ、能力を信じている。1戦目では難しいかもしれないが、2戦目のタイ戦ではよいジョーカーになってくれるのではないかと思っている。ジョーカーとしては彼が最適と判断した」と話した。

サッカーJ2で札幌が優勝

2016.11.24 Vol.679

 サッカーのJ2リーグの最終節が20日に行われ、首位のコンサドーレ札幌がツエーゲン金沢と0?0で引き分け、勝ち点85で優勝を果たした。勝ち点3差で札幌を追っていた2位の清水エスパルスは徳島ヴォルティスを2?1で破り勝ち点84で2位。札幌と清水の来季J1自動昇格が決まった。札幌は5季ぶり、清水は2季ぶりのJ1。

 札幌は今季、5月に5年ぶりに首位に立つと順調に勝ち点を重ねた。優勝が見えてきた10月に2連敗を喫するなど足踏み状態が続いたが、第41節で千葉相手に後半ロスタイムでの決勝ゴールで劇的勝利を収め踏みとどまり、最終節で優勝を決めた。

武井壮 日本代表は「地球の名プレイヤーという気持ちで」

2014.06.12 Vol.619
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 武井壮が12日、マルイシティ渋谷の店頭プラザで開催中のブラジルW杯を楽しむためのイベント「2014 FIFA WORLD CUP BRAZIL Budweiser SQUARE」のキックオフイベントに出席、サッカー日本代表に「(日本代表であるということよりも)地球の名プレイヤーという気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。
 
 かつて陸上の十種競技で活躍した武井。W杯が開催されるブラジルにもマスターズの大会で訪れるなど、種目は異なるものの海外での試合経験もある。その経験について聞かれると、「海外というイメージがない」と、一蹴。どの国を代表していると気負うよりも、「地球の名プレイヤーという気持ち頑張ってほしい」と、話した。

 この日は、1998年のフランスW杯に出場した名波浩も登壇。大会優勝を「ブラジル。開催国であり、オフザピッチのストレスがない」と予想。日本代表については、グループリーグを突破したうえで、「決勝トーナメントで得点できるかも見どころ。これまで得点していないので」と、話した。

 イベントは、W杯の見どころや観戦時のマナー、渋谷エリアでW杯を楽しみながらバドワイザーを楽しめる飲食店の情報提供、リフティングトライアルなどの体験イベント、ステージイベント、さらには渋谷タウンクリーンなどを行い、健全なサッカー観戦を呼びかけるもの。15日まで毎日開催。11~21時まで。最終日は20時まで。

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