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ザシークレットマン | TOKYO HEADLINE
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歴史に刻まれた告発者“ディープ・スロート”を元ジャーナリスト監督が描く

2018.02.24 Vol.703

 リチャード・ニクソン大統領辞任の引き金となった“ウォーターゲート事件”の全容を日の下にさらした告発者“ディープ・スロート”の素顔と、一連の事件を圧倒的なリアリズムで描くリーアム・ニーソン主演作『ザ・シークレットマン』。2005年ヴァニティ・フェア誌で自らディープ・スロートであることを明かしたのは当時のFBI副長官マーク・フェルトだった。ピーター・ランデズマン監督は、彼の高潔さに興味を持ち映画化を決意したと語る。

「フェルトが高潔な男でなければ、そもそも“ディープ・スロート”はこの世に現れなかった。例えばジュリアン・アサンジは僕の映画の題材にはなりえない。全然高潔じゃないし、反社会的だし、無作為に情報をダダ漏れさせているだけだしね。フェルトは私欲のために動いたわけではない。ただ告発者となったフェルトの行動原理には複雑な家族関係も大きく影響していたと思う。私生活においてもスパイのように生きていた男をリーアムは静の芝居でリアルに表現してくれた」

 組織を裏切るのか、プロフェッショナルとしての正義を果たすのか。

「僕もそういうジレンマを抱えたことがあるよ。昔ジャーナリストをやっていて、あるときNYタイムズ誌で世界最強の武器密輸人に密着取材したんだ。3週間モスクワで一緒に過ごし、かなり親しくなったんだけど記事では実情を暴露しなければならなかった。それが僕の仕事だし世の中のためでもある。でもその後、半年近く鬱になったね」

 中心にいるからこそ見えないこともある。現大統領にも見てもらいたい作品。

「あの人が見るのなんて『トムとジェリー』くらいじゃない?(笑)」

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