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ザ・サーク | TOKYO HEADLINE
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話題の“SNS映画”監督が語る「ネットで人が攻撃的になる理由」

2017.11.15 Vol.700

「僕らの子供時代はいかに幸せだったかと思うよ(笑)」と“誰もがつながる、嘘も隠し事もないSNS社会”を描いた話題作『ザ・サークル』のジェームズ・ポンソルト監督。

「僕らはちょっとした過ちや失敗もじきに忘れて乗り越えることができたけど、今はそれがすべてデジタルフットプリント、つまりネット上に足跡として残ってしまう」

 もちろんITテクノロジーが悪というわけではない、と監督。

「要はバランスが必要ってことだよね。ただやはり行き過ぎたSNS社会には懸念を持っている。エマ・ワトソン演じる主人公メイは人から好かれたいとか認められたいという気持ちを抱えていて、それがゆえに彼女は大きなシステムの一つの駒になってしまう。社会において良い影響力を持つ存在になりたいという思いは間違ってはいないけど、全く知りもしない人からも愛されたい、“いいね”をもらいたいと思うのは…。人とつながるということは人から影響を与えられる、自分も与えるということだ。しかも、SNS上の存在となった瞬間にその人物は抽象化されてしまう。我々は抽象的な存在に対して倫理観が薄れがちだ。ネット上で非常に攻撃的になって、対面では絶対に言わないようなことを書き込んだり。ネットの影響で大統領が決まったりね(笑)」

 SNS社会の未来はユートピア?

「その答えは10年くらいで見えてくるんじゃないかな。僕らが子供のころ悪いことをすると一人で部屋で反省させられたりしたよね。そこで一人になって考えることが大人へのプロセスとして重要だったと思うんだけど、今はいつでも誰かとつながるから誰かがすぐ答えを出してくる。そんなふうに成長した人間が僕ら同様の“個”を持つのか。ちょっと疑問に思うね」

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