「なんだよお前、こんなところに呼び出して。イケメンファイル?俺以上にこの連載にぴったりなやつはいないだろう。えっ!? 俺が33回目? 普通1回目か2回目だろう。なんで俺に声が掛かるのがこんなに遅かったんだ? まあ、それは後でゆっくり聞くとして、俺の何が知りたいんだ?」
扉を開けるなり、リング上と同じオラオラ全開で登場したシバター。総合格闘家としてリングに上がるほか、プロレスラーとしても活躍中だ。
「総合格闘技とプロレスの間に違いなんかないね。対角線に立っている相手をぶっ倒す。ただそれだけ。総合格闘技は試合と試合の間隔が長いけど、それはみんな弱いから。弱いから準備期間が必要とか言い訳している。俺なんかプロレスで毎日戦っているよ。本当に強い奴は毎日戦える。格闘技を始めたのは18〜19歳の時だからかれこれ11年ぐらいになるかな。俺が格闘技を好きというより、格闘技が俺を好きだったのかもしれない。なんか呼ばれたような気がして始めたからな」
総合格闘家、プロレスラーのほか、YouTuberでもある。
「YouTubeはここ3年ぐらいやってるね。基本的には自分の試合の動画とか。それこそ自分の胸とか頭、あとリングから離れたところにカメラを設置して、試合の模様を配信している。胸や頭にはリアクション芸人がつけてるような小型のカメラをつけて、自分目線で対戦している様子を映している。だからカメラに映っているのは基本相手の選手だね。本当は俺が映ったほうが盛り上がるから、相手選手にカメラをつけたいんだけど、なかなかつけてもらえないから、自分につけてやっているよ。あとは有名人、芸能人の悪口だね」
そんなYouTuberシバターのファンは子どもが多いとか。
「ファンはほとんど男の子ども。YouTubeの視聴者は子どもが多いんだよ。任天堂3DSで見られるから、ゲームをしないでYouTubeを見ている。そこで俺が子どもたちの心を貫いたんだろうな。妖怪ウォッチのように。子どもたちからすると俺はジバニャンに見えていると思うぜ。女性ファン? 何故かキワモノ好きのファンが多いな。俺としてはキワモノのつもりはなく、正統派イケメンのつもりなんだが、棚橋(弘至)に群がるような感じのギャルはいない。そこは納得いってないね」
女性ファンは少なくてもタイプにはうるさい。
「そりゃ、やっぱり美人だろうね。それは当たり前として、巨乳で、お尻が大きいのがいい。で、ブロンド。キックアスのクロエちゃんなんか可愛いな。嫁さんにするならハリウッド女優かな。そのレベルじゃないと俺に釣り合わないから。連れて歩いた時にみんなが振り返るような美女が俺にはふさわしい。性格? そりゃ、料理ができて性格がよくて、自分に合っていれば…って、普通すぎるだろ(笑)」
11月22日に行われる「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 「ZST.49」 —旗揚げ13周年記念大会—」に出場が決まっている。
「相手? まだ決まってないけど、俺と戦いたい奴はごまんといるからな。俺は誰が来たって全然構わない。そしてそこではほかの選手がしないようなパフォーマンス、戦い方、勝ち方を見せるよ。エンターテインメントと強さの融合だな。入場から100%の力で挑むから、俺の試合には絶対遅れるなよ。これを見た女性はぜひともそんな俺を見に会場まで来てほしいね。差し入れのひとつも持って来てくれたらうれしいね(笑)」
そんなシバターのライバルは意外にも格闘家ではなく…。
「ジャスティンビーバーだね。俺の夢は伝説を作ること。世界一の嫌われ者になりたい。世界一嫌われて、知名度をもっともっと上げたいね。そこが今ちょっとジャスティンに負けてるから(笑)。最強の嫌われ者ってかっこいいだろ? 俺というより、格闘技が俺を欲しているから、この体が動かなくなるまで続けると思うよ。格闘技とプロレスを両方やって、世界一の嫌われ者であり続ける。それが俺の夢であり生き方だね」