アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』が、今年も6月に開催決定! 17回目を迎える今年も、新たな企画がめじろ押し。
その1つが、3月25日に発表会見を行った〈和食プログラム〉だ。昨年12月に、ユネスコ無形文化遺産に登録された〈和食;日本人の伝統的な食文化〉。これを機に農林水産省は、日本の豊かな食文化の魅力を国内外に発信するべく〈日本食・食文化の魅力発信プロジェクト〉をスタート。
プロジェクトの一環として製作されたのが、特別ショートフィルム『しゃぶしゃぶスピリット』だ。物語の舞台は、とある家庭のお茶の間。結婚の挨拶にやってきた娘の彼氏・慶太と、娘の旦那としてふさわしいか見極めようと待ち構える父・正蔵。そんな2人の距離を縮めさせようと母はしゃぶしゃぶを用意する。正蔵の目が光るなか、箸を伸ばす慶太。果たしてしゃぶしゃぶは、キューピッドとなるのか、それとも…。平田満演じる正蔵と渡辺大演じる慶太の、しゃぶしゃぶをめぐるやりとりに、日本人なら共感せずにはいられない。5月1日からイタリア・ミラノで開催される『2015年ミラノ国際博覧会』で上映することが決まっており、海外の人に“日本人としゃぶしゃぶ”の関係がどう映るか、反応も楽しみだ。
プロジェクトでは『しゃぶしゃぶスピリット』の他にも、日本食をテーマとした5作のショートフィルムを選定し〈和食プログラム〉として、WEBで全編を無料配信中。海外でも人気の日本のラーメンをテーマにした『箸とラーメンとロマンス』(フランス)や、小さな居酒屋の1日を描いた新井浩文主演作『居酒屋はがくれ「店主敬白」』(日本)など、日本の食文化を感じ取ることのできる秀作揃い。日本茶片手に一息つきながら、おいしい映画鑑賞を楽しんでみてはいかが。