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デヴィッド・ルヴォー | TOKYO HEADLINE
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舞台『黒蜥蜴』中谷美紀の女盗賊役にゾクリ

2018.01.09 Vol.Web Original

デヴィッド・ルヴォーが三島作品を演出
 江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が1961年に戯曲化した『黒蜥蜴』。これまで何度も舞台化されてきたが、1月9日から主演の黒蜥蜴を中谷美紀、黒蜥蜴の好敵手であり運命の恋人でもある探偵・明智小五郎に井上芳雄というキャストにより東京・日比谷の日生劇場で上演が始まる。

 演出は世界的な英国人演出家デヴィッド・ルヴォー。ルヴォーは1988年に初来日後、1993年には東京でシアタープロジェクト・東京(T.P.T)を結成し、長く日本で作品を発表し続けた。その後も、ルヴォーが日本で作品を手掛け続けているのは三島作品と歌舞伎に出会ったため。2016年には歌舞伎の演目である『心中天網島』をベースとした『ETERNAL CHIKAMATU-近松門左衛門「心中天網島」より-』を演出。そして今回はついに三島の代表作である『黒蜥蜴』を手掛けることとなる。

 もっともルヴォーは2006年にT.P.Tで同作を手掛けている。しかしこの時は諸事情により“共同演出”という形になったため、今回の作品こそが長年ルヴォー自身が温めてきた演出プランや三島作品への想いを表現する場となっているといっても差し支えないだろう。

 公演にあたりルヴォーは「晩年の作品となるこの戯曲で、三島は死のエロティシズムを横溢させている」としたうえで今回の自らの演出については「全体に強烈、かつさまざまなフォルムのエロティシズムを漂わせることを目指したい」としている。

深津絵里と中村七之助がW主演の舞台『ETERNAL CHIKAMATSU』上演開始

2016.03.10 Vol.661

 深津絵里と中村七之助がW主演を務める舞台『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より—』(演出・デヴィッド・ルヴォー)が10日、幕を開けた。
 同作はルヴォー氏が、かつて故中村勘三郎とともに近松の世界を作品化しようと約束しあっていたことがきっかけとなった作品。
 近松門左衛門の『心中天網島』をベースに、自らも作家・演出家として活躍し、そして翻訳家としての顔も持つ谷賢一が脚本を担当。ルヴォー氏と何度もディスカッションを繰り広げこの物語が出来上がったという。
『心中天網島』は遊女・小春、治兵衛、その妻・おさんの三角関係を描いた作品。本作では過去と現代という2つの世界を行き来しつつ”究極の愛”を描いている。
 深津が演じる現代の売春婦・ハルと七之助が演じる江戸時代の遊女・小春はともに妻子ある男性との恋に落ちていた。
 自暴自棄になって街をさ迷うハルは“ある場所”で意外な人物と遭遇したことから過去に引きずりこまれ、時代を超えて小春と通じ合う。
 ハルは過去の世界では近松門左衛門のような人物の手引きで『心中天網島』の小春と治兵衛、そしておさんの繰り広げる物語を眺めることになるのだったが…。
 W主演の深津と七之助の好演は言うまでもないが、現代ではハルが働く店のやり手ババアを、過去では近松門左衛門のような男を演じる中嶋しゅうが得も言われぬ存在感を見せている。
 渋谷のBunkamura シアターコクーンで3月27日まで上演される。

デヴィッド・ルヴォー演出の舞台に深津絵里と七之助がW主演

2016.01.27 Vol.659

 深津絵里と中村七之助のW主演による舞台『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より—』の制作発表会見が27日、東京・水天宮ピット 大スタジオで開催された。
 本作は日本でも多くの作品の演出を手掛ける英国の演出家デヴィッド・ルヴォー氏が、かつて故中村勘三郎とともに近松の世界を作品化しようと約束しあっていたことがきっかけとなった作品で、今回、勘三郎の子息となる七之助を主演に迎え上演が実現した。
 遊女・小春、治兵衛、その妻・おさんの三角関係を描いた近松門左衛門の代表作『心中天網島』をベースに、過去と現代を股にかけ”究極の愛”を描く。
 ルヴォー氏は会見で「勘三郎さんと出会ったお陰でこのプロジェクトが立ち上がった。当初、勘三郎さんと話していた形の作品とは別の形を取っていますが、勘三郎さんとの最初の思いは詰まっていると思う。作品は近松が描いた時代の登場人物を通して現代の日本が過去の時代と手を結ぶといったイメージのもの。そして愛するとは何か? どうやって愛するのか? 愛とは?ということを問われる作品になる」と話した。
 現代の売春婦・ハル役の深津は「これまで何度も上演されている近松をデヴィッドさんがどういうふうに演出するのか非常に興味を持った。そしてなかなか共演する機会のない七之助さんとご一緒できると聞いて、とてもうれしくてワクワクしました」と話した。
 江戸時代の遊女・小春役の七之助が「また一歩、父親の遺志を受け継げたことを息子としてうれしく思っています」と語るとルヴォー氏は「私は決してロマンチックな人間ではないんですが、どこか運命というものは信じています。今回この作品を七之助さんとできるということは、とても意義深いことだと感じています」と応えた。
 深津と共演の伊藤歩が相次いで「美しさではすでに負けている」「降参です。美しさでは絶対かなわない」と七之助について語ると、七之助は「公開処刑みたいなことやめてください(笑)」と突っ込みながら、「内面から出る美しさにはかなわないので、そこを見せられるように一生懸命稽古したい」と話した。
 2月29日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで幕を開け(3月6日まで)、東京では3月10日から27日まで渋谷のBunkamura シアターコクーンで上演される。

ハロルド・ピンター作『昔の日々』で2年ぶりに日本で演出 デヴィッド・ルヴォー(演出家)

2014.06.08 Vol.619

 ロンドン、ニューヨーク、そして東京と、世界をまたにかけて活動する演出家デヴィッド・ルヴォーによる『昔の日々』が6日から上演が始まっている。

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