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ニッポン放送 | TOKYO HEADLINE - Part 13
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大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第48回 佐野元春さんに夢見心地。

2015.08.12 Vol.648

 はあ、今も、夢見心地です。8月10日、『キキマス!』に佐野元春さんが来てくれました。佐野さんは中学生の頃からあこがれていた人。ゲストで来てくれることが決まってから、緊張で睡眠時間がずいぶん減りました。

 佐野さんとは本当の初対面でしたが、笑いもこぼれながら、いろんなお話を伺うことができました。たくさんのアーティストに影響を与えた『アンジェリーナ』、ひとつの音符で「シャンデリア」って歌ってしまう当時は珍しかったあの手法に至った背景であるとか、ずっと聞きたかったことをぶつけられたし、うれしかったなあ。

なかでも面白かったのは、最新アルバム『BLOOD MOON(ブラッド・ムーン)』のアートワークに関わる話。佐野さんは、最近話題のハイレゾであるとか、iTunesに代表される配信やダウンロードで音楽を届けるスタイルも、いち早くやってきた方。そういう佐野さんが、見せたいって最新アルバムのアナログ盤を抱えてやってきました。最新作ではアートワークにもすごく力を入れていて、70年代から活躍しているヒプノシスというアーティスト集団がいてその流れを組むアーティストとコラボレーションしたそうです。景色で音楽が変わるじゃないけど、ジャケットがこういうアートワークだから、アルバムがこう聞こえる。そのためのアートワークなんだっておっしゃっていました。

 音楽業界の元気がない、CDが売れないっていう話が言われ続けているなかで、佐野さんは全包囲網でできることをやっている方だなあって改めて思いました。佐野さんは、「音楽ファンに楽しんでもらいたい」。CDで聞きたい、レコードで聞きたい、ダウンロードで聞きたいと聞き方が多様化してきているのだから、「自由に選んでもらいたい」と話していました。きっとこれって、音楽だけじゃなく、漫才でも同じですよ。たけしさんが、いい芸人だったら相手のチューニングに合わせなきゃっていうようなことを言ってましたけど、どうやって、どういう環境で、漫才を届けるかってことまで、考えるってことだと思いました。

 佐野さんは現在、最新作を携えて全国のライブハウスを巡るツアーを展開中です。夏フェスへの出演もあるようなので、アルバムもいいですけど、ぜひライブで聞いてほしい。佐野さんとのお話はポッドキャストでも聞けます。佐野さんならではのフレーズがあちらこちらに飛び交っていますので、ぜひ聞いていただけたらうれしいです。

 夏フェスといえば、今週末はサマーソニック。DJダイノジも出演しますのでいらっしゃる方はぜひ見に来て下さい! 10月のマグロック、フジソニッックの準備も進んでいますし、夏フェスに出演するなかでポジティブなイメージができてきました。こちらは、これから追い込みをかけます!

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第47回 70年目の原爆の日に思うこと。

2015.08.07 Vol.648

 広島、そして長崎に原爆が投下されてから70年目を迎えました。黙とうを捧げ、犠牲になった方々に心を寄せながら、思うんです。自分はその思いを自分のなかに留めておくんじゃなくて、外に伝えていかないとって。それが僕の仕事じゃないかって。戦争反対。それだけは伝えていきたいんです。

 70年前に起きたこと。現在もアメリカでは6割の人が原爆投下は正しかったと考えているという話を聞いたことがありますが、それってどうなんだろうって思わずにはいられません。

 こういう話をすると、パールハーバーであったり、日本が他の国にしたことについてはどうなんだ、という議論になりがちですが、それって水掛け論でしかないんじゃないかな。もちろん、悪いところがないわけじゃないと思う。当時の日本が戦争を始めたということ、それ自体についても思うところがあります。ただ、そういう細かいこと、広がったことを考える前に、もっとシンプル、簡単でいいんじゃないですか。爆弾を落とすこと、命を奪うこと、そういうことをしていいのか悪いのか。そこを考えたい。

 そのためにも戦争を知ることが大切です。僕自身、どうやって戦争に触れてきたかといえば、記念館を訪れる、語り部の方たちにお話しを伺うというのもそうですね。それと、黒澤明監督の映画もあります。それをきっかけに自分で調べたりして、緩やかに自分の中に入れてきたように思います。その蓄積された情報をもとに、戦争について考え続けているんだと思います。僕には息子がいますが、彼もまた関心を持って同じように緩やかに情報を入れていってくれたらなと思います。僕や誰かが正しい、間違ってるって言うのではなく、彼自身で積み重ねて行ってほしい。僕はそれを見守りたいと思っています。


 原爆の日。記念式典が行われましたが、ふと思ったことがあります。厳かな式典とはまた別に、あのころできなかったであろう楽しいことをやる、やってやろうっていうイベントっていうのもいいんじゃないかって。それに参加しながら、当時のこと、その時代を生きた人たちのことを思う。そういうのをね。……日本でやるだけじゃなくてさ、これだったらアメリカでもできるんじゃないかな。そんなことも考えました。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第15回 ベタなことをやって夏休みを回収したい

2015.07.27 Vol.647

 世の中はもう夏休み。喜んでいる人がほとんどだろうけど、なぜかうちの息子はそうでもないようなんですよ。学校が好きなのかな、休みはつまらないみたいなんですよね。

 僕の場合、『キキマス!』が月〜木でありますし、週末は夏フェスがあります。8月には舞台『テイラー・バートン〜奪われた秘宝〜』も控えていますし、なかなか夏休み気分は味わえなさそうなんですが、できることならば、夏休みっていえばこれだよねっていうベタなこと、いつも以上にベタなことをしたいって思っています。

 いろんなことがあるんでしょうけど、僕は家族がいるので家族でよりベタなことをやりたいんですよね。というのも、この間、家族で動物園に行ったんですけど、カミさんにすごい言われたんですよ。「一生懸命お父さんやってるね、すごい無理してる」って。お父さんをやるのが……下手なんだろうなあ。異常な行動力というか、人のことを考えていないというか、家族をおいて1人でスタスタ歩いて行っちゃう。だからね、多くの人がやっていることをやってみたいなって思うんですよ。バーベキューとかね。一緒に出掛けたり、カルピスを作って一緒に飲むだとか、キャッチボールをするだとか。もっとボール遊びができるところ、あるといいのになって思います。本当にできるところが少ないですよね。まあ、今は足が骨折してますから、フォームについてアドバイスぐらいしかできないんですけどね……。

大人になると、無駄なことというか必要じゃないことを行動に移すことは億劫になりがちです。僕がこういうベタなことをしたいのも、きっと息子がいるから。それにベタなことをすることで、自分ができなかった夏休みの過ごし方を回収したいっていうのもあるかもしれないですね。

 自分が親ではなく子供だったらどんな夏休みを過ごしたいか?……そうだなあ、釣りがしたいですね。海でも川でもいいんだけど、誰かに釣り方を教えてもらってね。

さて『キキマス!』では、夏休みを盛り上げていきます。いろんな夏の過ごし方、お聞きしたいですね。一緒に楽しめることも考えていますのでお楽しみに。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第46回 今年の夏フェス、DJ ダイノジはちょっと違う…かも?

2015.07.23 Vol.646

 3連休も終わり夏休みシーズンに入りました。それと一緒に、各地で夏フェスも始まってます。ダイノジ20周年っていうのもあるし、僕もたくさんの夏フェスに出演させていただきます。

 その一発目となったのが20日に台場であった『アフロの変フェス』。僕とレキシの池ちゃんでやってるフジテレビ『アフロの変』(毎週木曜25時25分〜)の公開収録だったんですけど、これが本当にいいイベントだったんですよ。

 何が良かったかっていうと、それはいろいろあるんだけど、℃-uteですね。よっぴー(ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー)が言ってたんだけど、℃-uteってさ、変わった振りつけっていうか、最初見た人は笑っちゃうような感じがあるんですよ。でもそれが、だんだんカッコよく見えてきてスタンダードになって、そしてライブの鉄板曲になっちゃう。それが本当のポップスなんだって。変なものとしてインパクトを与えていたものが大衆化する。2000人が彼女たちを平等に楽しんでいる……変なものを愛すっていうか、これもいいじゃんって言い合うようなフェスだったんです。それと、℃-uteのファンがどんなグループのパフォーマンスでもすごい盛り上がっていたのにもグッときました。骨折した足を引きずりながらステージを降りて、一緒になってオイコールをしたり、ハイタッチしたりして。℃-uteのファンで良かったって思いましたね。
 

 ちなみに、このイベントではギターまで弾いちゃいました。かじった程度ですけど高校時代にバンドでギターをやってたんですけどね、その日はとにかく練習して臨みました。池ちゃんがしないっていうんでリハーサルもしなかったので、見てくれた人は、それもまた「変なもの」として楽しんでくれたんじゃないかなって思いたいです。

 変だけどいいじゃない、みんな違っていいじゃない。それって、このイベントや番組だけじゃなくて、これから自分がいろいろやっていくなかでのテーマ、人生のテーマでもあります。受けること、盛り上がることばかり考えてやってきたけど、そうじゃなくて、いい曲さえかけていれば俺たちは大丈夫。変なDJでいいじゃないって思うんですよ。

 夏フェスシーズンも本番。DJダイノジも、ロック・イン・ジャパン・フェスティバル、サマーソニック、そして秋のマグロックやフジソニックまでたくさんのフェスに出演します。これまでのDJダイノジを知っていてくれる人がいたら、これまでとはちょっと違う?って感じてもらえるかもしれないですね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第45回 一杯の立ち食い蕎麦。

2015.07.15 Vol.646

 ここのところ、立ち食い蕎麦に通っています。前から立ち食い蕎麦は好きなんだけど、足を骨折して動きづらいっていうのもあって、立ち食い蕎麦に落ち着いちゃってるんですね。腹が減っている。何か食べたい。いつもの店に行こうかなって思っても、この足では少し距離がある。そんな時に、あたりを見回すと必ずあるんですよ、立ち食い蕎麦が。

 先日、久しぶりに降りた桜木町でもそんな感じで、ふらっと立ち食い蕎麦屋に入りました。ただ、これが衝撃的な出会いだった。全部、自分の好みの店だったんです。

 店は、桜木町の駅構内にある川村屋。「そば」「うどん」と文字が並んだ店先に、もうひとつ…「青汁あります」。さっそく注文を通そうとしたら、青汁は別のカウンターがあるっていうんです。青汁を出す店も初めてなら、別のカウンターがあるとは。そして「はーい」って出してくれた青汁が、ドロドロの生の青汁。これがね、体にめっちゃいいだろうなって味なんですね。蕎麦は、かつおだしの優しい味。いなりずしにはごまも入っている。…うまい。人気メニューは「とりそば」で、煮込んだ鶏肉が入ってるんですよ……やるじゃない、と。

 川村屋さん、明治33年(1900年)にもともとは西洋食堂として始まったそうなんですね。駅周辺の開発があって店舗も移転したりするなかで蕎麦屋に専念。この115年の間にはいろんなことがあって、時代も変わっていくなかで、それに合わせて変化しながら、今もおいしいお蕎麦を出し続けているんですよね。蕎麦をすすりながら、青汁を売ろうとしたときもそんなもの売ったって、なんて反発もあったんじゃないだろうか、いなりずしのごまだってコストが高くなりますよ!なんて意見もあったんじゃないだろうか。それでも、お客さんの健康を考えて……なんて、考えを巡らせていたら、涙が出てきちゃいました。

 その日は本当にお腹が空いていたんで、もう一杯、かけそばを食べようかと思ったんですが、もう無理。泣いている松葉杖の男が「かけそば、もう一杯」なんてシュールすぎるでしょう。一杯のかけそば感がすごいしね。

 この話、13日の『キキマス!』で話したんですが、そしたら反響がすごかった。川村屋さんに行っているっていう話もあったし、おらが村の立ち食い蕎麦話とか止まりませんでした。

 骨折は全治1カ月といわれています。僕の何度目かの立ち食い蕎麦ブーム、しばらく続きそうです。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第44回 カミさんは「知らない」

2015.07.08 Vol.645

 骨折しました。先日、豊洲にあるフットボールパーク「MIFA」の1周年を記念したフェスにDJで呼んでもらったんですが、自分がDJをしているときに、Mr.Childrenの桜井さんが出てきてくれて一緒に『innocent world』を歌ったんですよ。それに興奮しちゃってジャンプしたら、着地に失敗。みんな心配してくれます。『キキマス!』でニッポン放送に来てもね、「足、大丈夫ですか〜」って声をかけてくれる。痛みでいうと、痛風のほうがずっと痛いですけどね。

 骨折したことを笑ったカミさんですけど、動けないこともあって、いろいろやってくれるんですが、がく然としたこともあってね。…連れ添って10年になるけど、この10年ってなんだったんだって。7日の放送を聞いてくれた方は思い出してください。僕、怒りをぶちまけてたでしょ。

 なぜそうなったかというときっかけは、SUBWAYのサンドウィッチの話でした。カミさんはSUBWAYの新作が出ると買ってきてくれるんですけど、そのサンドイッチにオリーブとピクルスが入っていたんです。僕はいつもオリーブとピクルスは抜いて作ってもらっているっていうことに、カミさんは気づいてなかったんです。男の勝手かもしれないけどさ、10年も一緒にいるんですよ。理解してくれてるって思ってたのに。そしたら「知らねえよ、黙って食べろ」だって。

 どん兵衛もそうです。骨折した僕にカミさんが作ってくれた、どん兵衛。アゲが上にありました。僕はずっと、アゲを底に潜らせて麺を5回転ぐらいしてすべて行き届かせたうえで、どん兵衛を食べてきたんです。でも、カミさんはそれも知っていてくれなかった。このショックたるや…。それならリクエストしようって思ったら、今度は、後のせサクサクの天ぷらを沈めようとしてました。これは、暴挙ですよ。

 この問題について言えば、番組でも言った、みかんの缶詰のシロップ問題もありますよ。冬場はね、みかんを食べ終わったあと、みかんをむいて入れるんだけど、そのみかんを取りに行っているわずかの間に捨てられてました。これは戦いですよ。この話をしたら番組の男性スタッフには、炭酸水を入れてジュースにするなんて人もいましたよ。うれしかったですね。ここにも侍がいるって。

 ところで僕はどうかって? もちろんカミさんが何をどう食べるのが好きか、把握しているつもりですし、理解しているつもりですよ。10年一緒にいますから。まあ、1人で立ち飲みに行っている時は僕の知らない顔なんだろうけどね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第43回 マンガみたいな野球が見たい!

2015.07.01 Vol.645

 マンガみたいな野球が見たい! この連載でも言ったと思いますけど、僕はそういう野球が見たいんですよ。12連敗、交流戦史上最低勝率の横浜DeNAベイスターズが6月23、24日の対巨人戦に連勝。その後の対阪神戦ではまた嫌なムードが漂ってきましたが、30日には沖縄連戦の初戦を取り、3位につけてます。僕は言いたい。中畑清監督に期待するのはマンガみたいな展開です。もうフリは済みました、状況は十分整いました。ここから優勝です。これができれば、もう異例も異例、初めて尽くしの記録尽くしになりますよ。「交流戦史上最低の勝率から駆け抜けた!」。そんなスポーツ紙の紙面が…浮かんできます。

 そんなことが見え始めたのはやっぱり、育成から上がってきた砂田毅樹投手の存在ですね。24日の対巨人戦で登板。残念ながら勝ちはつかなかったですけど、彼は救世主になりうると思っています。

 僕が砂田投手を初めて見たのは沖縄キャンプに行った時。当時はまだ3ケタの背番号「111」をつけていました。育成の選手が投げるんだなあ、なんて見ていたんですが、彼があれよあれよって感じで投げる。左が弱いとベイスターズが言われるなかで、あの砂田投手の投球。三浦大輔投手に彼のことを聞いたら、「シーズンの途中で絶対に出てくるから、注目していてください」って言ってました。その時がいよいよ来たって感じです。そういえば、交流戦対日ハム戦で登板したときには、大谷翔平投手と投げ合ったんだけど、相手が大谷投手で注目されるから良かった、かましてやろうと思ったみたいなこと言ってましたね……いいじゃないですか。彼が後半戦活躍すれば、さらに上、優勝だって行けますよ。
 

 もう一つ、砂田投手に注目してほしいポイントがあります。それが、登録された背番号「68」ですよ。6と8、6月8日は僕の誕生日なんです。分かります? こういうことなんですよ! ここのところ、なかなか球場には行けてないですけれど、今度スタジアムに行った時には、投げる砂田をノブ彦が見守ります。

 今の状況で行けば、昨年の「来年はクライマックスシリーズに行きます」という目標は、確実に優勝に変わってくると思いますね。ファンのなかには、負け続けて焦っていつもの定位置だよって、いつも通り言い始めている人もいるけど、何言ってるの! 始まりでしょう! いい状況になってきてるでしょうって。大谷は一切あきらめていません。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第14回 10月は清水港でマグロック&フジソニック

2015.06.22 Vol.645

『キキマス!』でもお知らせしていますが、ダイノジ、再び、野外フェスをやります。10月3、4日に静岡の清水港の清水マリンパークで。1日目は「マグロック」、2日目は「フジソニック」と日替わりのタイトルがついていて、それぞれ違うテーマを掲げて。タイトルを発表してから、SNS上でたくさんの人がザワザワしてくれて、本当にうれしいですね。

 つい先日、出演アーティスト第2弾を発表しました。ライブハウスで元気のいいバンドを中心としたラインアップの「マグロック」は、でんぱ組.incとTOTALFATが加わって5組に。静岡に関わりのあるアーティストを軸にしたちょっと大人のフェス「フジソニック」には、森高千里さんと斉藤和義さん、静岡出身のさくらももこさんのユニットであるイエローパープルが追加されて6組になりました。これ、どっちもすごいでしょ。

「フジロック」については、吉井和哉さんと斉藤和義さんが同じステージに立つってことがすごいし、そこに森高さんがいる。さらに電気グルーヴにさくらももこさんもいるわけだから、静岡が生んだサブカルチャーのおいしいところ、2組が揃っちゃうという。さくらさんについては、ビートたけしチルドレンでもあるし、お会いできるっていうのがもう楽しみですよね。

「マグロック」のラインアップは、DJダイノジがやっていることの延長線上で、どのバンドもアイドルもDJでかけまくってるメンバーです。第2弾で発表したTOTALFATはすごく真面目な子たちでメッセージ性も強いパンクバンドなんだけど、一点突破するパーティーバンドっていう側面もあって、それがいいなって。でんぱ組.incについては説明いらないよね。他にはない存在であり、音楽。出自もいいじゃない。秋葉原でオタクでっていうカウンター側にいたところがね。

 さて、フェスまで4カ月を切りました。今後もラインアップは追加される予定だけど、いいですよ。あとは、SNSでザワザワしてくれている人たちがどれだけ当日来てくれるか。8年前、同じ場所でマグロックをやった時、自分としては完璧なラインアップで、ライブも最高だったのに、多大な借金だけが残りましたから……。あれからいろんな経験もしたうえでの復活です。音楽ライブを楽しむことはもちろんですけど、清水という町を好きになってもらえるようなフェス、子どもも大人も、誰でも楽しめるフェス、全体的にふわっと楽しいみたいなフェスにできたらなと思って、準備を進めています。

 DJダイノジは両日とも出演しますよ! 10月、一緒に清水で楽しみましょう!

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第42回 この夏、ダイノジが上げる”喜劇”というでっかい花火。

2015.06.17 Vol.644

 ダイノジの夏といえば夏フェス……ではありますが、今年の夏はそれだけじゃない。20周年の夏、ダイノジは喜劇に挑戦します。それが、『ダイノジ活動20周年記念公演「テイラー・バートン〜奪われた秘宝〜」』!……ダイノジ活動20周年記念公演。なんだか、すごい。関わってる人たちみんなが、持ち上げてくれてます。

 自分のブログでも書いたことだけど、以前から喜劇をやってみたいって思っていました。そのなかでいろんな出会いや巡り合わせがあり、20周年っていうのもあって実現しました。脚本は、西野くん(キングコング、西野亮廣)にお願いしています。前に自分で書いて芝居をやったこともあるし自分でっていう選択もあったんだけど、今回は西野くんにお願いしたかった。西野くんは、誰も傷つかない、死なない、ハッピーエンドな話を作るんです。ダイノジはコントのなかでも人が死ぬので、そうじゃないことをやりたいっていうのがあって。それに、西野くんは、タモリさん、鶴瓶さん、三谷幸喜さんが認めるクリエイティブな才能でもありますから、その感じに挑んでみたいなっていう気持ちがあったんですよね。

 さて、舞台ですが、テイラー・バートンっていう宝石があって、それを盗む側がいて、守る側がいて……そのなかで誰が一番ずるいのかっていうもの。大筋はそんなお話です。それをですね、「グランジ PRESENTS」「ブロードキャスト!! PRESENTS」、西野くんやNON STYLEの石田の「ナイスなやつらPRESENTS」、そして「ダイノジ PRESENTS」という4組の異なるキャスト陣が、それぞれ違った演出家と組んで6日間にわたって上演します。同じ話なのにまったく別の舞台になってるかもしれないし、そうでもないかもしれない? 見てくださる方はそれぞれを見比べる楽しみ方もあると思います。

 僕らの演出をしてくれるのは、川尻恵太さん。エレキコミックやエレ片、ラーメンズと仕事をしている方ですけど、西野くんの推薦。自分たちのなかからは出てこないアイデアでしたね。まだどうなるかはこれからってところもあるけど、普段使っている武器は使わないつもり。大地さんのマッチもエアギターも出ないし、ラジオDJも出てこない。西野くんの脚本、川尻さんの演出…そこに飛び込んで行ってどうなるのか、楽しみですよ。

 公演は、8月18日〜23日まで、草月ホール。ダイノジ出演は、20、21、22日の3日間で3公演です。もともとは、ダイノジの喜劇というところからスタートしたのに、いろんなことを考えていたら、壮大なものになっています。ダイノジの喜劇、期待していてください。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第41回 「父ちゃん」はちょっと切ない。

2015.06.11 Vol.644

 今週の『キキマス!』、すげー面白いです。8日に萩本欽一さん、9日に田中眞紀子さん、10日に檀ふみさんと、豪華なゲストを迎えて放送しています。豪華すぎなのかなあ。暴飲暴食したわけでもないのに火曜日の夜から痛風の症状が出始めました……。番組が終わったときは何でもなかったんですけどね。夜、仕事を終えてタクシーを降りたら、あれっ?って。症状が出るときはたいてい「飲み過ぎたからな」と原因が分かるもんなんですけど、本当に心当たりがない。『キキマス!』のゲスト以外にね。

 さて、なぜこんなに豪華なゲストが登場しているかというと、今週はスペシャルウイークなんですね。「父ちゃんバンザイ! 波乱爆笑オヤジ伝説キキマス!」と題して、ゲストの方々から、お父様のことやお父様とのエピソードなどを伺っています。当たり前のことなんだけど、それぞれまったく違う「父ちゃん」で、話を聞いていて面白いんですよね。聞きながら、ゲストの方の新たな魅力も感じられたりもしますしね。田中眞紀子さんがいらっしゃったときなんて思わず「きれいですね」って言っちゃいましたし。眞紀子さんのちょっと乙女な部分も見えたりして…。政治家としての顔を見てきたから怖いイメージが先行するけど、可愛げのある人。だから、こんなに目を引くんだろうなって思いました。

 このテーマでお話を聞きながら思うんだけど、「父ちゃん」ってちょっと切ないんですよ、結構報われない。同調圧力っていうのかなあ、周りから「父親はこうあってほしい」みたいなイメージを押しつけられてるようなところがあるし、しつけとして偽薬的な意味で子どもに対して怖い存在でなければならないみたいな、悲哀がある。もちろん家庭によって違うだろうし、どんな「父ちゃん」であってもいい、それでいいって思っているんだけど、やっぱりそういうところ、あると思うんですよね。そうなると、愛情を注ぐ母親は感謝されやすくて、父親は…ってなる。

 父の日(6月21日)が近いからって考えた企画ではあるんだけど、お話を伺ったり、いただいたメールを読んだりしていると、切ない、報われない存在である「父ちゃん」にスポットをあてられて良かったなって思っています。最終日(11日)は、間寛平さんが来てくれます。また、いいお話が聞けそうです。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第40回 マグロック復活! ダイノジがフェスをやります

2015.06.03 Vol.643

 毎日暑いですね。もう、夏。夏といえば夏フェス。ビッグフェスの出演ラインアップも充実してきてフェスムードが高まってきました。そんななかで、『キキマス!』でもお知らせさせていただきましたが、ダイノジ、野外フェスをやります。場所は静岡の清水マリンパークで、日程は10月3・4日の2日間。1日目が『マグロックフェスティバル2015』、2日目が『フジソニック2015』。つい先日情報解禁になったんだけど、「マグロックってなんだよ…!」「フジソニックっていったいどっち?」なんて、SNSでは話題にしてくれて、すごくうれしいです。……だって、これ、リベンジだから。

 僕ら8年前に野外フェス「マグロックフェス」をやってるんです。同じ静岡の、同じ場所で。当時は、単純に野外フェスをやりたくて、当時の最高のメンバーに出てもらって。豪華だったんですよ……。でも、大赤字。僕の最初の挫折です。それから大地さんと僕は小さなイベントにいっぱい出演するであるとか、たくさん働くことになりました。そのうちフェードしようなんて思ってたDJだって、辞められないじゃんってことになりました。その記憶があるから、どんなことにせよ話題にしてもらえることがうれしいです。

 今回のフェス、静岡朝日放送さんと一緒にやるんですが、話を聞いたのが去年、おととしぐらいだったかな。ダイノジ20周年でいろんなことをやってきたのもあるし、この7年間でいろいろ経験してきたなかで、今、僕らがやりたいって思うことなんですよね。例えば、元気づけたいって復興地に行きます。だけど、もう地元の人たちは他から人を呼んで盛り上がろうって、自分たちでコンテンツを作っているんです。これって復興地だけのことじゃなくて、他の地方に行ってもそういった時代の流れを感じます。だったら、ダイノジもそれになりたいなって。漫才でも、DJでもなんでもいいから、盛り上がろうっていう人たちと一緒にやりたい、お手伝いしたいと思っていろいろやってます。

 さて、フェスに話を戻しましょう。マグロックには、キュウソネコカミ、Fear,and Loathing in Las Vegasといった僕らがいま見てほしいと思っているバンドが中心のラインアップ。2日目は静岡出身の電気グルーヴ、静岡育ちの吉井和哉さんと、静岡にゆかりのあるアーティストを軸にした少し大人のロックフェス。もちろん、DJダイノジは2日間とも出演します。出演アーティストは今後もどんどん追加されていきます。まだすごい人が控えてますから楽しみにしていてくださいね。

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