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ニッポン放送 | TOKYO HEADLINE - Part 18
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ユーミンの呼びかけで実現! ゆず、ももクロら奇跡のコラボ 『忘れられぬミュージック』

2014.07.19 Vol.622

 さまざまな人気番組を放送中のラジオ局のニッポン放送が7月15日に開局60周年を迎えた。このアニバーサリーを記念してさまざまな企画が進行している。そのひとつが、ニッポン放送60周年記念ソング『忘れられぬミュージック』の制作&配信リリース。ユーミンこと、松任谷由実の呼びかけでスタートしたプロジェクトで、ミュージシャンでありながらさまざまなアーティストのプロデュースや楽曲提供も手掛ける寺岡呼人がプロデュースをし、ゆずやももいろクローバーZ、ロックバンドのback number、大原櫻子、そして松任谷由実と世代を超えて集まった奇跡のスペシャルユニットが歌っている。

 プロジェクトは、同局がユーミンに『Valentine’s RADIO』(1989年)に次ぐラジオの歌を作ってほしいと打診したことでスタート。「Golden Circle feat.寺岡呼人・松任谷由実・ゆず」名義で2007年に発表した楽曲『ミュージック』のアップデートしたバージョンを作ろうと進められたもの。『ミュージック』は、「ラジオから流れてきた忘れられないミュージック」をテーマにした作品で、この曲をラジオのために広めたいという思いも込められているという。この曲の作詞クレジットには、ユーミンのほか、寺岡、ゆず、桜井和寿も名を連ねる。

『忘れられぬミュージック』を制作するにあたって、ユーミンが歌詞の一部をリニューアル。楽曲も、寺岡がリアレンジしており、歌詞そしてサウンドの両面から、いつもそばにいるメディアであるラジオへの愛、そしてミュージックへの愛があふれる楽曲になっている。

 どのアーティストがどのパートを歌っているかも楽しめる本作。現在、配信発売中。 

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第6回 夏フェスシーズン本格スタート! 「まずは現場に行け!」

2014.07.16 Vol.621

 暑い、夏らしい日が続いています。夏といえば、夏フェス。今年もたくさんフェスが行われていますが、夏の風物詩として完全に定着しましたね。最近では、花火大会に行く感覚で夏フェスに来ている人も多いです。僕はそれ、すごくいいことだと思う。

 僕が初めて行った夏フェスは、フジロック。豊洲で開催された2回目で、当時の彼女と行ったんだっけかなあ……。音楽好きの彼女で、会場では一緒に見るとか、彼女と一緒にトイレの行列に並ぶとか、一緒に行動なんてしなくて、「何時に落ち合おう!」って。フェスってそんなもんじゃないかなって思います。

 最近では出演者として夏フェスに参加することも多くなりました。今年もサマソニなどいくつかのフェスに出ます。そんなこともあって、夏フェスの楽しみ方について聞かれることも多いですよ。そんな時の答えは決まってます。「まずは、現場に行け!」。何よりも「体感する」ってことが大切だと思うんです。

 フェスに行くっていうと、音楽を知らなくちゃいけない、バンドを知らなきゃいけないって思っている人も多いですけど、それはまず“いらない”。「おいしいご飯を食べに行く」「仲のいい友達と行くところないから行く」、そんなんでいいんです。知ってるバンドは1つだけ、それでいいんです。現場でそのバンドをもっと好きになったり、新しいバンドに出会ったら、後で調べればいい。そうやって広げていく作業が楽しいんですから。

 あと、僕はデートでフェスに行く、誘うっていうの、きっかけとしていいんじゃないかって思います。デートってなると、どこのめしやがうまいとか、いろいろ調べたりして、連れて行くでしょ。それと同じです。フェスをめちゃくちゃ調べて、出演アーティストのこと、食べ物、おもしろいコンテンツとかも調べる。へえーって言われるように、調べるんです。そうすると、自分もフェスがもっと楽しめると思う。とはいえ、ただ最近は、1人でフェスに行く人も多いです。身近にフェスに興味がある人がいなくても、ネット上でコミュニティを作って仲良くなったりしているんですよね。

 とにかく、少しでも興味があるんだったら、「現場に行け!」。自分で体感するほうが事件が起きて、楽しいんだから。最初は一番小さなステージでライブしてたサンボマスターが、何年後かに、何万人もの人の前で演奏している。ひとつのバンドが次のステージに行くパフォーマンスを目撃できるなんて、事件ですよ。ただ、自分で体感したからこそ感じる“事件”で、言葉で説明してもどうしようもないことなんだけどね。

これって、フェスだけじゃなくて、映画でも、このあいだのサッカーでも話したことで通じること。行ったら、しんどかった、退屈だったってなる人もいると思うけど、そういうことを体感した人のほうがいいと思うし、僕はそっちを取りたい。体験を重ねていくこと、それを濃くしていくことが、人生を濃くしていくと思うから。

  興味がまったくない人が行く必要はまったくないけど、少しでも行きたいって思うなら、今年の夏は現場、フェスに行ってみてほしいなあ。見方や楽しみ方に強制がないから、懐が深いし、誰にでも優しいんだから。それでも楽しめないなら、残念ながら、フェスを楽しむ才能はないってことなんだろうな。

ダイノジ大谷ノブ彦 カタリマス!第2回 サッカーはテクノミュージック論。

2014.06.23 Vol.620

 W杯、グループ戦も佳境です。みなさん、“ポジティブ”に行ってますか?

 さて、観戦しながら思ったことがあります。それは、「サッカーはテクノミュージックに似ている」ってこと。

 僕はDJとしても活動をしています。クラブでDJをやると、すごく盛り上がる曲っていうのがあるんですけど、それをひたすらかけていればずっと盛り上がる、高揚するかっていうと、そうじゃないんです。テクノミュージックはずっと平坦なリズムが続くんですが、お客さんは最初、それに合わせて体を揺らしています。DJは、いろんな曲を積み重ね、時にはじらしてみたりしながら、場が完全に自分の空気になったタイミングを見計らって、ドーンとビックビートな曲や祝祭感のある曲を入れます。そうすると、「待ってました!」って感じで、お客さんは両手を上げて喜んだり、ハイタッチをしたりして、高揚感を得ます。ちょっと、セックスにも似てますね、全部同じ調子でやればいいわけじゃない(笑)。

 積み重ねて積み重ねて自分の空気になったところでドーン! これって、グループB初戦のスペイン対オランダ戦と似てませんか? それぞれ強豪チームですが、オランダはスペインの得意なところを一つひとつ封じて、前半終了直前に1点、後半に4点と、ドーンと5点を取りました。オランダは、少しずつ積み上げて自分たちの空気、自分たちの流れに持っていった。その時の高揚感を思ったら、世界中でサッカーがこれほどまでに愛されている理由も分かります。

 テクノミュージックだけじゃなく、サッカーと音楽の関係は密接です。みんなで歌を歌うっていうスタジアムアンセムっていうのもあるし、ウカスカジー(Mr.Childrenの桜井和寿とラッパーのGAKU-MCのユニット)の『勝利の笑みを 君と』を筆頭に応援ソングなど、W杯に合わせてたくさんの作品がリリースされています。全部聞かせてもらっていますが、そのなかで僕が最も気になっているというか、好きなのが椎名林檎さんの『NIPPON』。椎名さんらしさを貫いている楽曲だと思うし、今の若者たちがサッカーを見るときに感じる一体感とつながっているというか、すごくいい曲です。あれがナショナリズムだとかいう人がいるってニュースをネットで見たけど、僕はあれ、椎名さんの日本人への批評であり、問いかけなんじゃないかって思いますね。

 さあ、日本代表はグループのリーグ戦も残すところあと1試合。みなさん、“ポジティブに”ですよ!

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 
第1回 ネガティブなことばっかりいってないで、楽しくやろうよ!

2014.06.04 Vol.619

 先日、久しぶりに呼んでもらった『ゴッドタン』が放送されて、ここ数日、いくところいくところで“ラジオスター”って呼ばれてます……。2日の放送は『ゴッドタン』放送後初の放送だったんですが、あの番組を見て、聞いてくれた人もいたかもしれなかったと思うと、“ラジオスター”っていうのを、ちゃんと“引き受け”てやるべきだったと、少し反省しています。もっと、アツくやらないと。注目してもらったのはうれしいけど、『キキマス!』そのものが浮かれないように引き締めてやっていきたいです。

 さて、先週の話になりますが、『TOKYO HEADLINE』の一木広治社長に番組に来ていただきました。一木社長、映画『バブルへGO!』に出てくるキャラクターのモデルにもなっている方なんですけれども、今も漂ってましたね、バブルの空気。あの突き抜けた感!ネガティブなことばっかりいってないで、楽しくやろうよ!っていう。僕は、それって今、一番大事だと思ってるんです。

 それで思い出したのが、いま注目を集めている音楽クリエイター、tofubeatsの言葉です。ももクロをはじめたくさんのアーティストのリミックスを手掛けたり、楽曲を提供したり、オリジナル曲も発表しています。以前、彼と話した時、音楽で何をしたいかって聞いたら「景気を良くしたい」って言ってましたね。
 

 彼の作品に『水星』という曲があります。この曲の元ネタになっているのが、今田耕司さんとテイトウワさんのユニット、KOJI1200の『ブロウヤマインド』です。KOJI1200が活動していたのは90年代中盤から後半。バブルは崩壊してたけど、音楽業界は景気がよかった。ミリオンヒットが頻発してCDの販売枚数も上り調子で、業界全体が潤っていたんです。KOJI1200もそういうムードのなかで生まれてきたユニットです。お金が余って、予算が余って、そこから零れ落ちたものから生まれたもの、カルチャーって芳醇なんですよね。それ自体が時代のパワーになって発展して、時代も超えちゃう。tofubeatsくんがカバーしちゃうんです。

 今は、深刻ぶることが重要視されすぎる時代になってきちゃって、深刻さがあふれすぎちゃっています。とにかく陽気に行こうよ、派手に行こうよ、そういう感覚、取り戻したいですよね。だから僕も、「景気を良くしたい」って思いながら、ラジオを含め、いろいろやっています。

 とはいえ、バブル期の雰囲気なんて知らないだとか、そんなこといっても景気も良くないし、楽しくやろうよ!なんて思えないって人もいると思います。だけど、例えば、ディズニーリゾートのファンタジー感だとか、ファレル・ウィリアムスの『ハッピー』で世界中が踊ってる感じだとか、そういうのは感覚的に受け入れられるでしょう。ちょっとだけ無理して、楽しいことを一個足す、それを重ねてくってことなんじゃないかな。学校でも会社でも、家庭のなかでも。そこからきっと、芳醇なものが生まれてくると思います。

 さて、9日からラジオはスペシャルウイーク。『キキマス!』では、「父と子の感動ストーリー」大特集として、ウエイトリフティングの三宅宏実選手と父でありコーチも務める義行さん、女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん、マラソン界の第一人者、瀬古利彦さんなどなど、ゲストをお招きしてお話をキキマス! 日々、“デス馬券”と罵声を浴びせられている僕ですが、いろんなお話を伺いながら、楽しさを見つけていきたいです。

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス! 第1回 楽しいことは中(ナカ)にある!

2014.05.24 Vol.618

 ニッポン放送で放送中のラジオ番組『大谷ノブ彦 キキマス!』(毎週月曜〜木曜 午後1時〜午後4時 生放送)、お聞きになっていただけていますか? パーソナリティーの大谷ノブ彦です。番組スタートから約2カ月が経ちまして、この間、タクシーの運転手さんから「あれっ、ラジオの?」と声をかけられました。イベントにも「どんな顔をしているのか見に来た!」とおばあちゃんがいらっしゃったり、昼間の帯で番組を担当していることを感じることが多くなりました。

『オールナイトニッポン』など、いろいろな時間帯でラジオをやってきましたが、昼間の番組は初めて。楽しいですね。ゲストの方をお招きしたり、中継コーナーがあったり、ラジオショッピングのコーナーがあったり、やることも多いので、「大丈夫ですか?」なんて気を使っていただいたりもするんですが、僕はすごく楽しんでます。ラジオショッピングコーナーの商品がすごく売れたよ!なんて話を聞いたりすると、ものすごくうれしいんです。僕の話で買おうと思ってくれた人もいるのかな、なんて思っちゃったりもする。今まで知らなかった世界ではありますが、足を踏み入れてみると、楽しいってこと、たくさんありますね。

 番組のコーナーがきっかけで、競馬の予想も始めました。このコーナーが始まるまで、興味なかったんですが、手ほどきを受けたり、アドバイスをもらったりして、ガチで取り組んでいます。もともと、気になると調べたり勉強したくなる質なので、競馬新聞を読んだり、データを集めたり、実際に馬券を買ってなくてもレースのある日の午後3時になるとソワソワしたり。ただ結果は、全然ダメ。こっちはまだ、楽しくないです(笑)。

『キキマス!』からは、僕自身がいろいろなきっかけや新しい出会いの機会をもらっています。それをリスナーのみなさんにもお届けしたい。何よりも、僕が夢中になって話しているのを聞いてもらえたら楽しんでいただけるんじゃないかな、と思います。

 世の中、何かにつけて斜めに見がちです。『アナ雪』をみんなで歌うっていうの、なんか違う〜!とかね。それで「俺は人と違う!」って思ってる人が多いだろうけど、悪いけど、そんな人ばっかりなんですよ。僕は、中に入っていって、どうして面白いのか、どうして盛り上がってるのか知りたい。それで、“フォーっ”て声も出したい。番組でもこのコラムでも、いろいろなものの中に入り込んでいきたいと思います。

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