柏崎刈羽
原子力規制委員会は12月27日、定例会合で東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の審査書を決定し、同原発は新規制基準に基づく安全審査に正式に合格した。福島第1原発事故後に東電の原発が合格したのは初めて。再稼働には地元同意が必要とされている。新潟県の米山隆一知事は同日、記者会見で「県独自の検証がなされない限り、再稼働の議論は始められない」と表明。福島第1原発事故などについての検証には3~4年かかるとしており、早期の再稼働は見通せない。
2193日
安倍晋三首相は12月26日、平成24年の第2次内閣発足から丸5年を迎え、在職日数は第1次内閣時代を合わせ2193日に。戦後の首相では佐藤栄作(2798日)、吉田茂(2616日)両氏に続く3位で、戦前を含めても歴代5位。安倍首相が来年9月末に任期満了を迎える自民党総裁選に出馬するのは確実で、当選した場合は歴代1位の桂太郎氏(2886日)を抜き、憲政史上最長の政権となる可能性も出てきた。
クレーンゲーム
クレーン型ゲーム機を景品が取れないように設定して客から料金をだまし取ったとして、大阪府警保安課は12月23日、詐欺の疑いで、ゲームセンター運営会社「アミューズメントトラスト」(大阪市浪速区)社長、大平剛史容疑者(33)=同市住吉区沢之町=と、従業員の20~30代の男女5人を逮捕。25日にも同容疑で同社社員、佃明典容疑者(30)=同市中央区松屋町=を逮捕した。逮捕容疑は共謀し12月1~9日、大阪市内の店舗で、アームを操作してひもを切り、つるされていた景品を落として獲得するゲーム機の設定を変更。ひもが切れないように細工した上で、20代の女性客計4人に「絶対に取れる。今やめたらもったいない」と嘘を言い約47万円をだまし取ったとしている。
97兆7128億円
政府は12月22日、平成30年度予算案を閣議決定。一般会計総額は97兆7128億円と6年連続で過去最大を更新。高齢化と北朝鮮情勢の緊迫化を背景に、医療や年金などの社会保障費と防衛費がともに過去最大となった。一方、景気回復に伴う税収増により新規国債発行額は33兆6922億円と8年連続で減額し財政健全化にも配慮。1月に召集する通常国会に提出し、早期成立を目指す。
わいせつ教員
平成28年度にわいせつ行為やセクハラにより懲戒や訓告などの処分を受けた公立学校の教員が、前年度比2人増の226人に上り、調査を開始した昭和52年度以降で最多となったことが12月27日、文部科学省が公表した人事行政状況調査で明らかになった。わいせつ行為などの相手は自校の児童・生徒が半数近くを占め、文科省は「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)をきっかけとした事案が増加しており、SNSやメールの普及が背景として考えられる」と分析している。