Notice: Function _load_textdomain_just_in_time was called incorrectly. Translation loading for the all-in-one-seo-pack domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/newthl/www/tokyoheadline/wp-includes/functions.php on line 6114
ネタあらすじ | TOKYO HEADLINE - Part 3
SearchSearch

江戸瓦版的落語案内 文違い(ふみちがい)

2016.02.08 Vol.660

 内藤新宿の女郎、お杉はなじみの客、日向屋の半七に、父親が金の無心をしてきているので30両を用立ててくれるようにとおねだり。半七とりあえず10両を渡すと、お杉に岡惚れの客、田舎者の角蔵が来たとの知らせ。早速そちらの部屋に行くと、今度は「おっかさんが病気で、高い人参を飲ませたいので、20両工面してくれないかい」としなだれ色仕掛け。「今日持っている15両は村の辰松に頼まれた馬を買う代金だから渡せねえ」というとお杉は怒って「人の命と馬を天秤にかけるなんてなんて不人情な人なんだ。そんな薄情な人は大嫌いだよ」とすごい剣幕。結局15両渡してしまった。それを受け取ったお杉はさらに半七が5両を巻き上げると「これで30両できた。早速おとっつあんに渡してくるよ」といそいそと部屋を出ていった。

 お杉が向かった座敷にいたのは父親ではなく、年のころなら32、3の苦み走ったいい男。芳次郎というこの男、眼病で高価な薬を使わないと失明してしまうということで、お杉が2人に金を無心するように仕向けていたのだ。2人から巻き上げたお金を全部差し出すと、受け取るや否や一刻も早く眼医者に行って治療をしなければと言って帰っていた。仕方なく見送り座敷に戻ると芳次郎が忘れていったとおぼしき手紙が。そこには女の字で「20両が必要な私のために芳次郎さんが、眼病を患ったといつわり、新宿の女郎、お杉からお金をこしらえて下さるとのこと。心より感謝申し上げます」と別の女に貢ぐ金だったことが書かれていた。怒り狂ったお杉が半七の待つ部屋へ戻ると、半七もまた芳次郎からお杉に送った手紙を読んでいた。そこには「眼病で高価な薬が必要になった。お杉どのが日向屋の半七に、父親から金の無心をされていると言って、20両をこしらえてくれるとのこと…」と、こちらも半七をだましていたことがバレてしまった。

 そんな2人が鉢合わせ。「このアマ、よくも15両も巻き上げやがって!」「こっちは20両やられたんだよ!男が金の事でガタガタ言うなよ!」とつかみ合いの大喧嘩。これを聞いた角蔵、従業員を呼びつけると「早くいって止めてこい。間夫から金をもらっただ、巻き上げただ言ってるが、あれは俺がお杉のおっかさんのためにやったものだって言ってな。……いや、いけねえ。そんな事言ったら俺が間夫だとバレちまう」

江戸瓦版的落語案内【藪入り(やぶいり)】

2016.01.11 Vol.658

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 牛ほめ(うしほめ)

2015.11.22 Vol.655

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 幇間腹(たいこばら)

2015.09.14 Vol.650

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 悋気の火の玉(りんきのひのたま)

2015.07.26 Vol.647

 浅草は花戸川の鼻緒問屋・立花屋の主は、堅物を絵に書いたような人物。しかしある夜、仲間に強引に誘われて吉原へ行ったら、すっかりはまりこんでしまった。しばらくすると廓通いをするよりも、気に入った花魁を身請けして、妾にする方が安上がりと算盤を弾き、早速根岸に妾宅を作って住まわせた。最初は花戸川の本宅へ月に20日、根岸の妾宅に10日が行動パターンだったが、妾ができたことを知った本妻が不貞腐れて始めた。主が「お茶を入れてくれないか」というと「お茶?私の入れたお茶なんか美味しくないでしょ、フン」「嫌な言い方をするね。じゃ、飯の支度を頼む」と言うと「私のお給仕なんかじゃ美味しくないでしょ、フン」と何を言っても邪険にされる。そんなことをされるうちに段々本宅から足が遠のき、20日が妾宅、10日が本宅と逆転してしまった。それがますます気に入らない本妻はついに、根岸の妾に見立てた藁人形を五寸釘で杉の木に打ち付け呪い始めた。その噂を聞いた妾は大激怒。「私が頼んで旦那に来てもらっているわけじゃなく旦那が私に惚れているんだ! そっちが五寸釘なら、こっちは六寸釘だ!」とこちらも丑の刻参りを始めるしまつ。そのかいあって(?)、本宅の妻も根岸の妾も同日、同時刻にそろって急死してしまった。結局旦那は1度に2つの葬式を出す羽目に。ところが初七日を過ぎると妙な噂が。毎晩立花屋の蔵から陰火が上がり、根岸の方に猛スピードで飛んでいくという。さらに根岸でも陰火が上がり、花戸川の方へ。その2つの火の玉が中間の大音寺でカチーンとぶつかり合い、火花を散らし死闘を演じていると。そんな噂が広まると店の信用にもかかわると、谷中の木蓮寺の和尚でもある伯父にお経を上げてもらい、2人の魂を成仏させてもらおうと現地に行くと根岸から陰火が上がり旦那に向かってフワフワと近づいてきた。「お前の気持ちも分かるが、ここはなんとか成仏してもらって…。ちょっと一服したいから、火を貸しておくれ」と、火の玉で煙草に火を点け吸いながら説得していた。すると花戸川からも火の玉がすごい勢いで旦那のところで飛んできた。「お前にもぜひ謝りたいと思っていたのだよ。腹も立つだろうがそこは穏便に…。ちょっとまた一服させておくれ」と妻の陰火にキセルの先を近づけると火の玉はスっとよけて「あたしの火じゃうまくないでしょ、フン」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 千早振る(ちはやふる)

2015.07.11 Vol.646

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内[番外編]柳家喬太郎スペシャルインタビュー

2015.06.07 Vol.644

 人気、実力とも日本トップクラスの落語家・喬太郎が、6月24日に、女優としても活躍する劇作家で演出家の千葉雅子と落語会「きょんとちば」を開催。2人の共演は4年ぶりだが今回は喬太郎が千葉の書き下ろす「サソリのうた」を、千葉は古典落語「反対俥」を口演する。普段は自身でも新作落語を創作する喬太郎だが、千葉の書く脚本は?

「具体的には表現しづらいですが、落語とは圧倒的に肌触りが違いますね。前回書いていただいた『マイノリ(マイノリティの意)』もそうでしたが、落語だから落語にしてやろうっていう本を書いてこない。その落語っぽくないところがいいですよね。もちろん落語の体というか、一人喋りの脚本ではありますが、ある意味演劇の脚本っぽいところがあって、それがものすごくいいし、うれしいんです。もちろん無茶なことは書いてない。上手から登場とか(笑)。いい意味で落語に寄ったものになっていなくて、だからユニークで素敵な作品になっているんだと思います」

 4年前に開催した二人会が大評判で、再びタッグを組むことになったこの二人。喬太郎は劇作家の書いた脚本をどう演じるのか。

「どう表現しようかとかは考えますが、僕らにない感性だったりするので、それを生かして演じたいとは思います。僕は落語家ですから、いい意味で落語にする作業は必要ですが、さっきも言いましたが、落語に寄った本ではないので、全部直しちゃったら意味がない。だからそれをせず、この脚本の良さを生かせれば。千葉さんとは同世代で、似たような精神構造を一部持っていて、似たような青春時代を送ってきた気がするんです。前回の『マイノリ』も“僕の青春時代を知っているんですか?”って思うような話でしたし。だからその話ができる喜びと、よくぞ書いてくれたという感謝と、この本をできるのは自分しかいないという自負があったんです。今回はさらにエンターテインメントに特化したものになるんじゃないでしょうか。すごく楽しみです」

 普段の落語の会とは違い演劇ファンも楽しみにしている。

「もちろん、僕をご存知ない方もたくさんいると思います。そういう時にどういうことができるのか。媚びる必要はないけど、突っ張る必要もなくて、こういうものを提示しますって素直にやるしかない。僕たちは常にお客様のほうを向いてないといけない商売ではありますが、今回の場合はあえてお客様に向かない部分を作らないと、表現ができないような気がします。その結果、お客様にどういうものを持ち帰っていただけるかっていうことなんでしょうね。なんかね…今回の話は女性ばかりが登場するんですけどね、無性に“あたい”って言いたい(笑)。一人称の“あたい”。やさぐれちまった昭和の映画のような。絶対、あたいって言ってやるんだ、俺! 今はそんな気持ちです(笑)」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 本膳(ほんぜん)

2015.05.23 Vol.643

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 二階ぞめき(にかいぞめき)

2015.05.09 Vol.642

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 花筏(はないかだ)

2015.04.25 Vol.641

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 井戸の茶碗(いどのちゃわん)

2015.04.13 Vol.640

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

Copyrighted Image