年末年始は世界各国でさまざまな伝統行事が行われるシーズン。特にクリスマスは宗教に関係なく、世界各地で季節のイベントとして定着している。またユダヤ教では、クリスマスとほぼ同じ時期に、ハヌカーという伝統行事が行われる。ハヌカーとは、紀元前にマカバイ戦争時のエルサレム神殿奪回を記念したことに由来。ユダヤ教の中では大切な伝統行事として、キスレブ月(ユダヤ暦で9月、グレゴリオ暦では11月から12月)の25日から8日間祝われている。
そんなハヌカーを体験できるイベントが、今年も東京タワーで開催。昨年、初開催された同イベントだが、荘厳な雰囲気の中にも楽しい企画が好評だったことから今年も開催が決定した。
ハヌカーのお祝いには、「メノーラー」と呼ばれる燭台が重要なアイテム。昨年はそこに灯りを灯す点灯式からスタート。そのほか、ハヌカーを祝う音楽の演奏、マオズツールの演奏、子どもたちによる合唱が行われた。さらに、メノーラーを灯すために油が使われることから、油を使った料理が作られるという伝統に基づき、スフガーニャ(イスラエル料理の揚げドーナツ)と飲み物が無料で提供された。
昨年好評だったこれらの企画は引き続き行われ、さらに今年はイスラエルと日本の音楽の懸け橋として、日本の音楽の演奏も披露。笛の藤舎推峰(とうしゃ すいほう)氏、三味線の今藤長龍郎(いまふじ ちょうたつろう)氏、今藤龍市郎(いまふじ たついちろう)氏が日本の伝統音楽を奏で、イベントを盛り上げる。
ユダヤ教の伝統行事と日本の伝統音楽が融合する同イベントで、いつもとはひと味違うクリスマスシーズンを楽しんでみては!?