「辛い思いをしたんだろうな。もっとかっこいい旦那を見せてあげたかった」
元総合格闘家で現在、RIZINのキャプテンを務める髙田延彦が1997年10月11日に行われた「PRIDE.1」でのヒクソン・グレイシー戦当日の自らを振り返るYouTubeチャンネルの第3回が11月13日、配信された。
初回は東京ドーム入りから控室でのたたずまいや試合前の会見の様子、第2回は控室からリングへ向かうまでの映像を見ながらその時の心境を振り返った。
第3回となる今回は試合後の映像。
カメラがとらえたのは髙田が敗れた時のセコンドについたキングダムの選手たちの落胆した表情。
そして腕ひしぎ逆十字固めを極められ痛めた右ひじにタオルを巻いて退場する髙田にファンからの悲痛な叫びがかぶさる。
重苦しい控室の空気に「未来がストップした感じだった。自分の目の前の道がふさがれた感じ。この時の感覚は」と髙田。
その控室を訪れ、努めて明るく振る舞う妻・向井亜紀の言葉にほんの一瞬だけ笑顔を見せた髙田。試合後の会見に向かう髙田を気遣う安生洋二。髙田が控室を出た後に目を潤ませる向井。
「俺がみんなを暗くさせちゃったな。みんなを喜ばせたかった。自分がどうのこうのよりも。向井もそうだし。辛い思いをしたんだろうな。もっとかっこいい旦那を見せてあげたかった」と振り返る。
そして「安生はじめよくやってくれた。これ見ていると感謝の気持ちしか出てこない。ちゃんとお礼を言えてないまま今日まで来ちゃったから」と改めて周囲のサポートに感謝した髙田。そして「やって良かったと思えた気持ちはこの映像を見ても変わらない。なおのこと、やっておいて良かったと確信できた。死ぬまで付き合っていく物語だけあって、俺にとっては強烈だった」と語った。
髙田は10月30日に開設したこのYouTubeチャンネル( https://www.youtube.com/channel/UC6pk9bSToNFTW8ehb5TXeYA )で「未公開テープからヒクソン戦を振り返る」というテーマで高田自身が1997年10月11日に行われた「PRIDE.1」でのヒクソン・グレイシー戦当日の様子を振り返っている。