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12・20修斗 インフィニティリーグは小暮が優勝 松嶋が16秒KOでウェルター級新人王

2015.12.21 Vol.656

「プロフェッショナル修斗公式戦」(12月20日、東京・新宿FACE)で「インフィニティリーグ2015フェザー級公式戦」2試合が行われ、金海裕輝を1R2分39秒、スリーパーホールドで破った小暮卓也が勝ち点12で優勝を飾った。

 この日までリーグ戦のトップは勝ち点10の岡田遼。勝ち点8の小暮は金海相手に2R以内でのKOまたは一本勝ちし、なおかつ岡田の結果待ちという苦しい状況だったが、組み付いてきた金海から足をかけてテイクダウンを奪うと、素早くバックに回り、パウンドからスリーパーに移行。金海もなんとか脱出を試みるが、がっちり決まり、無念のギブアップ。この時点で小暮は勝ち点12点で暫定トップに立った。

 この試合を見てリングに上がる岡田は誠と対戦。誠は小暮の結果次第では優勝の可能性もあったが、この時点で消滅。
 岡田は判定勝ち以上で優勝という条件となったが、優勝を意識してしまったか序盤から動きが硬い。それでも先にテイクダウンを奪い、パウンドで攻めるも下から腕十字を狙われるなどペースを完全には握りきれない。2Rは序盤から誠が手数で圧倒。岡田は中盤、しゃにむにタックルを繰り出し組み付くと投げでテイクダウンを狙うが、逆に誠に上のポジションを許してしまい、マウントからバックを取られスリーパーであわや一本の場面を作られてしまう。このピンチをしのいだ岡田は最後まで攻め続けたが、2Rは誠が優勢に試合を進め、判定は1人が19-18で岡田を支持したものの、残る2人が19-19のドロー。1-0のドローで、岡田は勝ち点11にとどまり土壇場で優勝を逃した。
 優勝した小暮は来年3月21日に行われる後楽園ホール大会で、根津優太が返上した環太平洋フェザー級王座の決定戦に出場。竹中大地と戦う。

 この日は年末の新宿FACE大会恒例の新人王決定トーナメントの決勝が行われた。
 ウェルター級の松嶋こよみは荒川大輔を1R16秒で秒殺KO。圧巻の勝利でデビュー3連勝を飾った。松嶋は開始早々に高速の後ろ回し蹴り。これは打点が高すぎて荒川の頭をかすめるに終わるが、バランスを崩した両者の立ち上がり際に松嶋がパンチ一閃。この一撃で荒川はばったりダウン。レフェリーが試合を止めた。
 ライト級は湯川和弥と摩嶋一整が対戦。摩嶋が湯川をグラウンドで完全にコントロールし、1R3分59秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めた。
 フェザー級の山田丑五郎vs藤川智史は一進一退の攻防が続いたが、終始プレッシャーをかけ前に出続けた藤川が2-1の判定で勝利を収めた。
 今年は東京でウェルター、ライト、フェザーの3階級、23日の大阪大会でバンタム、フライ、ミドルの3階級が行われるためMVPと三賞は大阪大会の結果をもって発表される。

11・29修斗 扇久保がバンタム級タイトルに照準 来年はフェザー級戦線が熱い!?

2015.11.30 Vol.655

 プロフェッショナル修斗公式戦(29日、東京・後楽園ホール)では来年以降の各階級の動向を占う好カードが揃った。

 セミファイナルではバンタム級世界1位の猿田洋祐と元世界フェザー級王者の扇久保博正が対戦。扇久保が3-0の判定で勝利を収めた。

 扇久保は序盤から左ハイ、右ローといったキック、タックルでテイクダウンを奪うやバックをキープしスリーパーを狙うなど一本勝ちを狙い積極的に仕掛けていく。ラウンド後半にポジションを悪くして反撃を許す場面も見られたが、試合をリードし、小差ながら勝利を収めた。

修斗ダブル王座戦で大尊と根津がベルト獲得

2014.03.17 Vol.613

 プロフェッショナル修斗の公式戦が16日、水道橋の後楽園ホールで行われ、環太平洋のウェルター級とフェザー級でタイトル戦が開催された。
 ウェルター級は昨年1月に第6代王者となった佐々木信治が、昨年のインフィニティトーナメントを制した大尊伸光を挑戦者に迎えての初防衛戦。挑戦者らしくガードも気にせずパンチを放つ大尊に対し、佐々木はしっかりしたガードから戦況をうかがう。佐々木は1R終盤にタックルからテイクダウンを奪い、2Rにはラバーガードの体勢から三角絞めを狙うなどグラウンドで有利に立つ。しかし一瞬の油断があったか、大尊のカウンターの左フックをまともに食らい、ゆっくりとダウン。大尊が追撃のパウンドを落とし、4分0秒、レフェリーが試合を止めた。
 大尊は「アバラが折れたみたいで痛いがうれしい。アバラが折れないようにもっと筋トレします」とキャラ前回のコメントを残しながらも、「いい試合をしてもっと修斗を盛り上げたい」と早くもチャンピオンの自覚を見せた。
 フェザー級は小野島恒太と根津優太による王座決定戦。この2人はこれまで2度対戦。名勝負を繰り広げ、戦績も1勝1敗の五分。決着戦がタイトル戦という、嫌がおうにも盛り上がるシチュエーションとなった。応援団が会場を二分し異様な熱気に包まれる。試合は1Rから左右のロー、ミドルを中心にハイキックも織り交ぜ、多彩な蹴りで根津が主導権を握る。小田島は組み止めて戦況の打開を図るが、最後まで蹴り続け、手数でも圧倒した根津が3-0の判定で勝利を収め、初戴冠を果たした。

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