ケンドリック・ラマーが苗場で圧巻ライブ!
夏の風物詩として定着した夏フェス、夏の野外音楽フェスティバルのシーズンがピークを迎えている。毎週末、もしかしたら毎日、日本のどこかでフェスティバルが開催されている。
8月も終わりが見えてきて、そろそろシーズンも折り返し。前半戦のハイライトといえば、やはり日本を代表する夏フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」(以下、フジロック)だろう。ノーベル文学賞を受賞した米シンガーソングライターのボブ・ディランが受賞してから初めて日本で行ったライブとして多くのメディアが報道した。
ただ、2018年のフジロックで伝説を作ったアーティストは、ディランの他にもたくさんいる。その筆頭が米HIPHOPアーティストのケンドリック・ラマーだ。彼は今年、アメリカでもっとも権威のある賞のひとつ、ピューリッツアー賞を音楽部門で受賞した。この賞をHIP HOPのアーティストが受賞したのは初めてのこと。
フジロックには2回目の出演。2013年には2番目に大きいホワイトステージで、今年は2日目のヘッドライナーとして、フジロックで最も大きいグリーンステージで、満員のオーディエンスの視線を浴びてパフォーマンスした。スピーカーを揺らすほどの強い風、そして豪雨の中で、マイクを手にビシッとステージに立つケンドリックの姿は神々しかった。バンドの生演奏と、ダンサーのアーティスティックなダンス、そしてケンドリックのラップ。映像による演出もあったが、限りなくシンプルな構成のステージは深く記憶に刻み付けられるものだった。
今週末にはもう一つの大きなフェスティバル「SUMMER SONIC」が開催される。そのあともまだ多くのフェスが控えている。新たな伝説も生まれることだろう。
猛暑で最高気温の記録が毎日塗り替えられ、台風は続々とやってきて中には予想だにしない進路で動いたり、あきれるしかない事件が起こったり。どうやら2018年の夏そのものが、記憶にも記録にも残る夏になるのは間違いなさそうだ。どうせならポジティブなものをかみしめたい。夏フェスの会場ならば、ポジティブな記憶に間違いなく遭遇できるはずだ。