年1回のペースで行われるヨーロッパ企画の本公演ツアーの季節がやってきた。
昨年は結成20周年ということで、代表作の『サマータイムマシン・ブルース』とその続編『サマータイムマシン・ワンスモア』を交互に上演するという豪華版。11都市で2万4000人以上を動員した。
そんな周年記念の翌年はどういう企画をやるにしてもどうしても“地味感”が出てしまい難しいものなのだが、結成21年目の今年は新境地ともいえる「オカルト」ものに挑戦というファンを裏切らない企画を持ってきた。
作・演出の上田誠は「そもそも理系で怪異や怪現象へは懐疑的。そういうことが身に降りかかったり、霊的なものにとりつかれたこともない」とのことで、今回は「フィクションと割り切って」作品を仕上げたという。
チラシのビジュアルも恐怖漫画の巨匠・楳図かずお監修によるイラストを使用するなど、やるとなったら徹底的。
これまでも「企画性コメディ」といった特殊なシチュエーションの作品を生み出し続けている彼らによる「オカルト青春コメディ」。多分、怖いのが苦手な人でも大丈夫なはず?
関東地区では東京公演の後、全国を回って9月28日には横浜の関内ホールに戻って来る。