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ヨーロッパ企画 | TOKYO HEADLINE
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ヨーロッパ企画第39回公演『ギョエー!旧校舎の77不思議』

2019.08.05 Vol.720

 年1回のペースで行われるヨーロッパ企画の本公演ツアーの季節がやってきた。

 昨年は結成20周年ということで、代表作の『サマータイムマシン・ブルース』とその続編『サマータイムマシン・ワンスモア』を交互に上演するという豪華版。11都市で2万4000人以上を動員した。

 そんな周年記念の翌年はどういう企画をやるにしてもどうしても“地味感”が出てしまい難しいものなのだが、結成21年目の今年は新境地ともいえる「オカルト」ものに挑戦というファンを裏切らない企画を持ってきた。

 作・演出の上田誠は「そもそも理系で怪異や怪現象へは懐疑的。そういうことが身に降りかかったり、霊的なものにとりつかれたこともない」とのことで、今回は「フィクションと割り切って」作品を仕上げたという。

 チラシのビジュアルも恐怖漫画の巨匠・楳図かずお監修によるイラストを使用するなど、やるとなったら徹底的。

 これまでも「企画性コメディ」といった特殊なシチュエーションの作品を生み出し続けている彼らによる「オカルト青春コメディ」。多分、怖いのが苦手な人でも大丈夫なはず?

 関東地区では東京公演の後、全国を回って9月28日には横浜の関内ホールに戻って来る。

過去と現在はつながっているということを感じさせる作品 ヨーロッパ企画『サマータイムマシン・ブルース』『サマータイムマシン・ワンスモア』

2018.08.01 Vol.708

 ヨーロッパ企画は同志社大学の演劇サークルに所属していた上田誠、諏訪雅、永野宗典が1998年に旗揚げした劇団で今年で20周年を迎える。この間、ずっと京都を拠点に舞台はもちろん、映像作品、テレビ、ラジオ、イベント、雑誌連載など幅広い分野で活動を続けてきた。

 最近は作・演出を務める上田を始め、劇団員も多忙を極め、年に1回全国を回る形で本公演を行っている。今年は20周年の記念イヤーということで、代表作である『サマータイムマシン・ブルース』とその15年後の話となる『サマータイムマシン・ワンスモア』を交互上演するという豪華版となった。

『サマータイムマシン・ブルース』は映画化もされ、ヨーロッパ企画の名を世に大きく知らしめることになった作品で、その面白さは鉄板。13年ぶりの再演とあって、古くからのファンには待望の、新しいファンにとっては“やっと”の再演。

 せっかくの機会なのでぜひ2本見比べてみたいところ。

【日時】8月17日(金)〜 9月9日(日)(開演は〈サマータイムマシン・ブルース〉17・22・24・27・31・5日19時、18・19・25・26・1・8日13時、30日14時〈サマータイムマシン・ワンスモア〉18・25・1・8日18時、20・29・30・3・7日19時、23・6日14時、2・9日13時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】本多劇場(下北沢)
【料金】全席指定 前売4500円、当日5000円/学生シート 3000円(前売のみ・チケットぴあのみ取扱い・引換時要学生証提示)
【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337=10〜18時 [劇団HP] http://www.europe-kikaku.com/ )
【作・演出】上田誠【出演】石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力/早織 (ワンスモアのみ出演)藤谷理子、城築創、岡嶋秀昭

今見るべき舞台『出てこようとしてるトロンプルイユ』ヨーロッパ企画

2017.10.15 Vol.699

 かつてはSF的なシチュエーションの中で巧妙に伏線を張り巡らせた会話を展開するコメディを得意としていたヨーロッパ企画。しかし映画化された『サマータイム・マシンブルース』以降は会話より構造で見せる笑いへシフトチェンジ。
 最近では「迷路コメディ」「ゲートコメディ」というように物語性よりも「企画性」に重点を置いた作品が多くみられるようになっている。

 とはいっても、もともとの会話の妙とか物語性をおろそかにしているわけではなく、企画性はあくまでプラスオン。それは昨年上演された『来てけつかるべき新世界』で作・演出の上田誠が第61回岸田戯曲賞を受賞していることでも明らか。

 今回はだまし絵をめぐる「だまし絵コメディ」。トロンプルイユというのはだまし絵のことだそう。これまでの作品の中でも予想のつかなさでは群を抜く?

 関東エリアでは東京公演のほかに横浜公演(11月16〜19日、KAAT芸術劇場 大スタジオ)もある。

本気も本気の第3回公演 劇団かもめんたる第3回公演『ピンクスカイ』

2017.06.25 Vol.693

 2013年の「キングオブコント」を制したかもめんたる。コントはもともと演劇的な要素を多く含むものなのだが、コンビ結成当初「劇団イワサキマキオ」という名前で活動していたくらい「お芝居にこだわったネタ」をしていた彼らの芸風は特に演劇に近いにおいを感じさせた。

 と思っていたら、案の定というべきか2014年にはナイロン100℃の舞台に俳優として出演。翌年には劇団かもめんたるを結成。なんやかんやで今回で3回目の公演となる。毎回キャストオーディションも行うなど、本気も本気の劇団公演だ。

 今回はヨーロッパ企画の石田剛太、ナイロン100℃の長田奈麻、劇団チキンハートの小椋大輔といったところが前回に続き出演。前回は所属劇団で見せる姿は押さえつつも、劇団かもめんたるならではの役者の使い方を見せるなど役者たちの新たな一面を見せてくれた。

 作・演出を担当する岩崎う大は「かもめんたるのグロテスクな世界観をより一層煮詰めたような妖しくも面白い演劇。笑いありエログロありなのに、後味爽やかなロングコントをご堪能あれ!」とコメントしているのだが、果たして今回はどんな作品に仕上げるつもりなのか…。

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