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ラ・ラ・ランド | TOKYO HEADLINE
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『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督×主演ライアン・ゴズリングがさらなる高みへ! 『ファースト・マン』

2019.02.09 Vol.715

 まだスマホも携帯電話もなかった時代に人類初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロング。彼に課せられた任務がいかに危険なものだったのか、そして彼がどんな葛藤を抱えながら任務に挑み、実現させたのか。『セッション』でブレイクし、続く『ラ・ラ・ランド』で世界中を魅了したデイミアン・チャゼル監督が、再びライアン・ゴズリングとタッグを組んだ話題作。NASAの宇宙開発の現場はもちろん、ソ連との間に繰り広げられた宇宙開発戦争と一般世論の様相といった社会的背景、さらには実際に宇宙開発に携わってきた人々の夢や希望、葛藤や絶望をもすくい上げ、圧倒的なリアリティーを追求。鑑賞者は、まるでドキュメンタリーを見ているかのような、自分がその場にいるかのような臨場感で、人類初の月面着陸ミッションを追体験することになる。

 何より、人間の限界を超えていく過酷なミッションのなかで、アームストロング役のゴズリングが寡黙さのうちに見せる人間性に圧倒されずにはいられない。

 他、ニールの妻のジャネット役『ドラゴン・タトゥーの女』の続編『蜘蛛の巣を払う女』でリスベット役に抜擢されたクレア・フォイ。ニールが信頼を寄せる宇宙飛行士のエドには『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェイソン・クラーク。

 2019年は“月面着陸から50周年のアニバーサリーイヤー。アポロ11号に同乗しているかのようにリフトオフの緊張と激震、広大な宇宙空間での開放感と浮遊感を体感しつつ“あの小さな1歩”の壮大さを感じてみては。

米アカデミー賞“渡し間違い”のハプニングも、無名監督が奇跡の受賞

2017.02.28 Vol.685

 アメリカの映画の祭典・第89回アカデミー賞授賞式が27日(現地時間26日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、最後に発表された作品賞で、受賞した『ムーンライト』ではなく『ラ・ラ・ランド』の名前が間違えて読み上げられるというハプニングがあった。 
 主演女優賞の封筒を作品賞で渡してしまうというアカデミー賞史上初のトラブルにより、『ラ・ラ・ランド』の関係者が壇上に上がりスピーチするも、実際は『ムーンライト』が作品賞を受賞。
 それでも史上最多14ノミネートだった『ラ・ラ・ランド』は下馬評通り、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、美術賞、作曲賞、主題歌賞(City of Stars)の最多6部門を受賞。デイミアン・チャゼル監督(32歳)の監督賞は86年ぶりとなる史上最年少受賞の快挙となった。

 波乱の作品賞受賞となった『ムーンライト』だが、こちらも8部門にノミネートされていた話題作。結果は作品賞をはじめ脚色賞(バリー・ジェンキンス、タレル・アルビン・マクレイニー)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3部門を獲得した。
『ムーンライト』でジェンダーを越えた愛の物語を描いたバリー・ジェンキンス監督は『ラ・ラ・ランド』のチームに敬意を払いながらも「この映画を完成させることは不可能だと思っていました。でもここいる全員が“決してそんなことはない”と必死で励ましてくれました」と振り返り「そして僕に力を貸してくれた皆さんありがとうございました。選んでくれたすべての人に感謝しています。これは夢でない。これが現実なんです。なんてことでしょう!」と歓喜のスピーチで会場を感動の嵐に包んだ。ジェンキンス監督も助演男優賞のアリもアカデミー賞初ノミネートにして初受賞。黒人俳優の助演男優賞・受賞は、第77回のモーガン・フリーマン(『ミリオンダラー・ベイビー』)以来、12年ぶりの受賞となる。

 昨年は“白人チョイスアワード”ともやゆされたアカデミー賞だが、今年は多様性に富み、司会ジミー・キンメルのトランプイジリもあってか笑いと拍手の絶えない式になった。また、スタジオジブリの『レッドタートル ある島の物語』は惜しくも受賞を逃した。

すべての夢追い人に贈る、最高にロマンティックなミュージカル!『ラ・ラ・ランド』

2017.02.25 Vol.685

 アカデミー賞史上最多タイとなる、作品賞他14部門にノミネート。ゴールデン・グローブ賞では歴代最多7部門を受賞した、今年の賞レース大本命の一本。昨年、鬼コーチと若きドラマーの狂気のような情熱を描いた『セッション』で第87回アカデミー賞で3部門を受賞したデイミアン・チャゼル監督の最新作として、日本でも早くから高い注目を集めていた作品だ。

 緊迫と狂気に満ちた前作から一転、本作はなんと、華やかなハリウッドを舞台に夢を追う恋人たちを描くミュージカル。しかしそこはチャゼル監督作。見る者の想像を越える、演出力は圧巻。名シーンを生み出す多彩な音楽、驚愕のカメラワークによる映像、観客をミュージカルの世界に引き込むセットや衣装…。すべてオリジナルで作られた本作の歌、音楽、ダンス、物語には、夢のようなロマンティックさと、心が締め付けられるような切なさ、夢を追う情熱が生き生きと織り込まれている。

 歌やダンスを披露する役者陣も魅力的。ジャズピアニストのセブ役に『きみに読む物語』『ドライヴ』のライアン・ゴズリング。女優志望の恋人・ミア役に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でも高く評価されたエマ・ストーン。前作の鬼コーチ役で助演男優賞に輝いたJ・K・シモンズも出演。

 賞レースの行方に注目しつつ見ておきたい作品。

米アカデミーは『ラ・ラ・ランド』で確定か

2017.02.24 Vol.685

 世界最大級の映画の祭典「第89回アカデミー賞授賞式」が27日(現地時間26日)、米ロサンゼルスで行われる。最も注目を集めているのは、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがW主演するミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』で、作品賞、監督賞、主演男優賞、同女優賞など主要部門でノミネートされている。そのほかにも作品賞、および助演男優女優賞でノミネートされている『LION/ライオン?25年目のただいま?』の行方も気になる。授賞式の模様は、WOWOWが独占生中継する。

 米国に続き、日本アカデミー賞の授賞式は3月3日に行われる。

『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング「この映画を愛して!」

2017.01.27 Vol.683

 本年のアカデミー賞で最多ノミネートとなった話題のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(2月24日公開)のジャパン・プレミアが26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演のライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が登壇した。ライアンは「私たちが愛を込めた映画。みなさんも同じように思っていただけたら」と、PRした。

 プレミアは、米倉涼子の号令でダンサーたちによるダンスパフォーマンスでスタート。『ラ・ラ・ランド』の雰囲気を取り出したようなハッピー感あふれるステージにオーディエンスは加熱、ライアンとチャゼル監督が現れた時にはシアターは大歓声に包まれた。

 登壇したライアンは、まずダンサーちたちに対して「今までで一番、そしてこれから先も一番素晴らしい歓迎だと思います」と感謝するとともに、「この映画をお見せすることができてうれしいです。気に入ってくれるといいな」、今回が初来日となったチャゼル監督は「もうすでに日本に戻ってきたいと思っています」と挨拶した。

 ジャパンプレミアの数日前、米映画芸術科学アカデミーが本年の候補作品、候補者を発表。『ラ・ラ・ランド』は、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞の主要5部門をはじめとした14部門で候補に挙がり、最多ノミネート作品になっている。

「まだショックから抜けきれないでいますが、本当にうれしい」と、チャゼル監督。「映画を見ていただければわかりますが、これはチームワークの勝利。ライアン、エマ、カメラマン、作曲、コスチューム……、映画に関わった人たちが、ノミネーションされたことによって、認知されることをうれしく思っています」。

 さらに監督は「この映画を作ることが夢だった。それをライアンと一緒にできてうれしかった。この映画でライアンは、演技だけでなく、ピアノの演奏、ダンス、そして歌唱もしています」。

 ライアンは「この作品に関しては、この作品を作ることができたということそのものが賞をもらったみたいなもの。監督のヴィジョンをみんなで一緒に作れたことがラッキーだった」と、喜んだ。
 
 ライアンとチャゼル監督は、また今年一緒に仕事をする予定だという。
 
 トークセッションでは「日本では何がしたい」といった観客からの質問のほか、米倉を含めてオーディション談義で盛り上がった。米倉は長回しのシーンについての質問も。ライアンは「難しかったし大変なことでしたが、それは監督の希望でした。他のキャストとつながりを感じましたね」と、振り返った。

『ラ・ラ・ランド』は、米ロサンゼルスの街を舞台に、売れないジャズピアニストと女優志望のカフェ店員の夢見る2人の恋模様とそれからを描く物語。

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