7月23日〜8月8日まで、33競技339種目の熱戦を繰り広げる東京オリンピック。日本代表が登場するのはいつ?対戦する国は?放映スケジュールは?など、気になるポイントをまとめてチェック。
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4度目出場の内村が五輪 体操男子選手団主将に
体操の東京五輪代表最終選考会を兼ねる全日本種目別選手権決勝が6月6日、群馬・高崎アリーナで行われ、内村航平(ジョイカル)が鉄棒で15.100点をマークして2位となり、自身4度目となる五輪代表に内定した。
五輪2連覇中の個人総合でなく、種目別の鉄棒で出場する。内村が決まった代表の個人枠は、より上位のメダルを狙える得点をマークした選手にポイントを与え、その合計ポイントで選考するシステム。
内村は離れ技がバーにやや近く、倒立系の技でもミスが出たことからか「五輪に行けないと思ったので、これで行っていいんだろうかと。不完全燃焼すぎて、演技をもう一回やり直したいくらいの気持ちだった」などと演技を振り返った。
また日本体操協会は9日、オンラインで理事会を開き、東京五輪体操男子の選手団主将を内村航平、団体チームの主将を萱和磨(セントラルスポーツ)が務めることを承認した。
フェアリージャパン主将の杉本早裕吏がIOCのワクチン優先接種発表に「私たちはどうすることもできない」
新体操の五輪テストイベント開催
東京オリンピックのテストイベント「READY STEADY TOKYO-体操(新体操)」が5月8日、東京・有明の有明体操競技場で開催された。
この日は新体操の団体が行われ、日本代表の「フェアリージャパンPOLA」と東京女子体育大学の7チームの計8チームが参加し、「ボール5」と「フープ3+クラブ2」の演技を行った。
冒頭、チームごとに呼び込まれた選手たちはマスクを着用。選手名が読み上げられると観客席にポーズを決めた。
この日は採点はされなかったのだが、テストイベントということで演技が終わると選手たちは採点結果の発表を待つ場である「キスアンドクライ」のスペースに座り、そして控室に戻っていく。
2種目の演技が終わり、表彰式のシミュレーションではフェアリージャパンが真ん中に立ち、金メダルとギフトのブーケを受け取った。この際もプレゼンターから受け取る形ではなく、盆の上に乗ったメダルやギフトを自ら取る形。
KOSE 8ROCKSのISSEIとYuikaがブレイクダンスの強化指定選手に 2024年パリ五輪の追加種目
プロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」に出場中のKOSE 8ROCKS(コーセー エイトロックス)のISSEIとYuikaが、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)ブレイクダンス本部の強化指定選手に選出された。1日、コーセーが発表した。ブレイクダンスは、2024年パリ五輪で追加種目に正式決定している。
ISSEI(イッセイ)は、福岡県出身の23歳。6歳からダンスを始め、2012年には世界大会のうちのひとつ「R16 KOREA」のソロ部門で優勝し、その後、13年、14年と3年連続優勝。16年には、日本人初かつ世界最年少で「REDBULL BC ONE WORLD FINAL」で優勝している。また、2021年「DANCE ALIVE HERO’S 2020 & 2021 FINAL」の「BREAK」部門では4度目となる優勝を勝ち取っている。2021年に開幕した「第一生命 D.LEAGUE」には、KOSE 8ROCKSのチームのディレクターを務めながら、ダンサーとしても出場している。
Yuika(ユイカ)は、東京都出身の18歳の現役高校生のブレイクダンサー。ダンサーとしてのキャリアは7歳からスタート。17歳で国内最大規模のバトル「BCONE JAPAN CYPHER」のB-GIRL部門で本選に通過、若干17歳とは思えないスキルと存在感を見せつけた。2019年には世界大会「BATTLE OF THE YEAR」のB-GIRL部門日本予選で準優勝。2020年には「全日本ブレイキン選手権」ユース B GIRL部門優勝している。
両選手の活動は「D.LEAGUE」、HIPHOPカルチャーやBREAKIN’カルチャーのエンタメチャンネル「FLAVA JAPAN」内KOSE 8ROCKSや、チーム公式SNSアカウントで見られる。
6日には「第一生命 D.LEAGUE」のROUND.9が開催される。ラウンドの模様は、D.LEAGUE公式アプリ、5G LAB、ABEMA、GYAO!、Sports navi、ニコニコ、U-NEXT、Dance Channelで19時から生配信・生放送される。
4月13、14日の大阪での聖火リレーが公道から万博記念公園内に変更
大阪府が医療非常事態宣言
東京2020組織委員会は4月7日、大阪府が新型コロナウイルスの感染拡大により「医療非常事態」を宣言したことを受け、会見を開いた。
会見で武藤敏郎事務総長は13、14日に大阪府内で行われる予定だった聖火リレーを公道での走行を取りやめ、万博記念公園内で実施することを発表した。これは大阪府からの「大阪府全域において、公道における聖火リレーにかえて、万博記念公園内で聖火リレーを実施したい」という要請を受けてのもの。
この要請に沿って両日ともに万博記念公園内で一般の観客を入れずに、希望するすべてのランナーが走行できるように準備を進める。聖火ランナーは2日間で約200人が予定されていた。
大阪市においては今秋から新型コロナウイルス特措法に基づく「蔓延防止等重点措置」が適用されていた。聖火リレーの実施の在り方についてはこれまでも大阪府とは緊密に協議を行ってきたという。
この事態に武藤総長は「公道での聖火リレーは行わないことになるが、万博記念公園内で聖火リレーが行われる。形は違うが聖火リレーは行われるとご理解いただきたい」と話した。聖火リレーの“機運醸成”という役割については「本来は何事もなければ公道を走り、機運の醸成を図るということが理想の姿であるのは変わらない。しかしコロナという異常な状況の中では感染のリスクを極力抑制するために違ったやり方を取るのもやむを得ない。むしろ安心安全な聖火リレーを実施するためには必要なことだろうと思う。これまでも著名人ランナーは公道ではなく、競技場の中を走るということもあった。それでも走った方々はそれぞれ感慨を持たれているし、現場で見る人ばかりではなく、テレビなどを通じて多くの人が見ることで機運の醸成も図られる。走行することを楽しみにしていた方々の気持ちも大事にするという意味もある。これが最も望ましい形とは決して思わないが、コロナ感染拡大のもとではこの方法がむしろ安心安全な、一般の方々の気持ちを察して行うためのやり方だと思っている」などと話した。
なでしこジャパンの澤穂希さんが体調不良で聖火リレーを断念
佐々木則夫前監督「澤さんの分も」
東京2020オリンピックの聖火リレーのスタートを翌日に控えた3月24日、東京2020組織委員会が会見を開き、橋本聖子会長、グランドスタート聖火ランナーを務める前サッカー女子日本代表監督の佐々木則夫氏らが登壇した。
聖火リレーは東日本大震災の復興の象徴ともいえる福島県のJビレッジからスタートする。Jビレッジはなでしこジャパンの聖地ともいえる場所であることから大震災のあった2011年に行われた女子W杯で優勝した佐々木監督と当時のメンバーが第1走者に選ばれた。
この日、佐々木氏は「2011年W杯は参加できるだろうかと思いながら、準備もままならない状況での参加ではあったが、その中で彼女たちが一生懸命、日本への思いを込めてドイツで戦い、一戦一戦成長し、皆さんも予想できなかったような快挙を成し遂げ、優勝することができた。その時のスポーツの力というものが評価されたのだと思う。我々なでしこジャパンの聖地でもあったJビレッジからのスタートに我々が選考されたというのは本当に名誉なこと。選手ともども感謝している。コロナ禍において1年間延期になり、その中でまだまだ順風満帆な状況ではないかもしれない。非常に大変な五輪になることは間違いないと思うが、一丸となって東京五輪を成功させる。そのスタートの一助になれることに幸せを感じている」などと聖火ランナーへの思いを語った。
また佐々木氏は「澤選手が2~3カ月前から三半規管のコンディションを崩しており、昨日電話があり“どうも調子が良くない”ということで断念することになった。澤さんの分も一生懸命やりたいという思いで、明日は選手たちとJビレッジのピッチに立ちたいと思っている」と報告した。
東京2020開閉会式の野村萬斎氏統括の演出チームを解散。佐々木宏氏が新たに総合統括に就任
コロナ禍で迅速さと効率化を最優先
東京2020組織委員会が12月23日、東京2020 大会の開・閉会式に関する記者会見を開催した。
狂言師の野村萬斎氏が統括していた7人で構成されていた演出チームを解散し、パラリンピックの演出統括だったクリエーテイブディレクターの佐々木宏氏が新たな総合統括となることとなった。
会見の冒頭、武藤敏郎事務総長が「新型コロナウイルスによる大会の延期、それに伴う社会状況の変化を踏まえ、国民の理解と共感を得られる大会の在り方について議論をしてきた。大会の簡素化を推進し、最大の課題であるコロナ対策を踏まえて準備の見直しをしてきた。開会式、閉会式の演出企画について、コロナ禍による社会状況の変化、簡素化等の観点からゼロベースでの見直し、再構築を進めてきた。限られた時間の中でより迅速、かつ効率的に準備を進めていくために、新たな体制を構築していくことが必要との結論に至った」として、野村氏、映画監督の山崎貴氏、佐々木氏、映画プロデューサーの川村元気氏、クリエーティブプロデューサーの栗栖良依氏、ミュージシャンの椎名林檎氏、振付家のMIKIKO氏の7人の演出企画チームについて「任を終え、新たな体制に引き継ぐことになった」とその経緯を説明した。
そして「延期後の大会全体のコンセプトに鑑み、簡素化、コロナを経たイベントの在り方を踏まえて開閉会式を計画してくために、今年7月に大会1年前イベントの演出企画を担った佐々木氏を両式典の総合企画エグゼクティブクリエイティブディレクターとして迎える。野村氏については組織委のアドバイザーとして、大会の持つ文化的な意味づけ等にご支援をいただきたいと思っている」と今後の体制を発表した。
東京2020の追加経費は合計2940億円。IOCが7.5%のロイヤリティーを放棄
新型コロナ対策には960億円
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の追加経費の負担に関して、12月4日、東京2020組織委員会、東京都、国の代表による三者会談が行われ、組織委の森喜朗会長、東京都の小池百合子知事、 橋本聖子東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣が出席した。
東京2020大会の予算については昨年12月に出された組織委員会予算V4で組織委、東京都、国の経費分担について計上されていたのだが、大会は延期。それに伴う追加経費については大会の簡素化、経費の削減、合理化などの作業が進められてきた。
延期の大きな要因となった新型コロナウイルスによる感染症対策に伴う費用についても「東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議」で12月2日に中間整理が取りまとめられたことからこの日の発表に至った。
追加経費の負担については新型コロナ対策関連の経費以外の経費については、組織委員が最小限のものとなるよう抑制・削減に取り組み、大枠の合意に基づき、組織委、東京都及び国がそれぞれ費用を負担することになる。組織委の負担のうち、組織委の増収努力によっても賄いきれない費用については、東京都が負担するという。
また新型コロナ対策関連の経費については東京都及び国が、それぞれ2分の1相当額を負担することが基本となる。ただし、アスリート等に係る検査体制の整備や組織委員会が設置する感染症対策センターなどに要する経費については、国が実施する水際対策と同様、大会の感染症対策の中心的機能を果たすことから、国が全額を負担することとなった。
この基本的なコンセプトのもと追加経費の負担額は組織委が760億円程度、都が1200億円程度(うちコロナ対策は400億円程度)、国は710億円程度(同560億円程度)の合計2940億円程度となることとなった。
組織委の森喜朗会長は「徹底した経費削減に取り組むとともに、パートナーを回り追加拠出をお願いするなど努力を重ねてきた」と話した。またそのスポンサー企業からの追加料についてはIOCが開催都市契約に記された7.5%のロイヤリティーを放棄する異例の決断をしたことを明かした。
これについては武藤敏郎事務総長が「契約上は当然支払うことが前提」としながらも「延期に伴ってスポンサーにお願いして、確保したら7.5%とはいえIOCに払わないといけないのは納得がいかない話。今回に限り免除してもらえないかと交渉した。最後はバッハ会場の決断で免除するということになった」と説明。その金額については総額がまだ決まっていないため示されなかったが、「金額の多寡というより、そういう気持ちでIOCも東京大会をサポートしたいという意味合いが重要かと思っている」と話した。
テコンドーで五輪を目指す江畑秀範がキックルールでプロデビュー【RIZIN】
将来的なMMA出場も視野に
RIZINが10月19日、東京都内で会見を開き「RIZIN.25」(11月21日、大阪・大阪城ホール)の開催とその第1弾カードを発表した。会見ではテコンドーで東京オリンピック出場を目指す江畑秀範(フリー)の参戦が発表された。
江畑はテコンドーの男子80kg級で全日本選手権9連覇中で“日本テコンドー界最強の男”といっても過言ではない強豪。今回は岡山の名門キックジム「拳之会」の期待の新鋭・佐野勇海とキックボクシングルールで対戦する。ともにプロデビュー戦となる。
江畑は会見で「足技ばっかりのアマチュア競技ですけど、今回のキックルールではその足技を生かして、派手なKOを見せたいと思います」とKO勝ちを宣言した。
RIZIN参戦については「こういうトップの格闘家の方たちと戦える舞台に立たせてもらうのは感謝の気持ちでいっぱい。デビュー戦なのにこんなところにいていいのかな?という気持ちもありますが、日本を背負ってテコンドーをやっているし、またオリンピックでメダルを取ることも目標としてもやっているので、その足技を日本の格闘界の皆さんに見ていただけたら、もっと日本のレベルも上がるのではという気持ちもある」とトップ選手として、テコンドーの魅力を世間に伝えたい気持ちがあること、そして「オリンピックのためにここでしっかりと刺激を受けて試合に臨めたらなという気持ちで今回は臨むことにした」とオリンピックを目指すうえでのメンタル面での刺激を求めての参戦であることを示唆した。
もっとも「RIZINでは勝っていきたいのはもちろんですし、大晦日で派手なKOで勝つという目標もある。重量級では目立った選手が日本ではまだいないのかなということは感じているので、MMAのルールもいずれは視野に入れて練習して、日本から重量級の選手として臨んでいきたい。テコンドーではオリンピックを目指して、アジア競技大会でもしっかりメダルを取るような選手になりたい」とMMAへの興味も口にした。
ロンドンパラリンピックの感動と後悔 【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
久保優太がK-1引退。ボクシング転向で「東京五輪で金メダル目指す」
「ピケオーも倒し、K-1ではやり切った」
初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太が6月3日、会見を開き、王座の返上とボクシングへの挑戦を発表した。
久保は今年3月のK-1の年間最大のイベント「K’FESTA.3」でジョーダン・ピケオーを破り、王座を防衛したのだが、試合後「今後の活動について大きな発表がある」と発言していた。
久保は「7歳の頃からテコンドーを始めて、K-1を見て育っち、高校1年生でキックボクシングに転向した。それから2011年にK-1に出られるようになった。そしてこのベルトを約2年半保持することができた。K-1では最後のラスボス的なピケオー選手も破って、やり切ったという思いがあった」とこれまでの格闘家人生を振り返り「今後はボクシングに転向しようと思う。来年、東京でオリンピックもある。ボクシングでオリンピックの金メダルを取りたいと思っている。あと、(プロでも)チャンピオンになりたいということもあって、転向を決めた」と語った。
その理由については「妻のサラちゃんに“久保ちゃんはオリンピックに出ないの?”と言われ“ああ、オリンピックか”と思った。でもK-1はオリンピック競技ではない。ボクシングはオリンピック競技だった。調べてみると元プロでも出られるということなので、K-1を引退して、ベルトを返上してオリンピックを目指そうと決めた」などと明かした。
そして「K-1は僕の青春だった。それを“捨てて”ではなく“生かして”いきたい。僕は自分のことをK-1ファイターで、生涯格闘家だと思っているので、これからも皆さんのパワーを借りて、新しいチャレンジを応援してくれたらと思っている」などとK-1ファンへのメッセージを送った。
久保の所属先などは今後、改めて発表される。
空位となったウェルター級王座の新しいチャンピオンを決めるトーナメントについても今後改めて発表される。