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いつまでも、残り続ける瞬間がある。今野徳好写真展「垂ずる銀幕」 ー元村和彦コレクション/ロバート・フランクへの憧憬ー

2016.06.14 Vol.668

 邑元舎(ゆうげんしゃ)を設立した編集者であり、写真コレクターでもある元村和彦氏のコレクションより、写真家・今野徳好のゼラチンシルバープリントを中心に、近作のカラー作品を含めた約30点を紹介。

 今野の作品の礎となっているのが、アメリカの写真家ロバート・フランクと親交を持ち、その良き理解者でもあった元村氏との出会いだという。スイス出身のロバート・フランクは、アメリカで発表した写真集『THE AMERICANS』が当初あまり理解されず、写真界から距離を置いていたところ、元村氏のオファーにより写真集を出版。その後、アメリカをはじめ世界的に評価が高まり、現代アメリカ写真界の代表的写真家となった。今野の作品にも、市井を見つめたロバート・フランクに、重なるまなざしを感じ取ることができる。

 また、会場には元村氏が出版したロバート・フランクの写真集『私の手の詩』『花は…』も用意。また会期中に、作家によるトークイベントを予定している。

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