東京オリンピックの2日目の24日、柔道男子60キロ級の髙藤直寿が優勝、日本勢初となる金メダルを受賞した。柔道では女子48キロ級の渡名喜風南(となき・ふうな)が銀メダルを奪取し、日本選手団初のメダルももたらした。お家芸の柔道のメダル奪取で、他競技の日本代表にいい刺激を与えそうだ。
髙藤は、決勝で楊勇緯(台湾)と対戦。延長の末、相手に指導が3度与えられ反則となり、結着。この階級では4大会ぶりの金メダルとなった。髙藤は目を潤ませながら「コーチや井上康生監督に迷惑をかけてばかりだったので、結果を残せて良かったと思っています。こうやって(東京オリンピックを)開催していただいたおかげです」と感謝。「豪快に勝つことができなかったのですが、これが僕の柔道です。今まで応援してくれていただいてありがとうございました。金メダリストとして柔道を磨いていきたいと思います」と話した。
渡名喜は、準決勝でここまで1勝4敗のダリア・ビロディド(ウクライナ)と対戦。延長に持ち込んで抑え込み一本勝ちで破った。決勝では、ディストリア・クラスニチ(コソボ)と対戦。終了間際に内股で技ありをとられて銀メダル。渡名喜は、悔し涙を拭いながら「自分の弱さが出てしまった。しっかりとこの負けを認めていきたい」とコメントした。