内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月29日に公開された第8話が最終話となった。内田理央演じる性依存系女子の主人公・桃ちゃんは、本命だった”三高”セフレを切って、職場のヤリチン系イケメン・松田くんとプラトニックな恋愛を続行中。性に奔放な2人の行く末はどうなる……?
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action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/newthl/www/tokyoheadline/wp-includes/functions.php on line 6114内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月29日に公開された第8話が最終話となった。内田理央演じる性依存系女子の主人公・桃ちゃんは、本命だった”三高”セフレを切って、職場のヤリチン系イケメン・松田くんとプラトニックな恋愛を続行中。性に奔放な2人の行く末はどうなる……?
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月22日に公開された第7話では、内田理央演じる性依存系女子の主人公・桃ちゃんの本命セフレ・A君にスポットライトが当たった。
塩野瑛久演じるA君は、高学歴高収入高身長、いわゆる”三高”のハイスペイケメンだ。全てを持っているように見えていたA君だが、彼にもそれなりの苦悩があって……?
桃ちゃんの本命であるA君だが、登場シーンはいつも夜中に桃ちゃんを急に呼び出す時ばかりで、前作含めて、これまで大きく人間性が描かれてこなかった。そんなA君の”事情”が、今回初めて語られた。
甘いマスクに高身長、商社務めで高収入。高学歴大学の同期で、稼ぎもよく顔も可愛い恋人を本命に据えながら、桃ちゃんというセフレまで作っている…文句のつけどころがないし、人生を謳歌できないわけがないように思える。
とはいえ、どんな人間にも悩みはちゃんとある。お金を稼いでいても、どれだけ可愛い彼女に愛されていても、心の穴が埋まらないことには意味がない。序盤でA君は「思えば、他者の評価を裏切らないよう、気を張り続けた人生だった」とひとりごちた。
高学歴で青春時代に勉強を頑張ってきた人にはよくある話だ。保護者や周りの先生に褒められれば、子供心ながらにやっぱり誇らしい。しかしいつしか、周りの指導者たちはどんどん「あなたならもっとできる」と過度な期待を寄せるようになる。勉強に真剣に取り組めるような真面目な子ほど、こういった周囲からの期待に「答えねばならない」と思い込んでしまうのだ。
幼い頃からの周囲からの期待に慣れてしまうと、典型的な「優等生気質」なキャラクターが出来上がる。A君も典型的な優等生気質で、親の期待、恋人の期待、周囲が勝手に想像する自身へのイメージというの期待に、全て応えようと生きてきてしまったのだ。「気にしなければいい」なんて言われて簡単に辞められるようなことでもなく、本人にとってはとても根強い、一種のコンプレックスに近いことだ。
そんなA君が唯一自分をさらけ出せたのが、職場や学友と言ったメインのコミュニティーとは関係ない場所で知り合った、桃ちゃんとの性行為だった。自分を抑圧して生きている人ほど、性行為や飲酒など、ソフトドラッグ的な行為にのめり込んでいってしまうというのもよくある話だ。優等生気質な人は、自分に根深いコミュニティーの中では自分の弱みをさらけ出すことができない。だから、彼女や家族でなく、セフレという曖昧な関係に救済を求めてしまうのだ。A君の性癖はちょっとクセの強いSMプレイ……。ずっと周囲に気を配ってきたからこそ、普段はできないような手ひどい扱いをすることに背徳感を覚えてしまうのかもしれない。
つまり、本命彼女としては置けないものの、A君にとって桃ちゃんは、意外と大事な存在だったわけである。しかし現在、松田君とのギリギリな関係にお熱の桃ちゃんは、第5話の時点でセフレ断ちを決意し、A君のLINEをブロックしてしまっていた。さて、A君にとって本当に大切なのは、周囲の期待に沿っている本命彼女なのか、自分のダメなところを理解してくれる桃ちゃんなのか……どっちなのだろう? 第7話では、桃ちゃんの家に押しかけてしまうまでのA君の苦悩も見えた。このままおとなしく引き下がってしまうのか、来週また番狂わせがあるのか。
そんなA君の苦悩はつゆ知らず、同僚・松田君との友達以上恋人未満の関係をご満悦中の桃ちゃん。第6話では松田君とのおうちデート中にA君が押しかけてしまうという修羅場シーンもあったが、松田君との関係を前向きに考えているようだ。
大好きな本命セフレ・A君には可愛くて稼ぎもいい本命彼女がいて、自分はその子を差し置いて選んでもらえることはない。その事実はきっと、ずっと桃ちゃんの自己肯定感を下げ続けていただろう。そんな中、気持ちをきちんと言葉にして伝えてくれる松田君の存在は、桃ちゃんにとっても大きい存在となっている様子。
A君はどちらを選ぶのか、そして桃ちゃんはどちらを選ぶのか。惜しくも、来週で最終回となる来世ちゃん……見逃せない。
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月15日放送された第6話では、太田莉菜演じる恋愛絶食系女子の梅ちゃんにとある災難が訪れた。その裏では、内田理央演じる主人公の桃ちゃんと、小関裕太演じる同僚の松田君との淡い恋が芽生える様子も描かれた。
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月8日に公開された第5話は、内田理央演じる主人公、桃ちゃんとその同僚、林くん、檜山くんのそれぞれの恋模様が描かれた。
それぞれが恋愛において何かしらの苦悩を抱えており、何もないわけではないものの、うまくいくわけでもない彼女たちの恋愛人生。なぜ桃ちゃんたちは、幸せになれないのだろうか。
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月1日に公開された第4話では、内田理央演じる性依存系女子の主人公・桃ちゃんこと大森桃江に、なんと恋人ができる。
第一話で婚活にも失敗し、相変わらず性に奔放な日々を送っていた桃ちゃんの恋のお相手は、5人もいるセフレボーイズの5番手・おばたのおにいさん演じるEくん。Eくんの破産をきっかけに急きょ始まった半同棲生活、うまくいっているように見えたが……⁉︎
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。8月24日に公開された第3話は、内田演じる主人公・大森桃江ちゃんの同僚のメンタル童貞男子ズのこじらせ恋愛回となった。後藤剛範演じるセカンド童貞・林くんと、ラバーガール・飛永演じる素人童貞・檜山くん。恋愛経験の少ない彼らは、とにかく女性を見る目がなさすぎて……。
\まもなく放送スタート‼️/
檜山くん(#飛永翼)の相談を聞いてあげている松田くん(#小関裕太)☕️
なんだか険しい表情ですね🤔ぜひ一緒にリアタイしましょ〜🙌🏻✨#来世ではちゃんとします2 #来世ちゃん pic.twitter.com/Y1CpojmKbI
— 来世ではちゃんとします3🍑テレビ東京🍌ご視聴ありがとうございました (@tx_raisechan) August 25, 2021
そもそも、セカンド童貞やら素人童貞やら、何回童貞に立ち戻るのかというツッコミがあるかもしれないが、オトコゴコロ……もとい童貞観に関しては、男性にとってもセンシティブなところがあるようだ。
林くんはパンプアップしまくりの筋肉ダルマ系男子で、見た目だけで言えば、小関裕太演じる松田君よりも俄然男らしいわけなのだが……。現実にいる筋肉系男子も、見た目の男らしさとは反して、恋愛には奥手だったり、苦手意識を感じている人が多いような気もする。「オトコたるもの、こうでなくっちゃ!」という少々古臭い男性観が現代の女性の理想にフィットしていないパターンも多いし、そもそも人と向き合うよりも自分に向き合っていたいタイプも多く、面倒くさい人間関係を上手に構築できない人も多い。
林くんも一言で言えば「素直なバカ」といった性格で、恋愛における駆け引きや匂わせっぽい行動は苦手だ。セカンド童貞とは”非童貞ではあるものの、一定期間ご無沙汰している人”のことなわけだが、林くんは過去、大好きだった元カノに浮気されたことでトラウマを抱えてしまい、なかなか恋が出来ずにいる。そして「清楚っぽい処女」しか愛せなくなってしまっているのだが、恋愛経験の少ない林くんは、女性が「清楚なのかどうか」を全く見抜けず、見当違いの恋愛ばかりする羽目になるのである。
一方、素人童貞の檜山くんは、ぽっちゃり眼鏡の風貌で、わかりやすい非モテ男子。服装にも体型にも頓着なく、恋愛には無縁そうにも見えるが、学生時代には一応彼女がいたことがあるらしい。そんな中、社会人になって恋愛にご無沙汰なタイミングで風俗に行ってしまい、中川知香演じる風俗嬢・心ちゃんにガチ恋してしまう。
男性はお金さえ出せば、可愛い女の子を抱くチャンスは多い。自分のスペックや外見、性格に関係なく好みの女性と過ごす時間を得ることができる、と考えればある意味夢はある。風俗嬢はそんな男性客に一時の夢を見せてあげるべく、数時間の恋人を演じてくれているわけなのだが、檜山君のような非モテ男子だと、だんだん夢と現実の境目がわからなくなってしまうのである。風俗での恋愛は、あくまでお互いに”お遊び”であるべきなのだが、現実で恋愛できていないと、お遊びの恋愛にもすがりたくなってしまうものなのだ。
第3話はそんな「非モテ男子ズ」が、美女に振り回されながら展開していく。破格な”おねだり”をされて悩む檜山君と、清楚”風”な女性が気になってしまう林君。
冷静に考えれば、普通の恋人同士でもありえないような額のおねだりをされたり、付き合ってもいない男性に頼りまくるということ自体が”地雷女”の行動であると分かる。しかし、愛に飢えている非モテ男子の頭はサッパリ冷静になれない。恋愛から遠のいている期間の長い非モテ男子ズは、恋愛に性欲も混同させてしまいがちだ。性欲の前では、男性は理性的に物事を考えられない。計算高い女は、その事実も分かった上で、上手に女性性を武器にする。触れて抱けちゃいそうな美女が目の前にいるだけで、非モテ男子の脳は性欲と恋愛の区別がつけられなくなってしまうのだ。
普通の男子なら、一回抱いてしまえば性欲が落ち着き、感情も冷めてしまうことも往々にしてある。男性が女性に対して、第一印象で抱く好意の中には、多くの場合性欲が含まれてしまう。その性欲を差し引いて残った感情が、純粋な恋愛感情の総量となる。大人としてワンナイトの情事を数度経験したことがある男性ならその事実を分かっているはずなのだが、非モテ男子ズはそんなことを知らない。だからこそ、長い間性欲と恋愛感情を混同させてしまうのだ。
しかも、恋愛をフィックスさせることも得意でない。触れて抱くことができそうな女性を目にしても、グッと踏み込めない謙虚さを持っているのが、非モテ男子ズなのだ。恋愛で成功体験の少ない彼らは、どうしても恋愛に対して臆病になってしまう。だからこそ、女性から見れば分かりやすく「計算高そう」「性格悪そう」「あざとそう」に見える女性の、小悪魔行動にも上手に釣られちゃうのである。自分からいけない分、スキっぽいものが演出されている女性に惹かれてしまうし、女性への憧れも強い分、分かりやすく女性っぽい人に弱い。
今回の林君と檜山君の疑似恋愛のお相手は、清楚風には見えてもどう考えてもクセが強い。とにかく檜山君も林君も、目の前にいる女性の本質を全く見抜くことができない。確かに、女性の「本音と建前」を見抜くのは、男性にとって至難の業だが、とにかく非モテ男子ズの頭の中はお花畑なのだ。都会の会社に務めていたりすると、身の回りには松田君のような「モテ男」が周りに存在してしまう。どうしたって比べるし、なかなか恋愛しなくてもいいか、とも思えない。そんな時に「恋愛っぽいもの」が目の前に転がり込んできたら……腐っているかどうか吟味する前に、まずお腹を満たしたくなってしまう。まっすぐな非モテ男子は、そういう単純さを持っているのだ。
脇目を振れるからこそ、自分だけを好きになってはくれないモテ男と、好きになったら大切にしてくれるけど、どこかイケてない非モテ男……。どちらと一緒にいるのが幸せなのか、女性にとっての永遠の命題とも言えるかもしれない。
しかし、よくよく考えてみると、林君も檜山君もとにかく好きな人にまっすぐだし、一途な人なのだ。桃ちゃんのモテモテセフレたちや、松田君のようなゆるゆるヤリチンよりも、本当に恋人ができた時はきっと、彼女を第一に考える素敵な彼氏になってくれるはずなのだ。
第3話では非モテ男子ズのダサ〜いところが際立ってしまっているのだが、これも一途な恋心ゆえと思えば可愛らしい。そんなに稼いでいなくたって、可愛くお願いすれば高級なプレゼントを買ってくれて、しかもそのあざとさを性格が悪い、とは評価しないでいてくれる、ある意味の懐の深さ……。「彼氏には自分のことを一番に考えていてほしい!」というワガママ女子ほど、セカンド童貞系男子と一緒にいる方が幸せなのかも。
(文・ミクニシオリ)
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。8月18日に公開された第2話では、小関裕太演じるヒモ気質のタラシ男子・松田健にスポットライトが当たった。甘いマスクと柔らかい物腰で、数多の女の子を「ゆる〜く」たらしこんじゃう松田くんが、セフレガールのこじらせに巻き込まれちゃった結果……?
小関裕太演じるクズ系ヤリチン・松田君は、内田理央演じる主人公・大森桃江ちゃんが働くデザイン事務所の同僚だ。会社ではスマートに仕事をこなす松田君だが、会社を一歩出れば、LINE履歴にはその日過ごせる女の子を探すための連絡先がズラリ。長身で細身、中性的なミディアムパーマヘアで、見た目はいわゆる「草食系」な松田君だが、今どきは男らしすぎる男性よりも、しつこすぎない塩系イケメンのほうが地雷度が高め……という世の中のクズ男事情が、しっかりドラマにも反映されている。SNSでも「フィット感が半端ない」「ベストキャスト」との声が高い。
第2話では、そんな松田君の囲っているセフレガールズの筆頭・亜子ちゃん(小島藤子)とのこじらせバトルが勃発。松田君のずさんなLINE管理のせいで、亜子ちゃんに他のセフレたちや元カノとのLINE履歴を見られてしまう。仕事が忙しい松田君の急な誘いに応じちゃうばっかりの「都合いい系女子」の亜子ちゃんだが、松田君にはガチ恋している。
主人公の桃ちゃんは、経験値の多さゆえか、本命のセフレボーイに対しても本気でわきまえてしまう部分があったが、亜子ちゃんのほうは彼女にはしてもらえないと分かっていても、松田君にメンブレ(メンタルブレイク)をぶつけてしまう。LINE履歴を見てメンタルが崩壊した亜子ちゃんは、翌朝松田君の手足をしばり、軟禁してしまうのだ。
ドラマ内ではコメディー調で描かれているが、こういう男女関係のこじれはリアル世界でも意外とよくあることだったりする。例えばホストとホスト狂いの女の子の関係だったり、既婚者と独身の不倫関係だったり……愛情のパワーバランスが崩れると、途端に人間関係は簡単に崩壊する。
構図としては、亜子ちゃんが松田君を軟禁しているので、セフレでしかないのに立場をわきまえない「メンヘラ女子」に見えるかもしれない。しかし、亜子ちゃんも普段は昼間会社で働く普通のOLで、松田君を軟禁したあとも「とんでもないことをしてしまったのではないか」と後悔するような心情も見える。本気で愛に狂いきっているわけではないし、一般的な倫理観を持つ普通の女の子なのだ。
しかし、松田君の振る舞いがあまりにも「メンヘラ製造機」すぎることとの相性が悪すぎる。松田君は桃ちゃんのセフレたちのような「ハイスペモテ男」とは異なり、スペックで男らしさを匂わせる男性ではない。しかし、とにかく上っ面が優しい。仕事が忙しい松田君のような男性は「今日が楽しければそれでいい」と思っている。妙齢の女性が男性に求めるような堅実さや誠実さを持つことを面倒に思っているし、顔がいいだけあって、上っ面だけでも優しくしておけば簡単に女性が一本釣りできちゃうので、表面的に女性に優しく振る舞うことが上手なのだ。
情事後、重たい態度を取る女性に対し心底面倒そうな表情を見せながらも「やることはやっちゃう」のが松田君のような男なのだ。回数を重ねるごとに自分への好意を深めていく女性に対し、松田君は「どうして女はセックスすると、それ以上の関係を求めてしまうんだろう」なんてひとりごちる。面倒なら抱かなければいいのに、性欲には勝てないし、ストレス発散としては必要な部分もあったりするので、あまり深く考えず「まあいいか」とちょっとお高いサプリを飲む時くらいの感覚で、簡単に女性に手を出す。そんな男性に真剣さを求めたって返ってくるわけもないのだが、亜子ちゃんのような「普通の女の子」は、情事の後は愛が返ってくることが当たり前、と思っているので、思うように自分を愛してくれない松田君のような男にどんどん沼っていくのだ。
飲み会に行くとよく「オレってメンヘラ女子とばかり付き合っちゃうんだよね」と武勇伝のように語る男性がたまにいるが、そういう男性はメンヘラ女性が好きなわけではなく、恋人との関係づくりや女性のメンタルケアが下手で、付き合うと普通の女の子のメンタルすら破壊してしまうのだ。シンプルに地雷すぎる。好きな人がもしそういう発言をしていたら要注意だ。
亜子ちゃんとの軟禁生活の中でも、松田君はとにかく亜子ちゃんのテンションを上げたり下げたり、悪気なく人を振り回しまくるのが上手だ。同僚からの電話では「今彼女の家にいるんだよね」と言い放ち、小耳を立てている亜子ちゃんの気持ちを盛り上げたかと思えば、元カノからの電話では「同僚と一緒にいるんだよね」なんて、息を吸うように嘘を付く。そうかと思えば、仕事終わりの亜子ちゃんのためにご飯を作って待っていたりする。これだけ、一貫しない行動で振り回されれば、普通の女性なら「この人、私のことどう思ってるんだろう」「何考えてるんだろう」とこんがらがってしまう。
だいたいの場合、何を考えているか分からなく見える時の男性は、何も考えていない。本能で行動している、と思ったほうが堅実だ。自分にとって損がない時、自分に余裕がある時なら、セフレの女の子にも優しくできるが、自分にとって都合が悪い時は、優先順位を下げてしまう。結局はその程度の関係だし、期待したところでこの先、発展はないのだが、都合のいい時は優しくしてくれるので、普通の人はどうしてもその優しさに期待してしまうのだ。
そしてこういう男性でも、本気で好きになった女性には心から優しくなったりするのだ。どうでもいい人に対してはそれなりというか、都合のいい時にしか優しくできないし、本当に手に入れたい女性に対しては、もちろん真剣に取り組むのだ。
メンヘラ化している人は、好きな人のことを説明する時に「優しい時もある」とよく擁護するが、都合のいい時に優しいだけの人は、自分を幸せにしてくれるわけではないと思った方がいい。男女逆でも然り、である。
結局、身体的に軟禁なんてしてみても、人の心を縛り付けることなど、到底できない。優先順位も上がらない。そんなことを学ばさせられる第2話だった。
(文・ミクニシオリ)
内田理央が主演するのドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。人気漫画が原作のこのドラマ、テーマは”性の多様性”。内田理央演じる主人公は、デザイン会社で働く普通のOL……と見せかけて、なんとセフレ5人持ちの”性依存系女子”だ。会社の同僚たちも、それぞれが”性のこじれ”を抱えている問題作の第1話は、主人公のアラサー婚活エピソードだった。
都会で働く妙齢の男女の、性や恋愛の”こじれ”を描いていく『来世ではちゃんとします2』。1話ではしょっぱなから、平日5日かけて、かわるがわるセフレに抱かれていく、主人公の大森桃江(愛称:桃ちゃん)を演じる内田理央のベッドシーンが連続。
セフレの肩書きも、本命から順番に「性癖のこじれた商社勤務イケメン」「性格の屈折した広告代理店マン」「体力と性欲のすごいメーカーマン」「イケメンフリーター」「元非モテの投資家」と、文字面を見るだけでも圧巻だ。本作は2020年に放映された前作の続きからのスタートになるので、桃ちゃんとセフレたちとのこじれエピソードは、前作を見たほうが詳しく知ることができるかもしれない。
一般的な性の倫理観を持った人々からしてみると、桃ちゃんの乱れた性生活は一見、目を疑うような光景に見えるだろう。しかし、性の多様性が進む世の中のどこかでは、桃ちゃんと同じように性を謳歌する女性も、いるのかもしれない……そんな”多様性”にふれることができるのが、本ドラマのひとつの醍醐味なのである。
そんな桃ちゃんだが、同僚との会話の中で急に、自分の”先延ばしグセ”を自覚する。ああだこうだと言いながらセフレばかりが増え、27歳時点で本命彼氏がいないことに焦りを感じた桃ちゃんは突如「婚活」を宣言するのである。その流れで人生ではじめての「回転寿司系婚活パーティ」に出席するが……このへんの流れはすごくリアルで、アラサー女子や婚活勢なら共感しちゃう人も多そうだ。
勢い勇んで、清楚風ワンピースで婚活パーティーに参戦するも……回転寿司のようにまわってくる、リアルすぎる「地味メン」たちに、男好きの桃ちゃんですら気が滅入る。婚活パーティという場所は、たしかに結婚願望の強い人と出会うことはできるのだが、そもそも5分かそこらしかない自己紹介タイムで、婚活パーティに来るような特徴のうす〜い異性に興味を持つなんて、甚だ不可能に近い話なわけで。初対面なんて、結局は外見やスペックでしか、相手を判断しようがない。しかし、婚活パーティに来ている人々は突出したスペックを持たない人たちばかりなので、男女ともに見た目のいい人、稼ぎのいい人に人気が集中し、大規模なパーティに行っても、誰ともマッチングせずにとぼとぼ帰る男女も多い。
桃ちゃんも結局見た目から入って、パーティで一番のイケメンに目をつけるも、痛い目を見て帰る羽目になる。最後は「どうでもいい人の本命になるより、好きな人に遊ばれていたい!」なんて言って、結局またセフレに会いに行ってしまうのだ。
本当は地味でも、優しくて自分を愛してくれる男性を選んだ方が、最終的には結婚に近いはず……そう分かっているのに、桃ちゃんにはそれができない。いわゆる「こじれ女子」な思考回路にズブズブハマっているわけだが、これには世の中のこじれ女子、全員が首を縦に振りまくっているはず。「幸せになれるっぽい人」がどういう人かは分かっていても、自分の好みや理想は簡単に曲げられないし、曲げてみようとすら思えないから、何回やっても空振りの恋愛。同じミスを繰り返しちゃうワケである。
「自分を幸せにはしてくれない、自分の好きな人」と折合をつけながら過ごしていく日々と「自分を幸せにしてくれる、あまり興味のない人」と過ごす日々……果たして、どちらの方が幸せなのだろうか。
こじらせ桃ちゃんを定点観察することで、こじらせ女子と関わる男子の「こじらせ」を垣間見ることができるのも、本ドラマの隠れた見どころだ。5人もセフレがいる桃ちゃんだけど、最推しの「性癖のこじれた商社勤務イケメン」、A君にはガチ恋だ。しかし、彼には本命彼女がちゃんといて、桃ちゃんとの情事の後でも、平然と彼女からの電話を取って「仕事中だよ」と大嘘をつく。そんな光景を横目に、セフレとしてわきまえた聞き分けのいい行動を取ってしまう桃ちゃん。
婚活パーティのイケメンといい、ハイスペ商社マンのA君といい、見るからにレベルの高い男性にはやっぱり本命がいるものだし、しかもその上平気で浮気をしている……ということなのだ。世の中すべてのイケメンがこうではないかもしれないが、言われてみると自分の周りのイケメンも、こういうことをしている時期があったような気もする。
イケメンはイケメンなりに、女性とは異なる「こじらせ」を抱えているのだろうが、彼らと関わることで泣きを見るのは、セフレである桃ちゃんもそうだし、時と場合によっては本命彼女かもしれない、というのが恐ろしいところである。外見やスペックなど、人柄以外の部分で異性から人気を集める人間は、どうも恋愛的にこじらせを抱えやすくなる傾向が強い。
しかも、こういう男性たちの「こじらせ」をより助長させていくのもまた、桃ちゃんのような”都合のいい女”たちなのだ。作中では桃ちゃんがA君を好きな理由、というのはあまり詳しく語られないのだが、桃ちゃんから出るA君への心の賛辞といえば「顔がいい!」「ハイスペ!」くらいなので、結局はA君もぶら下がっているスペックでモテているのだろう。その結果かどうかは定かではないが、A君は性癖を相当にこじらせており、その欲求を発散するために、夜な夜な自分の都合のいいタイミングで、桃ちゃんを自宅に召喚するのである。
結局、カラダを武器に”膣モテ”してしまい、本命彼氏ができず悩む桃ちゃんも、スペックを武器にモテた結果、性癖をこじらせてしまっているA君も、ある意味同じ穴のムジナというわけである。ハイスペ男を抱けば抱くほど、桃ちゃんのような女の恋愛観はこじれていくし、桃ちゃんのようなセフレを作れば作るほど、A君のようなモテ男の倫理観もこじれていくのだ。
まさに、こじらせのループ。どちらも救いようはないのだが、多くの場合女性の方が焦りを感じはじめるのが早いものなので、無難な30代を平穏に過ごすためには、桃ちゃんも早く目を覚ました方がいいのかもしれない。これがなかなか難しい、というところもまた、共感ポイントの一つではあるわけだが。
『来世ちゃん』は原作漫画も若者からの指示が強く、SNSではドラマ化に関して「ナイスキャスト」「原作に忠実で面白い」などのコメントが多く寄せられているた。登場するキャラクターは独身ばかりなので、未だ道半ば、人生に悩んでいる最中の独身たちにとっては、いろいろなモデルロールモデルを見ることができる作品だ。
深夜枠ドラマということもあり性描写はちょっぴり過激だが、うまく笑えるくらいの範囲で収まっているところもいいよかった。深夜枠ドラマはシリアスな不倫モノも多いが『来世ちゃん』はテーマこそ尖っているものの、全体はコメディ調なので安心して見られるることができた。
『来世ちゃん』では今後も、さまざまな性の価値観を持つキャラクターたちの日常がリアルに描かれていく。人生にも価値観も正解なんてものはないが、誰かの一例を見ることで、共感できたり安心できたり、価値観が広がったりするということはある。誰でも一度は考える「結婚」という岐路の曲がり方に悩む人、または結婚してしまって、刺激的な恋愛からは遠ざかっているという人の目から見ても楽しめるかもしれない。
映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』公開直前イベントが15日、都内にて行われ、高岡早紀、市原隼人、内田理央、佐々木希、松木創監督が登壇した。
「雨宮リカ、28歳です…を演じました高岡早紀、48歳です」とあいさつした主演・高岡早紀。愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない主人公・雨宮リカ役に「もともと、あまり好んでやりたい役ではなかったんです。これまでサイコパスな役をやったことがなかったし、何よりセリフが…。一番は“雨宮リカ、28歳です”という、自分の年齢で、そう言い切ってしまう役をやっていいのかとかなり悩みました。ほかにも“死ねばいいのに”とか普段は口に出さないようなセリフが散りばめられていて(笑)」と苦笑しつつ、シリーズの人気ぶりに「リカも喜んでいると思います」と笑顔。
今では「私が“28歳です”と言ったときの共演者の方のお顔を見るのが楽しくてしょうがない」と茶目っ気たっぷりに語る高岡に、リカを追う刑事を演じる市原も「衝動的に訴えかけるリカの姿が魅力的でもあり必然的に引かれてしまいました」と振り返り、さらに「罪は償わないといけないと思うんですけど…」と言うと、すかさず高岡が「リカは悪いことしてないもん」とノリノリで返し、会場を沸かせた。
女優・モデルの内田理央の20代ラストグラビアを収めた写真集が6月23日に発売される。
内田は女性誌『ar』をはじめ、さまざまな雑誌やテレビなどで活躍中。今回の写真集は“幼馴染”をテーマに撮影したのだが、あまりの脱ぎっぷりに「これは一線を超えている!?」と撮影チームでも物議を醸したという。
“ひじおっぱい”“Oバック”といった思わず二度見の際どいショットもあれば、arらしいきゃぴっとしたおてんばカットやホテルでの大人の色気をまとった姿まで振り幅の大きい内容。また“袋とじ”も解禁するなどドキっとさせる仕掛けも施されている。
今回は約5年ぶりの写真集となるのだが、内田は「前回の写真集からそんな時が経っていたのかと、そっちに驚きです。久しぶりのグラビア。そして写真集。気合をいれました!」とコメント。
このタイミングでの発表については「今回はar監修の写真集だったので、かわいくぷりぷりっとしたグラビアを撮りたい! それなら、なるべく早めに! 20代のうちにやりたいことをやっておこうと写真集に納めさせて頂きました。ラストぷりぷりグラビアです」と語る。
Netflixアニメラインナップ発表会が27日、都内にて行われ、アニメ・漫画好きで知られる女優の内田理央がスペシャルサポーターとして登壇。2021年に配信される新作ラインアップに目を輝かせた。
発表会の冒頭、Netflix アニメ チーフ・プロデューサー櫻井大樹氏が「ここ1年、全世界で1億世帯以上がNetflixでアニメを見ており、年々50%増えている。さらに100以上の国と地域で、大作映画やドラマと並んで、アニメ作品がトップ10入りすることが頻繁に起きている」と、アニメの世界的人気の高まりを紹介。2021年の新作配信への意気込みを語った。
続いて、スペシャルサポーターとして登壇した内田理央は、司会から「ガチオタですよね」と言われ「そうですね。アニメから少し離れていた時期もあったんですが、また戻ってきました」と笑顔を見せ、『バイオハザード:インフィニット ダークネス』や『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』など、発表された新作ラインアップに大興奮。『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』の紹介では「吸血鬼は“胸キュン”ポイントですよね。血を吸ってくれ~と、いつも思っています。男女どちらのヴァンパイアに吸われるのもアリです」とオタクトークを全開。
「日本のアニメが伝わって海外で新しいアニメが生まれるなんて、夢が広がります。いま全世界でアニメを見ている子供たちが大人になったとき、世界各国でもっとアニメが盛り上がりそう」と、世界的なアニメ人気を喜んだ内田。「いずれの作品もクオリティーがすごい。2021年、生きるのが楽しみです」と歓喜していた。
またこの日は、配信が予定されている『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』の原作者ヤマザキマリらも参加したトークセッションも行われた。