三浦春馬が主演する舞台『罪と罰』のフォトコールが8日、渋谷のBunkamura シアターコクーンで行われ、三浦ほか、大島優子、勝村政信、麻実れいの主要キャストが会見した。翌9日に初日を控え、三浦は「息もつかせない展開が一番の見どころ。1幕と2幕のコントラストを楽しんでいただければ。僕らは劇場でお待ちしています」と、アピールした。
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時が経って感じ方が変わるものもあれば不変のものもある『Defiled−ディファイルド−』
2000年にアメリカ・ロサンゼルスで、刑事コロンボでおなじみのピーター・フォークとテレビで活躍していたジョン・アレキサンダーによって初演された濃密な二人芝居。
図書館員の若い男が歴史ある図書館に立てこもる。理由はその図書館の目録カードが破棄され、コンピューターの検索システムに変わることへの抗議。男は建物を爆破するつもりなのだ。交渉にやってきたのはベテラン刑事。刑事は緊迫した空気の中、巧みな会話で心を開かせようとするが、男は拒絶。しかし会話の中で徐々に男の深層心理が明らかになり、2人の間には奇妙な感情が生まれてくる。果たして刑事の説得は成功するのだろうか…。
タイトルのDefiledというのは「気高く、神聖なものが汚されること」という意味。2人の会話を聞くうちに、我々自身、時代に流され無意識のうちに多くのものを手放し、無自覚なままに物事の本質から目を背けてきたことに気づかされる。
日本では2001年と2004年に大沢たかおと長塚京三によって上演され、強烈なイメージを残した。それから13年が経ち、今回は新キャストでの公演。
社会情勢もモノの価値観も大きく変わり、受け取る側の意識も随分と変わったなかで、戸塚祥太と勝村政信がどんな作品に仕上げてくれるのか。
東京公演の後は大阪(5月10?12日)、福岡(5月19?20日)でも上演される。
中山美穂初の本格的舞台出演『魔術』が上演中
今年デビュー30周年を迎えた中山美穂の初の本格的な舞台出演となる『魔術』の上演が3月27日から東京・下北沢の本多劇場で始まった。
劇団「南河内万歳一座」の座長で劇作家・演出家の内藤裕敬による書き下ろし新作。
深夜の終着駅近くの高架の下にあるおでんの屋台にどこからともなく集まった3人の男と1人の女による会話劇。
この4人以外、街から人が消えてしまった? 電話もつながらない? 会話が進むたびに互いに語る話のほころびが浮かび上がる。
舞台上で繰り広げられている物語は現実の話なのか、それとも幻想の話なのか…。そもそも彼らは何者なのか?
舞台上の登場人物たちはいくつもの疑問と謎に翻弄されるのだが、同じように観客にもいくつもの「?」が襲ってくる。観客の想像力を大きく刺激する作品。
共演はテレビ、映画、舞台とジャンルを問わず活躍中の萩原聖人、勝村政信に、このところさまざまな演出家の作品への出演が続く橋本淳。
26日に行われた公開舞台稽古前の会見で、中山は「本当に緊張しています。楽しみな気持ちも同じくらいありますけど、1か月くらい稽古をさせていただいた中で日々気づきがあり、変化があったので、本番になってひとつひとつ舞台を踏んで変化を見つけていきたいと思います」と緊張の面持ちだったが、共演の萩原は「最初は先輩ヅラして『何でも聞いてください』なんて言っていたんですけど、最終的には僕ら4人が背中を押された感じになりました」と、稽古場での中山の様子を語った。
東京公演は4月10日まで。以降、兵庫、愛知、高知、仙台、札幌で上演される。
岡田将生『ウーマン・イン・ブラック 黒い服の女』で2度目の舞台に挑む
俳優の岡田将生がこの夏、パルコ劇場で2度目の舞台に挑む。その作品は同劇場で6度にわたって上演されてきた『ウーマン・イン・ブラック 黒い服の女』。今回は翻訳、キャストを一新。加えてオリジナル演出家のもとでの上演と期待度の高い作品となっている。