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北九州芸術劇場 | TOKYO HEADLINE
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ノゾエ征爾作・演出『しなやか見渡す穴は森は雨』3月10日から上演開始

2017.03.07 Vol.685

 2008年から地域色豊かな作品を北九州から全国へ発信している北九州芸術劇場。

 演劇界の第一線で活躍する劇作家・演出家が約1カ月間北九州に滞在し、オーディションで選出された北九州・福岡を中心に活躍する役者やスタッフと“北九州”をモチーフに作品を創作するというスタイルで多くの話題作を生み出してきた。

 今回で9作目とすっかり演劇ファンはもとより、役者の間でも定着。はえぎわのノゾエ征爾が作・演出を担当することもあって、過去最多の113人がオーディションに応募した。

 その北九州芸術劇場プロデュース『しなやか見渡す穴は森は雨』の東京公演が3月10日(金)から池袋のあうるすぽっとで始まる。

 東京公演に先駆け、北九州芸術劇場で2月26日に幕を開けたのだが、ノゾエの「この出演者ならではの作品にしたい」という思いの通り、役者ひとりひとりが際立った作品に仕上がった。

 なおノゾエは東京公演に向け「その町にまつわる物語や、滞在創作などは、ともすると、外国人が見たニッポンのようなものになりかねません。当初は、東京を舞台に、そこで暮らす人々、結果的にみんな北九州という同郷だったという設定で構想を進めていましたが、滞在しているうちに、どうも何かが心地悪くなってきました。もう北九州の町での話でいいではないか。と決断するも、部屋で書いては、稽古場に向かう道すがら、この町に跳ね返される。この町の生活者たちに響くようなものになっていない。ごちゃごちゃ感がたまらないこのエネルギッシュな町に拮抗する力。を見出したい。北九州が好きになればなるほど、その想いは強まります。好きな人には、誠実でいたい。それと似た感覚でしょうか。観劇して泣き笑いするこの町の人々を観て、どこかで少しは行き着けたのかなと感じております。これがまた東京ではどう響くのか。楽しみにしております」とコメントしている。

 公演は池袋あうるすぽっとで12日まで。公演の詳細は北九州芸術劇場( http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/ )で。

“こだわり”がハンパない作品 北九州芸術劇場プロデュース『しなやか見渡す穴は森は雨』

2017.02.25 Vol.685

 北九州芸術劇場では2008年から「地域色豊かな作品を北九州から全国へ発信する」同劇場のプロデュース公演を展開している。

 演劇界の最前線で活躍する演劇人を北九州に招き、約1カ月間滞在してもらい、地元の役者・スタッフとともに作品を創作する。作られる作品は時代とともに変わりゆく北九州の街やそこに住む人々の姿を描いたもので、とことん「北九州」にこだわった企画となっている。

 今回は2012年に「第56回岸田國士戯曲賞」を受賞したノゾエ征爾を作・演出に迎える。

 作品は“愛”というテーマに潔く真正面から向き合い、恨み、妬み、哀しみ、一色に染まり切れないさまざまな愛の色を描いた群像劇となっている。さまざまな“生きづらさ”を抱えた人々が“行きづらく”なっているという舞台美術にも注目だ。

 ノゾエは今回の作品について「北九州について語る作品ではなく、北九州の血が通う作品にしたい」と語っている。最近ではさいたまゴールドシアターの作・演出を手掛けるなど同世代の演劇人の中でも特に幅の広い活動をするノゾエが“北九州”という地で何を感じ、どんな作品に仕上げてくれるのか。

 人間ドラマにどっぷりつかってみる 北九州芸術劇場プロデュース『彼の地』

2016.01.25 Vol.659

 最近では地方の公共劇場がその土地ならではの視点や独自の座組で作品をプロデュースすることが当たり前になってきている。なかでも北九州芸術劇場は演出家が約1カ月北九州に滞在し、どこか北九州をイメージさせる作品を創作。出演者は地元の役者を中心にオーディションで決定、スタッフも同劇場の人材を中心に構成するなど、とことん北九州にこだわったスタイルで創設以来、多くの作品をプロデュースしてきた。なおかつ北九州での上演に終わることなく、東京公演も行い全国に発信し続けている。

 この『彼の地』もそんな作品のひとつ。作・演出にKAKUTAの桑原裕子を迎え、2014年2月に北九州と東京で上演し、高い評価を得た。今回は待望の再演となる。

 物語は、結婚のため東京から来たものの直前になってこの地で生活する決心が揺らぎ始めた女性、かつて新入社員としてこの地の製作所に入社し、この地で結婚し定年を迎えようとしている初老の男性、自分の居場所を求めて街をさまよい歩く青年など、北九州という土地で生きるさまざまな人々のドラマを描いたもの。

 街は人によって構成されている。そこに息づく人々を描くことで北九州という街の匂いや輪郭が自然と浮かび上がる作品となっている。

北九州芸術劇場プロデュース『彼の地』
【日時】2月12日(金)〜14日(日)(開演は金19時、土日13時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】あうるすぽっと(東池袋)
【料金】日時指定・全席自由 一般3000円/学生2500円(当日500円増し)
【問い合わせ】北九州芸術劇場(TEL:093-562-2655=10〜19時 [HP] http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/ )
【作・演出】桑原裕子(KAKUTA)
【出演】岩本将治、大神拓哉(企画演劇集団ボクラ団義)、尾﨑宇内、佐藤恵美香(飛ぶ劇場)、椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、上瀧征宏、高野由紀子(演劇関係いすと校舎)、高山実花(モンブラン部)、髙山力造(village80%)、寺田剛史(飛ぶ劇場)、服部容子、平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)、美和哲三(14+)、吉田砂織(川笑一座)、リン(超人気族)、脇内圭介(飛ぶ劇場)/若狭勝也(KAKUTA)、佐賀野雅和(KAKUTA)、異儀田夏葉(KAKUTA)

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