アメリカンフットボールの試合中、日大の宮川泰介選手の悪質なタックルで関西学院大のQBの選手が怪我を負った問題は、5月22日の宮川選手の謝罪会見を皮切りに、日大の内田正人監督と井上奨コーチ(肩書は当時。ともに辞任)、日大の大塚学長と会見が立て続けに行われ、さまざまなことが明らかになってきた。本紙ではラグビー元日本代表で明治大学ラグビー部の監督も務めた吉田義人氏に話を聞いた。
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日本ラグビー界のレジェンド・吉田義人氏が自叙伝出版
自らのラグビー人生を綴った自叙伝『矜持』
日本のラグビー界において記録にも記憶にも残る名ラガーマンである吉田義人氏が自らのラグビー人生を綴った自叙伝『矜持』を出版。その出版記念パーティーが12月18日、都内で開催された。
パーティーは吉田氏と縁のある著名人から友人まで幅広いジャンルの出席者であふれ、改めて吉田氏の幅広い交友を感じさせた。
緑じゃない!? ラグビーファンイベントに小池氏が赤と白の横縞で登場
ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ2017日本代表対アイルランド代表」(24日、味の素スタジアム)の開催に合わせ同日、隣接する味の素スタジアム西競技場で「東京ラグビーファンゾーン2017」が開催された。
これは「ラグビーワールドカップ2019」に向けて日本代表戦をみんなの力で盛り上げようという目的で行われたもの。
会場はブース、芝生、ステージの3つのエリアでさまざまな企画が催され、芝生で行われた「人文字でラグビーボールを作ろう」という企画には炎天下のなか831人が参加。その後はそのまま解放された芝生エリアでラグビーボールを使ってのラグビー体験。大人も子どもも慣れない楕円のボールの扱いに四苦八苦しながらも、芝生でラグビーをするという貴重な時間を過ごしていた。
ブースエリアでは的に向かってパスを投げる「パスターゲット」などラグビーを体感する企画はもちろん、「ウィルチェアーラグビー」「ボッチャ」「ベガーボール」といった障がい者スポーツを紹介・体験するエリアも用意され、多くの人が実際にプレー。またW杯開催都市もブースを展開し、来る2019年に向けての機運を高めた。
今週の”人” 吉田義人監督(7人制ラグビーチーム「サムライセブン」)
2016年のリオ・デジャネイロから7人制ラグビーがオリンピック種目となる。
日本ではラグビーといえば15人制がまだまだ主流だ。しかしそんななか、元日本代表の吉田義人氏が日本初の7人制ラグビー専門チームである「サムライセブン」を立ち上げたのが2014年2月。自ら監督に就任した。
このサムライセブンはただ単に優秀な選手を育て、強いチームを作るというものではなく、これまでにない新しいスタイルの教育型スポーツクラブだ。
吉田監督は「オリンピックで金メダルを取ること」という競技としての目標と同時に「世界中の人に“日本男児は素晴らしい”といわれる人材でなければいけない。そういう人材を育てたい」という指導者としての目標も掲げる。
チーム設立後、選手募集には43人が応募。選手の選抜にあたってはその中から30人を選び、1人ずつ2時間の時間をかけ面談。「挨拶・礼儀」「世間から敬意を表される人間になること」といった吉田イズムを徹底的に伝え、結果28人の選手が残ったという。
これまでは吉田氏がポケットマネーから活動費を捻出してきたのだが、このたび「サムライセブン吉田義人後援会」が発足。17日に都内のホテルで約230人を集めて発足パーティーが開催された。
後援会の会長には森ビルの森浩生副社長、副会長に「オテルドゥミクニ」の三國清三オーナーシェフが就任。発起人にはラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の清宮克幸監督、プロ野球解説者の石毛宏典氏、元大相撲力士でタレントのKONISHIKI、ノンフィクション作家の小松成美氏ら各界の著名人が名を連ねた。