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味わい堂々 | TOKYO HEADLINE
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味わい堂々の新作舞台は池田鉄洋作・演出の枯山水ミステリー!?

2016.07.11 Vol.670

 味わい堂々は岸野聡子、宮本奈津美、浅野千鶴の3人の女優による劇団。

「高校時代の同級生。高校では珍しい演劇の授業がある学校で、当時としてはちょっと特殊な高校でした」(岸野)
 高校で演劇活動をしていた3人は卒業後、別々の場所で演劇を続けることとなる。空白の3〜4年を経て、その後、岸野と宮本が「劇団作ろうか? 千鶴に声かけよう」ということで結成。2007年5月に旗揚げ。

「昔は頻繁に公演をやってたんですが、最近はふんわりした感じでやってます」(宮本)とマイペース。これは3人の外部活動が忙しくなってきたからなのだが、「3人とも無精なんです」(浅野)という面もあるらしい。

 というわけで今回は1年半ぶりの公演。 作・演出に池田鉄洋(イケテツ)を招いての番外公演。イケテツといえば最近では今秋に舞台化される『パタリロ!』で脚本を担当することがニュースとなっていた。

「私がイケテツさんが主宰する『表現・さわやか』に出た時に“僕は味わい堂々が好きだから書きたい”って言ってくださったんです。もしかしたらお世辞だったのかもしれないんだけど、言ったからには書いてもらおうよ、って(笑)」(浅野)

「イケテツさんの作品は情緒のある台詞とか哀愁があって、そのへんが私たちと合っている気が勝手にしています」(岸野)

 で、どんな話?

「京都の龍安寺の枯山水を舞台としたコメディーミステリーです」(宮本)、「スタジオ公演の割には美術が凝っていると思います」(岸野)、「あっと驚く仕掛けがあるかもしれないし、ないかもしれないです(笑)」(浅野)とのこと。
 イケテツがこれだけ自由度の高い脚本を書くことはしばらくなさそうなので、そんな意味でも必見の作品。

味わい堂々 隠し味公演『枯山水』
【日時】7月21日(木)〜26日(火)
【会場】スタジオ空洞(池袋)
【料金】日時指定・全席自由 前売2500円、当日3000円
【問い合わせ】味わい堂々(TEL:080-4007-5647 [HP] http://www.geocities.jp/ajiwaidou/ )
【作】池田鉄洋(表現・さわやか)
【演出】池田鉄洋と味わい堂々
【出演】浅野千鶴、岸野聡子、宮本奈津美、細川洋平、堀靖明 ※回変わりゲストあり

ょっとシュールでちょっとミステリアス『運命の女』味わい堂々

2014.12.06 Vol.632

 2007年に宮本奈津美、浅野千鶴、岸野聡子という同世代の女子3人で旗揚げした劇団。客演を招いての本公演と劇団員3人のみで行うオムニバス公演という形態で昨年までコンスタントに公演を重ねてきたが、個性的なこの3人、最近では女優として外部から引っ張りだことあって、今回はお久しぶり約2年ぶりの本公演となった。

 その作品は、悲しい時ほど笑ってしまう、楽しい時ほど涙が出てしまう、ひねくれているけれどより人間らしい、といった複雑な心情を描いている。題材的にはコントっぽいものからシュールな話、戦争といったちょっと考えさせられる話——といったら脈絡のないものに見えそうだが、彼女たちの成長とともに分野が広がっていったという感じ。

 今回の物語の舞台は都内某所。主人公は友人を殺した女。しかし彼女はなぜ友人を殺したのか分からない。取り調べをする刑事もまた、彼女がなぜ友人を殺害しなければならなかったのか理解に苦しんでいた。2人の間には確かにそれっぽい理由はあった。しかし彼女が友人を殺さなければいけない本当の理由はまるで別のところにあったのだった。

 ある女に人生を翻弄された主人公が、彼女と決別すべく、もがき苦しむお話。ちょっとシュールでちょっとミステリアス? それでいてクスッと笑える作品。

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