3月30日に開催された「Krush.99」で、塚越仁志(第5代Krushウェルター級王者/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の引退セレモニーが行われた。
塚越は2009年デビュー、2016年に渡部太基を破り第5代Krushウェルター級王者に。2度の防衛を果たすも、昨年8月木村”フィリップ"ミノルに破れ王座陥落。引退を表明した。
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塚越は2009年デビュー、2016年に渡部太基を破り第5代Krushウェルター級王者に。2度の防衛を果たすも、昨年8月木村”フィリップ"ミノルに破れ王座陥落。引退を表明した。
「Krush.99」(3月30日、東京・後楽園ホール)のカード発表会見が2月12日に都内で行われ、同大会で塚越仁志の引退セレモニーが行われることが発表された。塚越は先日行われた「K-1 AWARDS 2018」で引退した選手に贈られる「功労賞」を受賞していた。
1Rに3つのダウンを奪い塚越にKO勝ち
「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)でダブルメインイベントとして2つのタイトルマッチが行われた。
第2試合で行われた「Krushウェルター級タイトルマッチ」は挑戦者の木村“フィリップ”ミノルが1R1分45秒、王者・塚越仁志をKOで破り第6代王者に輝いた。木村は4年前に山崎秀晃の持つKrushライト級王座に挑戦して敗れており、今回はいわば「青春の忘れ物」を手に入れるべく臨んだタイトル戦。長く“無冠の帝王”と言われ続けた木村にとっては初めてのベルトとなった。
普段は相手の攻撃を見ることの多い塚越がこの日はいきなり打ち合いに出る。木村はガードを固めてしのぐと塚越のヒザにカウンターで左フックを合わせ最初のダウンを奪う。立ち上がった塚越に木村がラッシュ。塚越が左フックを出したところにまたも左フックを合わせて2度目のダウンを奪う。
こういった場面から何度も逆転で勝利をもぎ取ってきた塚越は当然ながら立ち上がる。しかし木村は無慈悲なパンチの連打。最後も左フックでなぎ倒し、3度目のダウンを奪い、KO勝ちを収めた。
「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)のカード発表会見が6月19日、都内で行われた。メーンで王者・塚越仁志に木村“フィリップ”ミノルが挑戦する「Krushウェルター級タイトルマッチ」が行われることとなった。
小澤の3月「K’FEST.1」参戦も検討中
「Krush.85」(2月12日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が13日、都内で開催された。
再起戦で里見柚己を1R49秒で葬った小澤海斗は昨日の試合について「昨日の勝利はサポートしてくれた仲間だったり、そうしてくれた人たちのお陰のものだと思うので、みんなに感謝してうれしい気持ちをかみしめている。作戦はなしで、絶対にぶっ倒してやろうと思っていたので、思いっきり自由に行こうと思っていた。ああいう結果につながって良かった。蹴りこみは相当やってきたので、蹴りには自信があった。勝った時の気持ちはサポートしてくれたみんなに“ありがとう”という気持ちだった」と試合を振り返った。
小澤はダウンした里見になにやら叫んでいたのだが「アドレナリンが出すぎちゃいました。何を言ったか覚えていない」という。
また試合後に山本“KID”徳郁の名前を出して対戦をアピールしたのだが、これについては「俺が一番リスペクトしている選手。いずれ必ずやりたいですね」とその思いを語った。宮田充K-1プロデューサーは「KID選手に関しては昨年から今年にかけて行われたabemaTVさんの『格闘代理戦争』という番組で接点を持たせていただいて、非常に怖い選手だなとは感じている。昨日のアピールを持ってどう動くかというのは現在、KID選手がどういう状況なのかが分からないので…」と答えるにとどめた。また小澤は3月の「K’FEST.1」への参戦もアピールしたのだが、こちらについては宮田氏は「ファンの方からも僕のSNSに直接、かなりの数の意見が来ていて、その中には“起用すべきだ”といった強いものもある。3月はトーナメントになったこともあって、試合数が非常に多くなった中での小澤選手のアピールだったので、今後検討したい。小澤選手が加わればさらに大きなお祭りになるが、地方から来るファンからは“もうこれ以上試合数を増やすのはやめてくれ”という声もある」と苦しい胸の内を明かしつつも「小澤選手からこういうアピールが出たのは本当にうれしかった。野性味あふれる本来の姿が爆発した。今年の小澤海斗は楽しみ」と話した。
小澤は今年の目標として「空位になるK-1(フェザー級)のベルトを獲るのは俺しかいないでしょ。俺が獲ります」と話した。
塚越が3つのダウンを奪いKO勝ち
「Krush.85」(2月12日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで「Krush−67kgタイトルマッチ」が行われ王者・塚越仁志が2R1分57秒、KOで挑戦者・牧平圭太を破り、2度目の防衛に成功した。
1Rのゴング早々から塚越はパンチ、牧平は左のキックと自らの武器を前面に押し出しての戦いとなる。塚越がパンチで前に出るが、牧平は左のロー、そしてミドルキックで動きを止めると左ストレートをヒット。ローを食らいながらもパンチを繰り出し続ける塚越だったが、ラウンド終盤、明らかにローでダメージが蓄積。2Rに入ってもこの構図は変わらない。牧平の徹底したローで塚越はバランスを崩し、スリップダウンを喫するなど、ダメージは明らか。しかし塚越はそれでも前に出て牧平をロープに詰めると左フック一閃。牧平は崩れるようにダウンする。立ち上がった牧平に塚越が追撃のパンチの連打で2度目のダウンを奪う。なおも立ち上がった牧平が最後の力を振り絞り左ミドルにいくところに塚越が右ストレートを合わせ3度目のダウンを奪い、KO勝ちを収めた。
塚越は試合後のリングで「怪我をしてほとんど練習ができなくてしんどい日々が続きました。でも大宮司さんの言葉とみなさんのサポートのおかげで勝つことができました。これからもKrushのチャンピオンとしてこの道を極めます」と挨拶。
そして試合後の会見で、「練習が全くできなくて不安しかなかったから(勝てて)ホッとしている。気迫を凄く感じた。だからこそ負けられないという気持ちがあった。本当に気持ちだけだった。(牧平のキックは)効きました。やはり強烈でした」などと試合を振り返った。前日の会見で「対策は練っていない」と語ったが、それは怪我で練習ができなかったことからの言葉だった。また今後については「昨年9月にK-1に出させてもらったが、借りがある選手がいる。トーナメントだからとか関係なく、男として負けたら借りを返さなきゃいけない。KrushがNo.1だということを証明したい」などと話した。
−67kgタイトル戦、王者・塚越は「細かいことは抜きにして、魂の熱い戦いをします」
「Krush.85」(2月12日、東京・後楽園ホール)の前日計量と会見が11日開催された。
メインイベントで行われる「Krush−67kgタイトルマッチ」に出場する王者・塚越仁志と挑戦者・牧平圭太はともに67.0kgで計量をパス。仕上がりの良さをうかがわせた。
会見では牧平は「明日はおかんが健康で丈夫に産んでくれたこの体とHALEO魂でベルトを取りに行きます。男同士のオヤジ同士の熱い試合をしたい」、塚越は「明日は牧平選手がすごい強い気持ちでこのベルトを取りに来るので、それより強い熱い心でしっかりと防衛したい。細かいことは抜きにして、魂の熱い試合戦いをします」などと話した。
また牧平は先月、ジムの先輩である山内佑太郎が40歳にしてタイトルに挑戦。敗れたものの会場を沸かせる熱いファイトを展開したばかりなのだが、「偉大すぎて気持ちをすべて背負うことはできないが、後輩としてやるべきことはすべてやるつもり」とこちらも決意を新たにしたもよう。
また塚越は「(牧平が)蹴りが得意なのは過去の試合を見ても分かるが、何も対策はしていない。最初は映像を見て対策を練っていたが、それでは自分らしさにかけてしまう。それよりも自分の持っているものをいかに出すかということに力を入れてやってきた。対策をしていないというよりは、自分らしさを出すことが対策を練ることを凌駕するんじゃないかと思うのでそうした。後は試合でどう出るかは分からないが出すだけ」と話した。
塚越「最後は気持ちの勝負」、牧平「愛と勇気をもってベルトを獲りに行く」
「Krush.85」(2018年2月12日、東京・後楽園ホール)の第一弾カード発表会見が12月12日行われた。
先日のKrush12月大会で行われた「-67kg次期挑戦者決定戦」で勝利を収めた牧平圭太が王者・塚越仁志に挑戦するタイトル戦が正式に発表された。
約1年ぶり2度目の防衛戦となる塚越は「牧平選手がチャンピオンだった時とベルトの価値が同じだとは思っていません。僕はベルトを防衛して、9月の初代K-1ウェルター級王座決定トーナメントにも出ていますし、K-1では残念な結果(準決勝敗退)でしたけど、Krushチャンピオンの誇りを持って戦ってきたつもり。Krushのチャンピオンとして倒して防衛したい。最後は気持ちの勝負になると思う。今年2月にモハン選手と防衛戦もありましたが、僕は9月のK-1では準決勝で(久保の)ローキックで負けました。牧平選手もローを得意にしていると思うので、この試合は自分が成長するチャンスだと思っています。ここで負けたら格闘家としての次はないと思っているので、すべてをかけて倒しに行きたい」などと話した。
約2年ぶりの王座返り咲きを狙う牧平は「約2年ぶりにKrushのベルトを間近で見て、よだれが出るほど興奮しますね。応援してくれる人たちの気持ちを力に変えて、愛と勇気をもってベルトを獲りに行きます。この階級は技術云々だけじゃなく、男としての生き方やハートを見せられる選手が集まっていると思うので、最後はそこの勝負かなと思っています。命がけでベルトを獲りに行きます」などと話した。
ゴング前、木村は久保に一礼
「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN〜初代ウェルター級王座決定トーナメント〜」(9月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で行われた「初代ウェルター級王座決定トーナメント」で久保優太が優勝。初めてK-1のベルトを巻いた。
久保は1回戦でかつて同じジムで練習をともにし、兄弟のような付き合いをしていた木村“フィリップ”ミノルと対戦。このトーナメントで最大の注目カードは、前日の会見で木村が久保に対して惜別とも取れるコメントを発したことから、より注目度がアップしたなかでの対戦となった。
試合前のレフェリーによるルールチェック時、木村は久保とグローブを合わせると一礼。2人は初めてコーナーを分かち、試合が始まった。
久保の左ミドル、木村のフックと互いの得意技が交錯する。1R終盤、久保のミドルをキャッチした木村が右フック。久保の動きが一瞬止まる。しかしすぐに左ミドルで形勢を立て直す久保。2Rに入ると久保の左ミドルがさえわたる。木村が距離を詰めパンチを放つと巧みに体を寄せ連打は許さない。
木村「彼と彼のトレーナーに地獄を見せます」
「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN〜初代ウェルター級王座決定トーナメント〜」(9月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の前日計量が17日、都内のホテルで行われ、出場選手全員がクリアした。
続いて会見が行われ、「初代ウェルター級王座決定トーナメント」に出場する8選手が勢ぞろいした。
カード発表から同門対決が話題となってきた久保優太と木村“フィリップ”ミノルはこの日も好対照な姿を見せる。
最初の挨拶では木村は「横に僕が思う世界最強の男がいるので、いい練習ができた。僕は相手が強ければ強いほど燃えるのですごく楽しみ。この1年、誰よりも苦しい思いと嫌な思いをしてきたと思うので、明日は何があっても最後までリングをどくつもりはない。何があってもずっとリングに立っています」と久保へのリスペクトを見せる。しかし久保の「このトーナメントは僕の格闘技人生の集大成。最近結果が出せていないので、僕が一番強かった時代に教えてもらっていた矢口トレーナーに“もう一度、世界チャンピオンにしてください”と懇願して練習してきた」という話を聞くと「今回、お互いに1個のジムを離れて、もう一度そのトレーナーさんに教えてもらうというのは、僕の中では敵が増える感じ。それを聞いて今、正直、彼に気持ちはない。殺そうと思います。俺は一匹狼で新しい家族を背負ってここまで来ました。彼がそういうことをするなら完膚なきまでに、彼と彼のトレーナーに地獄を見せます。FUCK OFF!」と一気に豹変した。
K-1実行委員会が6月11日、都内で会見を開き「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(9月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で開催される「初代ウェルター級王座決定トーナメント」の参戦選手と組み合わせを発表した。
1回戦は①渡部太基vsモハン・ドラゴン、②山際和希vsメルシック・バダザリアン、③塚越仁志vsハン・ウェンバオ、④久保優太vs木村“フィリップ”ミノル。準決勝は①と②の勝者、③と④の勝者で行われる。リザーブファイトは後日発表される。
激闘系のファイターが揃い、また過去に対戦経験もある選手同士の因縁もあることから冒頭、宮田充K-1プロデューサーが「大激戦、大爆発間違いなしのメンバー」と評するのもうなずけるところ。
中でも注目は久保vs木村。2人はかつて同じジムに所属し、久保が6歳年上なことから木村が兄のように慕っていた時期もあるほど。もちろんスパーリングでグローブを交えるなど互いに切磋琢磨した間柄。
会見では木村が「僕は17歳の時に久保選手の背中を追いかけて、あこがれの気持ちを持って東京に来た。そこで誰よりも親切に戦いというものとリングに上がったらどんな奴とでも殺し合わなければいけないということを教えてくれたのが久保選手。だから9月18日にその教えを僕が思いっきり、彼にそのまま見せてあげようと思っています。僕が誰よりも楽しみだと思っている。若いころから追いかけた選手が隣にいて試合ができるというのはすごい喜び。それをファンのみんなにも分かってもらいたい。僕は心から幸せです。ぶっ殺します」と試合に向けた決意を語る。