開催を延期したフジロックフェスティバルは、当初開催予定だった8月21~23日の3日間にわたり、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」をYouTubeで配信する。国内外のアーティストが過去に出演した際の映像を中心に構成した特別プログラムを、無料配信。新型コロナウイルスの影響が収まらないなかで、落胆しつつも開催延期は仕方がないと納得した人はもちろん、夏フェスの雰囲気を味わってみたい人にとっても、楽しい週末になりそうだ。
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スーパーソニックが開催延期を発表「ここがデッドライン」
9月に開催を予定していた音楽フェスティバル「SUPERSONIC(スーパーソニック)」は11日、予定していた日程(9月19・20・21日)での開催を断念、2021年に延期することを発表した。延期日程は、会場との調整がつき次第、報告する。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まらないなかで政府や自治体からのガイドラインを基に開催に向けて準備を進めてきたが、海外アーティストの来日が「新型コロナウイルス感染症拡大防止」対策下で日本への入国規制の解除が見通しが立たないこと、国内外での感染が拡大するなかで来場客やアーティスト、スタッフの安全を確保して開催することが難しいと判断した。
主催するクリエイティブマンの清水直樹代表は、延期決定にあたって、イベントの公式サイトでメッセージを発表。「コロナに潰された数々の無念を思いながら、絶対にスーパーソニックの時期にはコロナと向き合っての開催を目指していました。しかし、今回のアナウンスの内容が全て」とし、「この数週間、スーパーソニックは是が非でも実現してくれという声以上に、特に海外アーティストからの来日することへの不安、そして来場者の「今観に行っていいの?」という不安の声が一層大きくなってきていました。ここがデッドラインです。 私達も今年は負けました。ここまで信じてきてくれた皆さま、感謝と共に心よりお詫びします」。そのうえで「これからもサマーソニックの映像配信のように、今できる事を発信しながら、来たるライヴのある生活に向けて精進して行きます。世の中に溢れている素晴らしい曲を、生のアーティストを、その場で観れる日に向けて。もう少しの辛抱です」と結んだ。
チケットは延期された日程で有効となるが、払い戻しもできる。先日クラウドファンディングが行われたが、支援金は、イベントを主催するクリエイティブマンの主催公演、来年のスーパーソニックでの感染症対策として使われる。
METROCK、年内の延期開催叶わず「安心安全の確保、困難」
人気野外音楽イベント「METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2020」は15日、2020年の開催を中止すると発表した。新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた日程(5月)を断念し年内の延期開催の可能性を探っていたが、「お客様やアーティストの皆様、そしてスタッフの安心安全を確保することは困難であるという結論に至った」。
主催者は「エンタテインメントあふれる日常を再び私たちの手に取り戻すために、今一度、「感染しない」「感染させない」行動を一丸となって徹底していきましょう。」と、改めて呼びかけるとともに、「来年こそ、元気で笑顔あふれる皆さんと、いつも通りの最高なMETROCKを創り上げたいと思います。2021年5月にお会いしましょう!」とメッセージを送っている。
チケットは払い戻しする。払い戻しの詳細は、本オフィシャルサイトで。
「a-nation」史上初のオンライン開催へ
エイベックス・エンタテインメントは18日、国内最大級の夏フェス「a-nation」の開催を見送り、オンライン公演「a-nation online 2020(エーネーション オンライン ニセンニジュウ)」 として行うことを発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるさまざまな影響を考慮した。今年19回目の開催を迎えるが、オンライン開催は同フェス史上初めて。
オンライン公演では、複数のステージを設け、ユーザーは自分が見たいステージを選べるセレクト視聴を可能にし、リアルな夏フェスと似た体験をすることができる。また、アジアをはじめとした世界各国への配信も予定している。
開催は8月末の予定。出演アーティストやチケット情報、視聴方法などの詳細は、順次発表する。
フジロック開催断念 1年延期で2021年8月に開催へ
人気夏フェスのフジロックフェスティバルは5日、8月21~23日の日程で開催予定だった「FUJI ROCK FESTIVAL ’20 」の開催を断念、1年延期すると公式サイトで発表した。新しい日程は2021年の8月20~22日の3日間。
主催のスマッシュは「新型コロナウイルス感染のパンデミックな状況が一日も早く正常化することを期待し、今年も予定通りのフェスティバル開催を目指し、準備して」きたが、日本はもちろん世界的に収束の目処がたっていないこと、また現時点において日本への入国拒否対象地域が拡大していることなどから判断した。
日高正博代表は、延期のアナウンスにあわせて、フェスティバルの公式サイトでコメントを発表。そのなかで「ここからは、今年のフジロックを楽しみにしていた皆さんへのメッセージです。」と前置きしたあと、「本当にゴメン、今年のフジロックは開催しないことを決めました。出演してくれるバンドやスタッフ、関係者の皆様、なにより苗場まで来てくれるあなたたち、お客さんの健康と安全面を考えると、主催者として今年の開催を進めることはできないと決心しました。」と説明した。
購入済みのチケットは払い戻しの対応をするとともに、来年のフジロックでも有効となる。払い戻しの詳細は、後日発表される。
申し込み済みのオフィシャルツアーや宿泊はすべてキャンセルとなり、支払い済みの旅行代金はすべて払い戻しの対応になる。オフィシャルツアーセンターで同時購入した入場券もすべて払い戻しとなる。
フジロックが出演者第2弾発表!大トリは忌野清志郎 Rock’n’Roll FOREVER と電気グルーヴ ! King Gnu、miletら29組を追加
フジロックフェスティバル(8月21~23日、新潟 湯沢町苗場スキー場)が3日、出演ラインアップ第2弾として国内外あわせて29組の出演アーティストを発表、そしてそれぞれの出演日も明らかにした。
フジロックが第1弾出演ラインアップを発表! ヘッドライナーのTHE STROKES、TAME IMPALAなど一挙33組
人気夏フェスのフジロックフェスティバル(8月21~23日、新潟 湯沢町苗場スキー場)は17日、第1弾出演アーティスト33組を発表した。ヘッドライナーは米ロックバンドのTHE STROKESとオーストラリア出身の次世代ロックスターのTAME IMPALA。
THE STROKESは14年ぶりの出演。4月リリース予定の最新作『The New Abnormal』を携えての来日で、前回を上回るステージで楽しませてくれそうだ。
TAME IMPALAは、オーストラリア出身のサイケデリック・ロックバンド。昨年の米コーチェラフェスティバルではヘッドライナーを務め、注目を集めた。日本では、2018年のサマーソニックに出演している。先日、最新アルバム「The Slow Rush」をリリースしている。
DISCLOSURE、FKA Twigs、MAJOR LAZER、MURA MASAらダンスアクトも名を連ねる。
そのほかにも、グラミー賞にもノミネートされた、BLACK PUMASなども出演が決まった。
フジロックフェスティバルでは現在、入場券の第1次先行販売を実施中。通し券は4万3000円、2日券は3万4000円、1日券は1万9000円。
米人気音楽フェスのコーチェラが延期、10月開催へ
アメリカの人気音楽フェルティバル、コーチェラ・フェスティバルこと「2020 Coachella Valley Music and Arts Festival」は、新型コロナウイルスの影響で、開催を延期すると発表した。新しい開催日は10月9~11日と16~18日。また、カントリーミュージックの祭典「Stagecoach」も同様に延期となり、10月23~25日の日程で開催される。
豪華なラインアップで世界中から注目を集めるフェスで、音楽シーンでは4月の風物詩ともいえるイベントだ。ヘッドライナーは、既に出演が報じられていたRage Against The Machine、ラッパーのTravis Scott、R&BシンガーのFrank Ocean。日本からは、きゃりーぱみゅぱみゅと初音ミクが名を連ねている。
SIA、微動だにしない衝撃【FUJI ROCK FESTIVAL ’19 ダイジェスト リポート!】
SIA、微動だにしない衝撃
先に報道されているように、2019年のフジロックフェスティバルは豪雨に見舞われた。フェスサイトは部分的に冠水、テントが水没して体を休める場所を失った参加者もいる。それが2日目の夜だった。
2日目のヘッドライナーを務めたSIA(シーア)。彼女がステージに立った時、苗場は土砂降りだった。文字通り車軸のような雨が地面を叩きつけるなか、オーディエンスはただじっとステージを凝視する。演出上のスモークか、それとも雨によるもやなのか——。幻想的な雰囲気のなかで、セットをスタート。すると、大きなリボンを頭に付けた彼女はじっと立ったまま。ステージ奥を1ミリも動かず、ただ歌うことだけに集中する。“その代わりに”とでもいうかのように、ステージの上で跳ねたり跳んだり、表情の筋肉まで総動員して表現し、ダンサーたちが動き回る。SIAのなかでぐるぐるととぐろを巻いているであろういろんな感情を放出するかのように、情熱的でエモーショナルなダンスパフォーマンスを繰り広げる。彼女のヒット曲のひとつ「Cheap Thrills」のミュージックビデオ、あの雰囲気を豪雨の苗場で、それもライブでやってのける。
SIAのライブパフォーマンスがこのように展開されることは彼女を追っているファンのあいだでは既に知られているところ。とはいえ、何の情報も持たずに、ふらりと通りかかったと見えたオーディエンスさえも、彼女の不思議なステージに即座にくぎ付けに。雨は強くなっても引き揚げる様子はなかった。
「Alive」「Reaper」「Big Girls Cry」「Cheap Thrills」……序盤から彼女の代名詞ともいえる楽曲を次々にプレー。会場はどんどんヒートアップしていくが、SIAはといえば、変わらずにただじっと歌っていた。本編を締めくくったのは「Chandelier」。彼女の伸びやかな声は、荒れた天候にもかかわらず、苗場の山にこだましたように感じた。
アンコールの「The Greatest」で幕。カバーを含めて全15曲を披露した。最後まで幻想的なステージだったが、歴史に刻まれるステージになったことは間違いない。
この気持ちを伝えたい・ぶつけたい!
フジロックのステージに立ったアーティストらは、それぞれの思いをオーディエンスにぶつけた。それぞれの言葉の一つひとつは胸に突き刺さった。
豪雨あとの苗場にThe Cureが響かせたララバイ
イギリス出身のThe Cureは結成から既に40年を迎え、Radiohead、Muse、Nine Inch Nails、Marilyn Mansonなど、ここには書ききれないほどの錚々たるバンドがThe Cureにリスペクトを表明し、音楽シーンに与えた影響力は計り知れない。
そんな伝説的バンド、The Cureが2013年の出演以来6年ぶり、同じグリーンステージに再び光臨!
DYGL、観客がジャンピングアラウンドの熱狂ライブ
話題となったファーストアルバム『Say Goodbye to Memory Den』から2年、最新作『Songs of Innocence & Experience』をリリースしたばかりのDYGL。ウィリアム・ブレイクの同著にヒントを受けたという今作では更に音楽の幅を拡げ、曲作りでも深化と進化を成し遂げている。また1年間のロンドン滞在が彼らにとっていかに重要な日々であったか、垣間見れる充実した内容となっている。
そんなDYGLはロンドンの日々を後にして、フジロックの2週間前に日本に帰国したという。