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<青天を衝け>福士誠治「僕も吉沢亮のファン」 初大河で井上馨!

2021.10.09 Vol.Web Original

 

 

「明治時代になると変人ばかりで振り回されてばかりいる」――。大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一を演じている吉沢亮が話していたことは間違いなかった。新政府でよりよい日本を目指して働き、いよいよ本領を発揮し始めた栄一だが、彼の周りには続々と興味深い人物が集まってくる。

「であ~る!」という口癖とともに、ある種の理想の上司像ともいえる弁論でSNS上を沸かせた大隈重信(大倉孝二)や、栄一に共感して距離を詰めてくる伊藤博文(山崎育三郎)。そして「声が大きい」井上馨は福士誠治が演じている。

 福士が大河ドラマに出演するのは意外にも初めてのこと。「出演できるんだという喜びがあり、明治時代という、とても激動の時代、世の中が変化する時代に出させていただけることに興奮していました」と、ストレートに喜びを表現する。

 初登場は伊藤とともに英国人たちと向かい合った全編英語のシーンで、次の登場では物語はもう明治時代になっていた。

「(『青天を衝け』の現場で感じる)渋沢がここに至るまでの時間だとか、去年から撮影をしているからこそ出るグルーヴ感は(撮影が長期にわたる)大河ドラマならではのことだと思います。パリ編などは放送でも拝見していたので、プライベートでドラマを楽しんでいた人がその作品に出演させていただけるみたいな感覚。時間軸としておもしろいです」と笑う。

 井上馨は大蔵省の大蔵大輔で、栄一の上司にあたる人物。立派なひげを蓄え、怒りっぽくて、気性が荒いが、栄一とは不思議と馬が合う。栄一は井上の右腕となり、いつしか2人は「雷親父と避雷針」と呼ばれるようになる。

『青天を衝け』の井上は「無理難題を吹っ掛ける役」だと言う。「渋沢とともに世の中を変えるという気持ちを持っているのですが、ちょっと調子がいい人で、 “やれと言えばやるだろう”っていう強引さがある」

 栄一を演じる吉沢について聞くと「僕もファンですね」と表情が緩む。

「一緒にやっていて楽しいですし、あんなに気持ちが飛んでくるのは素晴らしいと思っています。井上が栄一に無理難題を吹っ掛けた後のシーンで、テストで豪快に演じたら、本番ではお芝居が変わってきて。気持ちを受けてくれて発信してくれて心地が良かった」

 栄一同様、井上もこれからが見せどころ。福士が井上を演じる上で大切にしているのは彼の鈍感さだという。

「井上のペース、井上の強いところを、渋沢といるときには出せたらいいなと思っています。物語が進んで行くにつれて、井上も空気を読めるようになってくるので、年令を重ねたり、地位・役割を固めるまでは、と思って演じています」

 山崎がインタビューで「井上は声が大きくて、暑苦しい」と言っていた。

「豪快さや声の大きさは……意識しています。井上を裏のある人間というか含みのある人間にはしたくなかった。政治家ですので発する言葉とは裏腹の信念であるとか、自分の考えや方向性は隠し持っていたとは思いますが、声にして発する時はまっすぐ、これは俺の意見だ!と」

「井上も社会に貢献したんだぞというところを見せたい」と、福士は言う。

「井上はエネルギッシュで自分本位なところも見えるのですが、自分が一番にならなきゃいけないという感覚よりも、この世の中を少しでも良くするためには渋沢の力が必要だときちんと感じています。そういう井上はとても人間味があると思いますし、とってもおもしろいです」

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時から、BSプレミアム・BS4Kで18時から放送中。再放送(土曜13時5分~)もある。

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

山崎育三郎、長州弁に悩まされる! 初大河の『青天を衝け』で伊藤博文

2021.09.25 Vol.Web Original


 明治編に入って盛り上がりを見せている大河ドラマ『青天を衝け』。主演の吉沢亮が直近のインタビューで、これまでは栄一が
変人だったが明治では周りがさらに変人というようなことを言っていたが、まさにその通り。一癖も二癖もあるキャストが続々と登場している。

 伊藤博文もそのひとり。初代の総理大臣となる人物で、オーバー40ならば昔の千円札の人という印象になるだろうか。伊藤を演じている山崎育三郎は「僕が生まれたのは1986年で、千円札だったのはその年までらしいので僕は実物を見たことがなかったので、ピンとこないところから始まりました」と、さらりと語る。

伊藤博文は「今でいうプロデューサー」

『青天を衝け』にはすでに登場している。その頃はまだ江戸時代で、外国人を相手にほぼ全編英語のシーンにチラリと登場したが、いよいよ本格的に登場。「時代も変わってキャストも入れ替わって、また新しい『青天を衝け』を見せられると思っています」と、山崎。

 伊藤を「魅力的。今まで演じたことがないような人物」だという。

「ひげを蓄えていてホクロがあって怖そうな印象だったんですけど、勉強していくと、ものすごく苦労されていて、泥臭く、男っぽい。それでありながら軽やかでコミュニケーション能力が高い人でもあり最初に抱いたイメージとは真逆なんじゃないかという印象でした」

 また、「今でいうプロデューサー」のような人物としても捉えている。

「この人とこの人を合わせたらこうなるのではと考えている人で、伊藤さんがいることでいろんな人がつながっていきます。人の懐に入っていくのもうまいんです。人と人とのつながりを一番大事に思っているんですよね。それでいて国のために自分はどう生きるかということを考えている」

 

ディーン・フジオカ「五代さんは会ったことがない恩人」大河ドラマ『青天を衝け』で西の五代

2021.09.18 Vol.Web Original

 

 大河ドラマ『青天を衝け』の放送が先日再開。時代は明治時代に入り、日本が少しずつ変わっていく。今後はカンパニー、郵便、銀行耳慣れた言葉が劇中で飛び交いはじめ、いまの日本にぐっと近づいていく 

 「みんなで幸せになる」より良い日本を目指す渋沢栄一(吉沢亮)は、明治時代に入っても刺激的な人物たちと出会っていく。なかでも重要なのは五代才助(友厚)。すでに放送された回ですれ違っているが今度はしっかりと出会う。演じているのはディーン・フジオカだ。 

  ディーンが五代を演じると発表された時には、世間からは大きなレスポンスがあった。ディーンは過去にNHK連続テレビ小説『あさが来た』で同じ人物を演じて人気に。その時の脚本は大森美香氏。大森氏は『青天を衝け』でも脚本を担当している 

 「今回の方が五代友厚像がより史実に基づいていて、歴史の中でどういう行動をし、それが現代にどういう影響を与えたのかがより分かりやすい形で描かれていると思います。明治新政府、民間でもキープレイヤーが次々と出てきて現代につながる日本をを作り上げていきますが、そのなかで五代がどういう信念や哲学に基づいて行動したのか、より詳細に描かれていると思います」 

  以前行われたインタビューで、『あさが来た』の五代と比べ、『青天を衝け』の五代はワイルドな印象と語った。これまでの登場シーンを振り返ってみても、自信や信念が感じられ、主人公の栄一の立場で見ると「できるゆえに、ちょっと嫌な奴」といった印象さえもあった。 

 『青天を衝け』では五代にどれだけ先見の明があったのかという部分がより具体的に描かれていると思います。立場によって、したたかだという印象もあれば、反対に「頼もしいという印象にもな表裏一体なところもあって一筋縄ではいかない存在になっているのではないかと思います。五代友厚という人物は広い視野を持ち、具体的に何をどういう順番でやっていくべきかということに確信を持っていました。そういうところから自信がにじみ出ていたのだと思います」 

  栄一を演じている吉沢亮は、放送再開直前のインタビューで、ディーンには五代が染みつていると話した。ディーンもまた前回のインタビューで五代が自分自身に多大な影響を与えていると語っている。 

 「五代友厚という歴史上の人物との出会いはすごく大きなものでしたし、今も現在進行形で、気づきを与えられています。いち俳優として五代友厚という人物を演じる上で自分自身とのシンクロ率というか距離感をどう図るべきかその尺度を持ち合わせていないので分からないですが、会ったことはないけどすごい恩人、恩義を感じるべき対象だと思っています。 

  自分は朝ドラで五代さんを演じるまでの存在を知りませんでした。彼の偉大さ思想その生きざまが、より多くの人に伝わっていけば良いと思いますし、自分はそこで何ができるかということに、全力を尽くしていきたい思っています」 

 

渋沢栄一は日本をより良い未来に導いていく頼もしい仲間 

 

 後に「西の五代、東の渋沢」と呼ばれるように、五代は、栄一と同様、日本の資本主義を語るうえで欠かせない人物。ただ「比較されることが多いと思いますが、西の五代としては、東の渋沢は、同じ未来に向かい前に進んでいく仲間」と、ディーンは言う。 

  五代のほうが渋沢よりも少しだけ年長で、その分経験や見識が多いことから「兄貴というか頼れる先輩」と考え、演じている。 

 五代にとって、栄一が成長していくことすごくうれしいことであり大きな包容力やゆとりをもって接しています。栄一の成長は日本という新しい国をより良い未来へと導く頼もしい仲間がひとり増えることになりますし、五代はどこか栄一を頼りにしていたところもあったと思います 

   その包容力は、カットがかかった後も続いているよう。 

 “おりょう”は年間通してこの現場にずっといてそれって簡単なことではないと思うんです彼と待ち時間が重なった時には、寝れてる? だとか、好きなゲームはやってるの? とかたわいもないことを話したりしています。自分との会話が息抜きになっていたらいいな(笑)」 

 『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時から放送。BSプレミアム・BS4K18時~。再放送土曜135分~。 

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野) 

大河ドラマ『青天を衝け』は明治編へ 吉沢亮「本領発揮の渋沢栄一を見て!」

2021.09.08 Vol.Web Original

 大河ドラマ『青天を衝け』がおもしろい。日本の近代資本主義の父とされる渋沢栄一を吉沢亮が演じる物語は明治編へ。栄一の本領が発揮される時代に突入する。直情的で真っ直ぐな青年だった栄一は、いろいろな意味で“大人”になっていくと吉沢は語る。

岡田健史「こんなにも濃厚に生きる事ができるのかと」大河ドラマ『青天を衝け』で手応え

2021.08.21 Vol.Web Original

 

 放送中の大河ドラマ『青天を衝け』が好評だ。東京五輪のための放送休止もあったものの、時代は江戸から明治へ、人の装いは和装から洋装へと劇中やストーリーのドラマティックな変化を多くの視聴者が見守っている。

 そんな中、気になるのが岡田健史が演じる平九郎だ。栄一の養子となった平九郎のこれからは、どうも明るいものとは言えなさそうだ。

 平九郎を演じて約1年。そのなかで変化や新しい気づきもあったと岡田はいう。

「何かが変わったのではなく、新しく発見したものが追加されていった、という感覚です。実在の人物を演じることは膨大なエネルギーを要すると共に、こんなにも濃厚に生きる事ができるのかという驚きもありました」

 岡田が実在の人物を演じたのは初めて。

「先の展開やその最期がどのようになるか分かっているからこそ、簡単には演じることができないことに気づかされました。もちろん、架空の人物を作るのも難しいのですが、それとは異なる大変さがあり、命を削るというか、まさに命がけで演じることができたという手応えを感じています」

志尊淳「リスペクトを芝居にリンクさせたい」 渋沢栄一を支える親友役で初大河<青天を衝け>

2021.08.07 Vol.Web Original


 大河ドラマ『青天を衝け』は現在、栄一(篤太夫)らが刺激を浴びるように刺激を受けるパリと大きな変化が起こる日本が、舞台として同時進行で描かれている。

 蒸気機関やエレベーター、凱旋門の上から眺めるパリの街、そしてパンにコーヒー。栄一が初めて目にするものに対して目を真ん丸にし、髪を整え洋装へと変化していくなかで、注目すべき人物も続々登場。そのひとりが栄一とともに徳川昭武の随員としてパリ万国博覧会へと派遣された杉浦愛蔵(譲)だ。演じているのは志尊淳。大河ドラマに出演するのは初めて。

 第21回で初登場した際には、攘夷の志士たちや江戸や京都で策略を巡らす荒っぽい武士たちと比べ、凛としていて品があり、涼しげな印象だった。さらにパリにわたってからは冷静で堂々とした姿に安心感を覚えた。

 歴史にはさほど関心を持ってこなかったという志尊。杉浦愛蔵とは『青天を衝け』で出会った。

「武士の時代に生まれてきた人ですが良い意味で武士らしくない、そんな方なんじゃないかという印象を受けました」

 パリで栄一と親交を深め、後には親友ともなる。ひと足先に帰国が決まり、栄一から家族への手紙を託された。杉浦は今後、渋沢を全力でサポートしていく。

「自分ができないことを身を削って突き進んでいく姿に感化されることってあると思います。この人(栄一)にどんどん先に走っていってほしいと思うから支えたいという気持ちが強いんだと考えています」

 志尊自身も渋沢栄一を魅力的だという。

「どの時代においても、時代を切り開いていったり、奮戦している人はいるんですが、あの人は本当にすごかったって思うのは後になってからで、その時は気づかない。渋沢さんがいろんなものや人を背負って前に向かって歩み続ける姿は素晴らしい。何かに自分を捧げて没頭できるのって魅力的ですよね」

 そんな栄一を演じる吉沢亮とは同じ作品やイベントに参加したことはあるが、しっかりと一緒にシーンを重ねていくのは初めてだそう。

「僕が吉沢さんにリスペクトを感じるところ、魅力を感じるところ、そういう空気感を芝居にリンクさせられたらと思います」

 杉浦の活躍ポイントはこれから。

「(日本に)戻って静岡に入り、そして大蔵省へ出仕してからが杉浦が経験してきたことが生かせるタイミング。求められる部分も増えてきます。杉浦としてプライドを持って、その功績を役を通じて伝えていきたいという気持ちです。なされたことはすごいのに、これまでスポットライトが当たってこなかった方。少しでも杉浦愛蔵という名が世間に広まって、語り継がれる人になってくれればという思いで、役と向き合っていきたいと思います」

 インタビューの中で「今回は渋沢さんが主役ですけれども、僕は前に突っ走る人だけが主役だとは思っていない」とも語った志尊。「それぞれに役割があって、いろんなことを感じると思います。(杉浦の)支えるというのも大変な仕事ですが、そこに全力を注ぎたいなと思っています」と、意気込んだ。

 志尊演じる杉浦の今後に注目だ。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。次回、第24回は8月15日放送。8月8日には総集編と第22回、23回の再放送がある。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

<鎌倉殿の13人>小栗旬「今回が一番戦っている」静岡ロケで手応え

2021.07.20 Vol.Web Original

 

 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は現在、北条家ゆかりの地である静岡県・伊豆の国市のオープンセットを中心に同県内でロケを行っている。そのロケ写真が20日公開された。

 公開されたのは、小栗旬演じる主人公の北条義時ら北条勢が伊豆の平家方の館に攻めかかるシーンや、挙兵した源頼朝(大泉洋)の軍が、父・義朝の拠点だった鎌倉に入るシーンなど 

 撮影は順調に進んでいるそうで、小栗は「物語のオープニングのほうの大事なシーンもいい感じに撮れたと思います」と手応えを感じているよう。「やはり外に出てくるとスタジオとはまったく違う気持ちよさがあります。 すぐ近くに北条ゆかりの地があるという、すごくいい場所にオープンセットを建てていただき、いろいろ当時のことを想像しやすい、タイムスリップしたような気分で撮影できるのでとても助かっています」

板垣李光人が 『青天を衝け』でプリンス・トクガワ! でも実際は「ほど遠い(笑)」

2021.06.18 Vol.Web Original

 

 近代日本資本主義の父、実業の父とされる渋沢栄一のジェットコースターのような人生を描いて人気を集めている大河ドラマ『天を衝け』。栄一は恩師である平岡円四郎を失って、徳川慶喜との距離がぐっと近くなり、物語は新たな展開を見せている。

 そのなかで新たに登場する注目の人物が慶喜の異母兄弟にあたる徳川昭武。将軍となった慶喜の名代として、パリ万国博覧会へと出向き、随行した栄一とは特別な絆を結ぶ。

 演じるのは、『仮面ライダージオウ』のウール役や、ドラマ『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ・日本テレビ系)でめぐる役を演じた板垣李光人だ。

 大河ドラマに出演するのは2回目。2015年に放送された『花燃ゆ』で吉田松陰の子ども時代を演じた。

「以前出演した時は中学生で13歳、今は19歳になりました。十代のうちに、大河ドラマに2回も出演させていただけるのは贅沢なことだなと思っています」

 オーディションを経て出演が決定。オファーが来たのはずいぶん時間が経ってからで「正直オーディションに行ったことも忘れていたぐらいのときにお話をいただいて、すごく驚きました」

 昭武の写真を見て「気高そうな印象で、鋭いんだけど柔らかさもある人だろうと感じた」と話す。

「昭武は14歳で日本を背負ってパリに行くのですが、その年齢にしては重すぎるぐらいの大役だと思います。昭武それだけの品位やカリスマ性があったのだと思いますし、佇まいや話し方が大事になってくるんだろうなと思いました」

 プリンス・トクガワと呼ばれる人物。板垣自身の凛とした佇まいやこれまで演じてきた役どころを振りかえるとプリンスのフレーズが重なる部分もある。ただ、本人は、仕事を離れると、「日常生活はすごく堕落していてプリンスからはほど遠い」と笑う。「だから撮影が近くなると、ちゃんと意識しないとというところがあります」

 パリ万博には吉沢亮演じる栄一を連れて訪れ、日本から遠く離れた異国でこれまでにない経験や刺激を受けて、2人は特別な絆を結ぶ。見逃せないシーン、心を揺さぶるフレーズの連続だ。

「昭武には近しい家臣もいるのに栄一を信頼し関係を築いていきます。どうしてかといえば、栄一の柔軟な考えがあるところにひかれたのだと思います。自分のお父さん(徳川斉昭・竹中直人)は堅くてその元で育って、すごく柔らかい考えを持ってい慶喜のような考え方に影響を受けていたとも思います。パリでもいろんな問題があり、水戸の人たちの考え方の違いも出てきたりするなかで、自分と通ずる考え方を持ってい栄一にひかれていきます。昭武が身分を超えて心を動かされていくところは見どころになっていくと思います」

 パリのシーンは見ごたえもあるが撮影には苦労も少なくなかったそう。グリーンバックで撮影している。

「皇帝ナポレオン三世に謁見するシーンは、豪華絢爛な宮殿で人がたくさん並んでいて、ナポレオンがいてというところをおずおずと進んでいきます。撮影の前に映像を見せていただいて、それを自分の中で想像しながら演じていくので、集中力が求められました。栄一とセーヌ川の川辺を歩くシーンもそうでした。(演技するうえで)風だったり、川のにおいとか、パリの景色だったり、環境に助けられるところがあるのですが、全部想像しながらやらなければいけなかった」

 謁見シーンとセーヌ川の川辺を歩くシーンは、板垣いわく、昭武のかっこいいシーンだという。

「謁見のシーンは昭武のなかでも大きな仕事でしたし、日本の歴史を含めて自分が先頭に立って歩いていくシーンになっているので、かっこいいシーンになっていればいいなと思います。個人的に好きなのはセーヌ川を歩いているシーン。栄一に対してすごく正直な想いを伝えられていると思います」

 そんな栄一を演じる吉沢との共演の感想を聞くと、「目がすてきできれい」。

「いろんな作品は拝見していたのですが、一緒に芝居をさせていていただいて、目がすてきできれいな方だなと思いました。初めて見る世界に目を輝かせている子どものような澄んだ目をされているときもあれば、動物のように鋭い目をされているときもあって、それを間近で感じられたのはうれしかったです。芝居以外のところでは、僕が5月に朝の情報番組のパーソナリティをしていて、朝2時半起きでその後大河の撮影にきた時、心配して声をかけてくださいました。あとは、服の話とかしてます」

 吉沢と特別な絆もできたかも?

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

『青天を衝け』新たな出演者に武田真治、大倉孝二、山崎育三郎

2021.05.27 Vol.Web Original

 日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生きざまを描く大河ドラマ『青天を衝け』は27日、新たなキャストとして、武田真治、大倉孝二、山崎育三郎を発表した。山崎は大河初出演。

 武田が演じるのは小栗忠順。遣米使節として渡米し、帰国後は江戸幕府の勘定奉行として理財の才を発揮した。財政改革における栄一のあこがれだった人物だ。

 武田は『江~姫たちの戦国~』以来の大河ドラマ出演で「十年ぶりの大河ドラマ参加に心震えています」と、コメント。演じる小栗について「幕府側から近代化政策を行い、渋沢栄一の人生に 多大な影響を与えたと言われています。徳川に仕えながら日本の未来のために尽力していた小栗と、当初攘夷倒幕を唱えていた栄一の出会いが、どのようなものだったか、『日本経済の父』と呼ばれる栄一に与えた影響とは …。混沌とした幕末に思いを馳はせ、大切に演じさせていただきます」

 大倉は栄一を新政府へ登用した大隈重信役で、新政府からの出仕の命をこばむ栄一を口説き落とす。

「渋沢を政府に誘い、総理大臣、外務大臣等を歴任、近代産業の発展に貢献、政党や大学も作った、誰もが知る明治大正期のビッグネーム。 豪放磊落 (らいらく)で「民衆政治家」と呼ばれ親しまれた。 そんな大隈重信をやらせていただくことになりました。 大変なことです。もう一度言わせてください、大変なことです。 作品に貢献出来るよう尽力させていただきます」と、意気込む。

 初大河となる山崎は初代内閣総理大臣の伊藤博文を演じる。「伊藤博文のように、人と人とのつながりを大切に、 敬意を持って誠実に挑みます。 素晴らしい役者の皆さんと作品創りが出来る事を楽しみにしています」と、意気込んでいる。

『青天を衝け』は、毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送もある。

大河ドラマ『青天を衝け』栄一たちはいよいよ次のステージへ! 演出の黒崎博氏に聞く

2021.05.02 Vol.Web Original

 

 大河ドラマ『青天を衝け』の物語が大きく動き出す。2日に第12回『栄一の旅立ち』を放送。これまで、血洗島をメインの舞台に、真っ直ぐでピュア、みなが幸せあることを願う栄一という人間ができるまでをさまざまなエピソードを重ね伝えてきたが、いよいよ新たな世界に踏み出していく。

「僕たちは血洗島編と呼んでいるんですが、それが一旦幕を閉じ、栄一が次のステージに飛び出していきます」と、演出の黒崎博氏。さらに「(第12回は)渋沢栄一さんが実際に言っていた『自分は生きる、生き抜くんだ』というところに辿り着く決意の回でもあります。キャストのみなさんが素晴らしい熱量で演じていますので、その熱さみたいなものが少しでも伝わればと思います」と、話す。

田辺誠一「感情的に見られないように冷静に演じたい」<青天を衝け>

2021.05.01 Vol.Web Original

 

 日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生涯を描く、大河ドラマ『青天を衝け』の物語がいよいよ大きく動き出す。

 4月25日放送の『横濱焼き討ち計画』では、吉沢亮演じる栄一や高良健吾演じる従兄の喜作は横浜の外国人居留地の焼き討ち計画のために行動を始めた。その計画を発案したのは、2人が慕う惇忠“兄い”。田辺誠一が演じている。惇忠は、栄一や喜作の年上の従兄にあたる。

惇忠は栄一たちより10歳ぐらい年上なので、みんなの面倒を見る“兄い”としての立場だけではな く、剣術や学問の先生という側面があります。 僕も、祖父が教師と農業を兼業していたので、似たようなところも感じています」

 早くから水戸学に傾倒。自然な流れで尊王攘夷思想にもひかれるようになった。それが焼き討ち計画などにもつながった。

「後に惇忠は富岡製糸場の工場長になりますが、自分の娘をはじめとして女性を積極的に活用したり と、比較的フラットなものの見方ができる人だと思いますので、栄一や喜作たちに対してもあんまり上から物を言う感じにはならないように意識してます。あとは、尊王攘夷であったり思想があんまり過激にとられないように、あまり感情的に見られないように冷静に演じたいと思います」

 2日放送の第12回『栄一の旅立ち』では、役人に追われる栄一と喜作は円四郎(堤真一)と出会う。血洗島村に戻り、惇忠らと高崎城乗っ取り計画の準備をしていたところへ、京都から長七郎(満島真之介)が戻り涙ながらに中止を訴える。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

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