『寝ても覚めても』
ある日、出会い恋に落ちた亮平と朝子。しかし朝子には亮平に言えない秘密があった。亮平は、突然姿を消した恋人・麦に顔がそっくりだったのだ。時が経ち朝子は亮平と平穏ながら満たされた日々を送っていたが、あるとき麦の近況を知ってしまい…。
監督:濱口竜介 出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史他/1時間59分/ビターズ・エンド、エレファントハウス配給/テアトル新宿他にて公開中 http://netemosametemo.jp/
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映画『寝ても覚めても』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ、東出昌大、唐田えりから出演者と濱口竜介監督が登壇した。
芥川賞作家・柴崎友香氏の同名恋愛小説をもとに、同じ顔をした2人の男と、その間で揺れ動く女の複雑な愛を描くラブストーリー。カンヌ映画祭コンペティション部門にも選出され高い評価を得た。東出はまったく性格の違う2人の男“麦(ばく)”と“亮平”を1人2役で演じ、唐田は麦を忘れられぬままに亮平と付き合い、真実の愛を模索していくヒロイン朝子を演じている。
現地のジャーナリストの取材を受けた東出はクライマックスの朝子の行動について「フランス人のジャーナリストの方が、婚約した女性がああいう行動をとったくらいでそんなに怒るのか、と…お国柄というのか(笑)」と、フランス人の恋愛における許容範囲の広さに苦笑。さらに「この映画はホラーなのかと聞かれたこともありました。監督は、愛というのは一種の狂気だから、その狂気性が描かれてホラーのように映ったのならそれはそれで光栄、とおっしゃっていて素晴らしいなと思いました」と振り返ると、監督も「ゴーストストーリなのか、とも言われましたね(笑)。そういう風に見えるのかと面白かった」と海外の反応を興味深く受け止めた様子。