6月1日に特別顧問を務めていた地域政党「都民ファーストの会」の代表に就任した小池百合子東京都知事。7月2日投開票の東京都議選に向けいよいよ臨戦態勢となったが、その前に現在の都政の課題について聞いた。(聞き手・一木広治)
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都民ファーストの会総決起集会に約600人 小池氏が代表就任を発表
小池百合子東京都知事が特別顧問を務めていた地域政党「都民ファーストの会」が1日、都内で「総決起集会」を開催。約600人の支持者が集まった。
小池氏はこの日、集会に先立ち自民党に離党届を提出。正式に代表に就任した。
約600人の支持者で埋め尽くされた会場は定刻に小池氏が姿を現すと拍手で迎え入れるなど、開始前から熱気で充満。
小池氏は冒頭「改めて東京大改革を真に前に進めていくために、もう一度みなさま方の前でその決意を示すという観点からも、今回自民党にはっきりと離党届を出した。そして、都民ファーストの会の代表を務めていきたいと考えている次第です」と代表就任を報告。そして来る都議選について「真に改革を進めていくのはどこなのか、そのことを都民のみなさんにうかがう絶好のチャンスがやってきた。都民ファーストの会の公認候補のみなさんは“東京を良くしたいんです。東京を改革していきたいんです。そして、私が、僕が、ちょっとでもお役に立てればうれしい” と言って手を上げてくださった方々ばかり。この都民ファーストの会の仲間とともに、そして改革の志をともにする公明党をはじめとするみなさま方とともに、この戦いを勝ち抜きたい」と決意を語った。
続いて都議選で選挙協力する公明党都本部の高木陽介代表が壇上に上がり2ショットで協力体制をアピール。そして「新党ブームが起きるかもしれないが、風に期待するのではなく(都民)一人一人とつながることが次のステップにつながる」とエールを送った。
また小池氏に先んじて5月31日に自民党に離党届を提出した若狭勝衆院議員も駆け付け「しがらみ政治からの脱却をしなければならない。自民都連はいまだにしがらみ政治の中にある」と話した。
江ノ島クラウドファンディングプロジェクトが始動
江ノ島周辺の海や街の魅力を高め、国内外問わず多くの方に愛され、楽しめるエリアにするためのクラウドファンディングプロジェクトが30日、「Makuake」でスタートした。資金は、江ノ島の名物であるシラス漁の応援費用や、江ノ島周辺のビーチクリーン活動の支援等に活用される。
本プロジェクトの会長を務める白洲信哉氏は、「2020年東京オリンピック・パラリンピックのセーリング競技が、前大会と同様に、縁ある江ノ島で開催されますのは素晴らしいことです。しかし、報道などによりますと、費用負担の押し付け合いの様相が生まれているようです。ここはオールジャパンとして参加型の、国民全体の力を結集させるときではないでしょうか。聞くところに依れば、大会開催中は名物のシラスが捕れなくなるとの事。まずは、苗字のみならず初夏の味覚として記憶に残るシラス漁の応援をしたいと考えました。是非、みんなで江ノ島開催に向けて気運を盛り上げていこうではありませんか。」と江ノ島クラウドファンディングプロジェクトをスタートに際し抱負を述べた。
江ノ島でのセーリング競技開催に伴う漁業補償問題に関わる新しい動きとして注目される。
「江ノ島クラウドファンディングプロジェクト」
【プロジェクト詳細】 https://www.makuake.com/project/enoshima-tokyo2020/
【実行者 】「江ノ島クラウドファンディングプロジェクト」
・会長 白洲信哉
細川護熙首相の公設秘書を経て、執筆活動に入る。その一方で日本文化の普及につとめ、
書籍編集、デザインのほか、さまざまな文化イベントをプロデュースする。
2013年より月刊「目の眼」編集長。父方の祖父母は、白洲次郎・正子。母方の祖父は
文芸評論家の小林秀雄。
・顧問 細川護煕(元内閣総理大臣)
・同 杉原佳尭(グーグル合同会社 執行役員)
【実施期間 】2017年5月30日(火)~2017年9月29日(金)18時
【資金の使い道】
・大会開催により影響を受けるというシラス漁などの応援費用
・ビーチクリーン活動の実施・支援
小池百合子都知事、別所哲也に「一緒に東京から世界へ発信を!」
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2017』の開幕を控え、映画祭代表を務める俳優の別所哲也が23日、小池百合子東京都知事を表敬訪問した。
6月1日の映画祭開幕を控え、別所が「世界各地から映像作家が東京に集まり、まるで国際会議のようになります」と語ると、都知事も「いいですね!」とにっこり。さらに、東京の魅力を発信するというコンセプトで製作されたショートフィルム『Home Away From Home』について別所が「カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したイレーヌ・ジャコブさんなど国際的な俳優に集っていただいた作品で、さまざまな国から来た人がそれぞれ東京で“ホーム”を見つける物語です」と紹介すると、小池都知事も「東京は、さまざまな国の食事を楽しめる街。私はダイバーシティーと言っていますが、すごく包容力がある街だと思っています。だから海外の方も、東京でホームを感じていただけるのでは」と、頷いていた。
「この映画祭を源に、いろいろなことが派生していくといいですね」と期待を寄せた小池都知事。別所も「この映画祭で日本に来た映像作家が、また東京の魅力に触れて、東京を題材に映画を撮りたい、東京で撮影したいと思い、その作品がまた世界へ出ていくようになればいいなと思っています」と意気込みを語った。そんな別所に都知事も「ぜひ一緒に東京からショートフィルム文化を発信させていただきたい」と力強く語り、エールを贈った。
表敬訪問後の囲み取材で、小池都知事に薦めたい作品を聞かれると別所は「全部見ていただきたい(笑)」と上映作品すべてに太鼓判。さらに「僕はショートフィルムをサプリメントムービーと呼んでいます。都議選を控えてお忙しいとは思いますが、小池都知事にも寝る前のベッドタイムストーリーとして楽しむなどして、ホッとしていただければ」と、ショートフィルムの楽しみ方を提案していた。
SSFF & ASIAは6月1日(木)から6月25日(日)まで開催。
小池都知事がニコ超に出演
今年で6回目とな「ニコニコ超会議2017」が千葉・幕張メッセで4月29?30日に行われた。
小池百合子東京都知事は29日に行われたトークセッション「小池百合子に聞いてみた」に出演。10代の参加者からの「総理大臣を目指すのか」という質問に小池氏は「知事一筋です」と断言。7月に行われる都議選について「古い都議会から新しい都議会に変えることができれば目標達成。東京をよくしていくために、ネットで盛り上げてほしい」などと話した。
銀座で2ショット激撮!?
20日に銀座に開業する複合商業施設「GINZA SIX」のオープニングセレモニーが17日に行われ、安倍晋三首相と小池百合子東京都知事が出席。2ショットが実現した。7月の都議選では自民党都連は実質、小池氏が率いる「都民ファーストの会」と対決姿勢を見せているが、安倍氏は「銀座といえばデュエット曲の『銀座の恋の物語』。小池さんと一緒に歌ってもいい」と笑いを誘うなど友好ムード。
“働き方改革”は今年の日本のキーワード 小池百合子 東京都知事
東京都知事就任後、今までにはないようなスピード感で都政の問題点に切り込む小池百合子氏。初めての予算編成でも徹底的に事業の総点検をし、終期を設けるなど、これまでの都政には見られなかった手法を用い、大きな注目を集めている。そんな小池知事に2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、これからの東京について話を聞いた。(聞き手・一木広治)
今年も小池都知事から目が離せない
東京都知事選から「東京大改革」を掲げ、当選後も情報公開をはじめ大胆に都政にメスを入れる小池百合子東京都知事。
築地市場の豊洲移転問題では今まで明かされることのなかった「盛り土」問題が発覚。それに伴うさまざまな問題が吹き出し、また安全性にも疑問が生じたことから11月7日に予定されていた移転を延期するという英断を下した。
延期に伴う業者への補償問題などが発生し、そこをつつく向きもあるが、今回隠されていた真実を知ることができた都民にとってはどちらが良かったのかは明らかだろう。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場見直し問題も会場変更という派手な結果こそ得られなかったが、約400億円のコスト削減に成功。また「大きな黒い頭のねずみ」という表現を使うことで、ついつい開催直前まで薄くなりがちなオリンピック・パラリンピックへの国民や都民の関心をもう一度引きつけることに成功した。
小池氏は4日、都庁で年頭のあいさつ。今年の干支を踏まえて「鳥の目で全体を俯瞰しながら、より良い東京をどう創り上げていくのかを考えていただきたい」と述べ、職員に「都民ファースト」実現を求めた。
またオリンピック・パラリンピックで使用するメダルに関して「使われなくなった携帯電話やパソコンなど『都市鉱山』を集めて材料としたい」とリサイクル金属を活用する独自の考えを示した。これは「“できない”ではなく、ひと工夫」という自らの言葉を地で行くもの。
これから初めての予算編成という大仕事を経て、7月には注目の東京都議会選挙がある。
昨年末には東京都議会の最大会派、自民の大場康宣、山内晃、木村基成の3氏が所属会派を離脱し、新会派「新風自民党」を設立すると発表。
小池氏はこの動きについて「改革を一緒に目指していければうれしい。勇気に報いたい」と述べ、都議選で支援する意向を示した。
また自身が主宰する政治塾「希望の塾」などからの30人超の候補者擁立に向けて本格検討に入ったという報道も。
豊洲、五輪、都議会選と今年も小池氏から目が離せない一年となりそうだ。
使い方、合ってる? 2016年のニュースをキュレーション!?【政治・社会・経済】
毎年恒例のTOKYO HEADLINE編集部が独断と偏見で選ぶ今年の重大ニュース。2016年はなにやら突っ込みどころ満載のニュースが多かったので、とりあえず編集部でももれなく突っ込んでみました。
豪華ミュージックフェス&夜のお台場を彩る花火&ライティングで特別演出!
2020年7月24日0時まで時を刻む時計の針が動き出した!!
【新連載】小池百合子の「東京大改革宣言」 一つ一つ結果を出し、東京を変えていきます
人口1360万人、総予算額は13兆円を超え、スウェーデン一国に相当。首都・東京の知事の責任は実に大きなものがあります。
この度の都知事選でこれまで最多の21名の立候補者の中で、望外の291万余の票を得て、当選を果たすことができました。事前に寄せられた様々な調査結果では、開票とほぼ同時に「当選確実」の報を打つと耳にしていたものの、疑心暗鬼は最後まで続きました。候補者特有の不安心理というものです。
政党や組織の推薦ナシの立候補には当初は「無謀」「自爆」と受け止められました。ふつう、先の参院選で投じられた政党別の得票数を足して、誰が有力、誰が不利と判断されるものです。しかし、ものごとは「足し算」だけで決まるわけではありません。私はあくまでポジティブに「掛け算で行こう」と考えました。
手段として、これまで何度も訴えてきた「ポイント・グリーン」作戦で臨むことにしました。街頭演説や集会に来る方に、Tシャツやタオルなど、どこかに緑色のものを身に着けてくださいとの呼びかけをしました。「東京を環境先進都市に」という私の政策に賛同してくださる方がどんどんと広がり、各地の演説会場はいつしか「ゆりこグリーン」に染められるようになりました。なかにはブロッコリーやキュウリなどの緑の野菜を手にした人も。
選挙は「助けてください」「男にしてください」と悲壮感を漂わせた方が勝ち!とされますが、逆です。集ってくださる方は、皆笑顔で楽しんでいるのです。選挙に関わるのは初めてという方々も多く、その広がりは感動的でもありました。銀座四丁目交差点が人で埋め尽くされた時には、私の頬に一筋の涙がつたわりました。
もちろんネガティブな思いは山ほどありましたが、多くの方々の協力を得、長年積み重ねてきた都民ファーストの政策を愚直に訴え続けた結果が出ました。それだけに責任は重大です。
東京五輪・パラリンピック、築地市場移転、議会との関係など、課題は山積していますが、16万人を超える都庁職員の士気を高めながら、一つ一つ結果を出します。
そう、イチローのメジャー3000本ヒットと同じように。ご期待ください。 (東京都知事)
【Yuriko’s VOICE】
「決まった日程を第一に考えず、皆さんの納得、安心を優先させたい」(8月16日、築地市場視察時に)