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小池百合子 | TOKYO HEADLINE - Part 13
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【都知事選】本紙コラムニスト・小池百合子氏が都知事選圧勝

2016.08.05 Vol.672

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選が7月31日に投開票され、本紙コラムニストで元防衛相の小池百合子氏が291万2628万票を獲得し、当選した。開票直後に当確が出る圧勝だった。
 今回の選挙では史上最多の21人が立候補。都知事選では石原慎太郎氏が1999年に当選して以降、「後出しじゃんけん」が主流となり、十分な政策論議ができないまま選挙戦に突入するという、都民不在の状況が続いていた。

 小池氏は6月29日にいちはやく出馬表明会見を開き、結果としてそんな悪しき慣習を打ち破った形となった。

 小池氏が手を挙げたにも関わらず、自民党は参院選中を理由にすぐに推薦することなく、小池氏が推薦願を取り下げるや、元岩手県知事の増田寛也氏を推薦。自民党は平成11年以来の分裂選挙となった。

 ちなみに小池氏を推薦しなかったことについてジャーナリストの池上彰氏の質問に下村博文都連会長代行は「推薦しなかったのではなく、彼女が推薦書を持ってきたけど取り下げた」などと説明している。

 一方、野党4党(民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたち)は参院選に続き統一候補を立てるべく動き、最終的にジャーナリストの鳥越俊太郎氏を支援。宇都宮健児氏という過去2回の都知事選で次点の票を集めた候補もいたのだが、宇都宮氏は告示日前日の13日夜に出馬を断念。鳥越氏で勝負に出たのだが、政策も準備できていなければ、現在東京が置かれている状況もいまいち把握できておらず、期待は高かったものの徐々に有権者の頭に中に「?」が浮かぶ状況に。そして7月21日には過去の女性スキャンダル疑惑が週刊文春に掲載される。ここできっちりと説明責任を果たせば、まだなんとかなったかもしれないのだが、報道陣の質問に答えることなく文春を選挙妨害と名誉棄損で告訴。28日には週刊新潮が12年前の取材の経緯を含め、同じ疑惑を掲載すると、鳥越氏はこれも告訴。ジャーナリストとしての常日ごろの言動とは異なる行動に終始した。

【東京地知事選】告示前に都知事選の問題点を分かりやすく解説

2016.07.22 Vol.671

 本紙が連携する「JAPAN MOVE UP FRESH! by AbemaTV」では東京都知事選告示前の7月7日、本紙コラムニストの小池百合子氏をゲストに迎え『東京都知事選 特別版 小池百合子独占放送!』を配信。小池氏に待機児童、高齢化、防災問題など、東京の抱えるさまざまな課題や未来について話を聞いた。

 また7月13日には作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏をゲストに迎え、『東京都知事選 告示直前SPECIAL』を配信。

 自民党が分裂選挙となり、野党統一候補も石田純一氏、宇都宮健児氏、古賀茂明氏らの名前が上がっては消え、最終的に鳥越俊太郎氏に落ち着くなど混迷を極めた東京都知事選を分かりやすく解説。そして知事選の争点や東京の抱える問題などに鋭く切り込んだ。

 アーカイブはこちらから( https://abemafresh.tv/japanmoveup )

今回はしっかり政策を聞いて投票したい!! 【東京都知事選7月31日投開票】

2016.07.22 Vol.671

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選の投開票が7月31日に行われる。

 1999年の選挙で石原慎太郎氏が当選して以来、すっかり“後出しじゃんけん”がトレンドとなってしまい、候補者の政策をじっくり吟味する機会がなくなってしまった都知事選だったが、今回は様相が少し違うようだ。

 舛添氏の辞任以降、嵐の桜井翔の父で総務省事務次官の桜井俊氏などさまざまな名前が上がるなか、6月29日に元防衛相で自民党の衆議院議員である小池百合子氏がいち早く出馬を表明した。小池氏は「自民党員として出馬する」と自民党の公認・推薦を求めたが、自民党東京都連は11日に元総務相で元岩手県知事の増田寛也氏を推薦。自民党は平成11年以来の分裂選挙となった。

 一方、野党は先の参院選に続き都知事選でも野党統一候補を立てることとなったが、人選に難航。
 そんななか業を煮やした一部の市民団体が7月6日に俳優の石田純一氏を野党統一候補に推薦。石田氏も6日に会見し、「野党統一候補としてならば出馬させていただきたい」と条件付きで出馬を表明した。

 しかし直後に参院選の投票日を控えていたこともあり、なかなか決定には至らず。石田氏は契約するCMや出演するTV番組、イベントの調整からタイムリミットと目されていた11日に出馬を断念した。

 11日には過去2回続けて次点となっている元日弁連会長の弁護士、宇都宮健児氏が出馬を正式表明。一方で民進党は元経済産業省官僚の古賀茂明氏に出馬を要請。しかし翌12日に急転直下で民進党はジャーナリストの鳥越俊太郎氏の擁立を決め、鳥越氏が野党統一候補として出馬することとなった。

 宇都宮氏は12日に行われた5人の候補者による公開討論会や13日に日本記者クラブで行われた会見にも参加し、自らの政策を訴え出馬の意思を示していたが、13日夜に出馬断念を発表した。

 14日の告示日には21人が立候補の届け出をした。21人というのは過去最多の数字。
 本紙コラムニストの小池氏は地元・池袋で第一声。「東京を大改革し、そして未来の東京を、都民の手で都民による都民のための都政にしていきたい」と訴えた。

 なお自民党都連は今回の都知事選にあたり、都連が推薦する増田寛也氏以外の候補者を応援した場合、処分対象となることを通知していたのだが、自民党衆議院議員の若狭勝氏が小池氏の応援に駆け付けた。

 この都連の通達はメディアでも取り上げられ、「やりすぎ」という声も多く出た。
 増田氏は千代田区の事務所前で第一声。自公の推薦を受けてはいるものの知名度で劣る増田氏は選挙戦では自らの実務能力をアピールするとともに、時にはメディアの要求にこたえ、「五郎丸ポーズ」を披露するなど、知名度アップに躍起となっている。
 野党統一候補として臨んだ鳥越氏は12日の出馬会見での「昭和15年生まれで終戦の時は20歳。もちろん空襲も覚えている」「東京都では若干、出生率はほかのところよりは高いといわれているがそれでもまだ1.4前後」などと事実と違う内容の発言や、過去に4度のがん手術を受けていることから年齢と健康に対する不安が指摘された。しかし本人は「今が一番健康」と胸を張るが、選挙期間前半は政策の立案不足なのか健康への不安なのか、街頭演説が他の候補に比べ少なく、当初からの不安の声を払しょくし切れてはいない。

 また鳥越氏は17日にフジテレビの「新報道2001」で予定されていた主要3候補の討論会を日程調整を理由に欠席。それに伴い企画自体が流れ、小池氏と増田氏も出演がとりやめになるといった事態も起こった。各候補の政策をじっくり聞くことのできる数少ない機会だっただけに、物議を醸した。

 各メディアによる世論調査では小池氏が一歩リードし、鳥越氏と増田氏が続く形となっているが果たして結果は…。
※本原稿の締め切りは21日。

東京都知事選告示 本紙コラムニスト・小池百合子候補が池袋で第一声

2016.07.14 Vol.670

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選(31日投開票)が14日告示され、都内各地で立候補者がそれぞれ第一声をあげた。

 池袋駅西口で行われた本紙コラムニストの小池百合子前衆議院議員の演説には自民党衆議院議員の若狭勝氏が駆け付け「すべての女性が輝く社会を作るということを推奨しているのに、都知事候補で今回、女性は小池さんしかいない。小池さんが立候補しなかったら全員男だった。女性が女性の目線で女性の立場で、都政、そして日本全体を工夫を凝らして変えていくことが今必要。小池さんは自民党、政府でも要職についていて、実務能力はみなさんに評価されている。そして今回、小池さんは利権追及を行うということを宣言しています。私は東京地検特捜部の副部長をやっていました。私が利権追及チームに間違いなく関与します」と応援演説を行った。

 小池氏は「都知事選立候補に伴い24年間働いてきた国政を離れることになり、まさしく一人の人間として、組織のしがらみを越えて都知事選にまい進していきます。3人の知事が代わりさまざまな問題が起こった。このような都政がこのまま続いて、2020年東京オリンピック・パラリンピックを迎えるわけですが、今だからこそこの東京を大改革し、そして未来の東京を、都民の手で都民による都民のための都政にしていきたいという思いで立候補しました」と挨拶。

7・31東京都知事選 公開討論会で小池氏が増田氏に緊迫質問 マック赤坂氏が冒頭に抗議の乱入!

2016.07.13 Vol.670

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選(14日告示、31日投開票)に出馬を表明した5人の候補者による「東京都知事選挙公開討論会~若者からの質問!!~」(東京青年会議所主催)が12日、都内で開催された。
 討論会には小池百合子、中川暢三、宇都宮健児、山口敏夫、増田寛也の5氏が参加した。

 今回、「現役、または過去に国会議員であった者」「都道府県の知事経験者、または地区長村長経験者」「直近の都知事選挙で次点に入った者」といった参加条件が設けられたことから参加がかなわなかったマック赤坂氏が冒頭、客席から「ちょっと待った! 私はスマイル党総裁、マック赤坂だ。これは公職選挙法違反だ。供託金を納めてるのに、一部の候補者だけ壇上に上がっている。これは民主主義ではない」などと抗議の声をあげ関係者に連れ出されるというアクシデントはあったものの、討論会は整然と進行。

 最初に主催者側から「次の東京都知事にはなによりもクリーンさが求められる?」といったジャブ的な質問がいくつかなされた後、あらかじめ用意された12の項目からそれぞれ重点政策を3つ選択。それらについてそれぞれの考えを述べた。
 ちなみにその重点政策は以下の通り。
 増田氏は少子高齢化・福祉・介護、防犯・防災。山口氏は少子高齢化、福祉・介護、女性の活用。宇都宮氏は雇用、福祉・介護、防犯・防災。中川氏は行財政改革、環境・エネルギー、防犯・防災。小池氏は行財政改革、女性の活用、環境・エネルギー。

 その後、都民への意識調査に基づいた質問と登壇した学生たちからいくつか質問がなされたが、発言時間を制限していることからなかなか深いところまで説明できない時もあり、各参加者とももどかしさは隠せない様子。
 しかしそんななかでも参加者同士で質問をぶつけ合う時間では小池氏が増田氏に「都議会の言いなりになるのか。それとも自分の意見を通すのか」と問いかけるなど緊迫した場面もみられた。
 この質問に対しては増田氏は「初めから緊張関係を醸し出すつもりはなく、停滞や混乱を招くことはしない」となどと答えた。

小池百合子氏が都知事選の政策発表「都民の都民による都民のための都政をしっかりと取り戻す」

2016.07.11 Vol.670

 舛添要一前東京都知事の辞職に伴う東京都知事選(14日告示、31日投開票)への立候補を表明していた衆議院議員の小池百合子氏が11日、都庁で会見し、公約となる政策を発表した。

 小池氏は最初に「基本姿勢は『東京大改革宣言』」と切り出し、「都政の透明化」「オリンピック・パラリンピック関連予算。その運営の適正化」「行財政改革の推進」「身を切る改革――都知事の報酬の削減」「特区制度の徹底活用」の5つの柱を掲げた。

 その実現のために「新しい3つの東京を作っていく」とした。それは「セーフシティ」「ダイバーシティ」「スマートシティ」の3つ。

 セーフシティはより安心、安全な首都・東京を作るというもので、住宅や建造物の強靭化・耐震化、不燃化といった防災に関する政策。小池氏がかねてから推し進めている“無電柱化”も含まれる。また町会組織や商店街を「東京の財産」として、これらの機能を高め、有効に活用するための制度作りにも言及した。
 
 ダイバーシティは女性も男性も子どももシニアも障がい者のすべてが生き生きと生活して活躍できる都市・東京を作るということ。2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機に東京のユニバーサル化を図るという。また問題となっている待機児童については「限りなくゼロに近づけたい」ということで、空き家を利用した小規模保育所といった場所の確保はもとより、「保育士の待遇改善が問題」とし、その予算については「どんどん膨れ上がっていると聞いているオリンピック・パラリンピック予算をよく精査し、そのお金を都民のために使っていく。そのためにも予算の適正化を掲げた」と話した。また舛添氏が韓国人学校の用地にするために韓国政府に貸与する計画を進めていた市ヶ谷の都有地については「保育と高齢者施設を合体させたもの」を構想。ただしそれには国政において厚生労働省、文部科学省という縦割り行政の高い障壁があるのだが、「都民のニーズを優先し、縦割りを排していく。そのリーダーシップを握っていきたい」とした。

 スマートシティは世界に開かれた環境金融先進都市・東京を作っていくというもの。すでにいろいろな省エネ策が取られているが、それを東京都知事としてもう一度推進していく。また金融においては「現在、アジア№1の座はシンガポールなどに奪われている。それを取り戻すためには特区の活用が必要。特区は整っているのにやっていないだけ。それを強力なリーダーシップで進めていく」とした。

 小池氏は「企業・組織・個人といったみんなが参加し、“都民の都民による都民のための都政”をしっかりと取り戻し、一部の方々によって、いつどこで何が決まっているのか分からないといった状況を脱出して、透明性のある都政にしたい。都政への信頼回復こそ、いくつかある政策を実行する最大のエネルギーになる」と語った。

 また、この日正式に出馬を表明した増田寛也氏は東京の一極集中を批判してきたのだが、その増田氏が東京のトップを目指すということについては「これまでやって来られたことの真反対をしなくてはいけない。なかなか説明がつきにくのではないかと思う」としたうえで、一極集中については「確かに一極集中している。問題も多い。しかし東京は日本のエンジン。選択と集中という観点からは稼ぎどころの東京で、経済も住んでいる人も充実したものにしていくことによって日本全体が引っ張られるという形になる。しかし、ただただ貢ぐ都市になってしまう、またそうしてはいけないと思う」という見解を示した。
 舛添前知事が計画した虎ノ門のシャンゼリゼ構想や東京ブロードウェイ構想については「フランスから来た方が日本のシャンゼリゼ通りに行くとは思わない。インバウンドの方にはなんら魅力がない。“なんちゃって”になると思う。江戸の町をもう一度作るといったことならともかく、海外の物まねをする必然性は全くない。海外のものが素晴らしいと思うだけではなく、もっと東京や日本に自信を持って街づくりをすることで、インバウンドが増えてくると思う」と語った。

東京都知事にふさわしいのは誰だ!? 小池百合子(本紙コラムニスト 元防衛相)緊急インタビュー

2016.07.09 Vol.670

 東京都の舛添要一前知事の辞職に伴う知事選が7月14日に告示される。投開票は31日。最近の都知事選は、知名度の高い候補者が告示日ギリギリに出馬を表明し、政策論争がほとんどなさないまま選挙戦に突入するケースが目立ったが、今回は元防衛相で本紙コラムニストの小池百合子氏がいち早く立候補を宣言している。小池氏に政策を聞いた。

小池百合子氏が正式に都知事選出馬を表明「都議会を冒頭解散」掲げる

2016.07.06 Vol.669

 自民党の小池百合子元防衛相が6日、国会内で会見を開き、舛添要一前東京都知事の辞職に伴う知事選への立候補を正式に表明した。

 小池氏は6月29日の会見で出馬の意思を固めたことを表明。自民党本部や都連に支援を求めるとし、5日に都連会長の石原伸晃経済再生担当相と会談。正式に推薦願を提出したが、石原氏が「参院選後に結論を出したい」としたことから「政策を論じる時間もなくなる。客観的、自らの意志で総合的に判断した」とこの日の発表となった。

 自民党の支援が受けられない可能性もあることから「パラシュートなしの立候補。リスクは山ほどあるが、都民目線でのさまざまな改革のために覚悟を持って臨みたい」と決意を語り、「むしろしがらみのない都民の目線で戦えるということで、ある意味吹っ切れたところもある」と続けた。また兵庫から現在の東京10区へ鞍替えし戦った郵政選挙時に小選挙区一本で臨んだことを挙げ「挑戦するときは退路を断つということが私の生きざま」とも語った。

小池百合子氏が掲げる東京のビジョンとは?『東京都知事選 特別版独占放送!』

2016.07.06 Vol.669

 東京都知事選に正式出馬表明をした小池百合子氏が掲げる東京のビジョンとは?
 待機児童・高齢化・防災・・様々な東京の抱える課題や東京の未来について語る独占放送。

 放送は7日(木)12時〜  https://abemafresh.tv/japanmoveup

本紙コラムニスト・小池百合子氏が都知事選出馬を表明

2016.06.29 Vol.669

 元防衛大臣で自民党衆議院議員の小池百合子氏が29日、国会内で会見を開き、舛添要一前都知事の辞職に伴う東京都知事選への出馬の意思を表明した。都知事選は7月14日に告示され、31日に投開票される。

 小池氏は会見の冒頭で「このたびの東京都知事選に自民党議員として出馬の決意を固めました」と挨拶。そして「都政の信頼回復、停滞の解消、山積する現在の課題の解決、希望あふれる未来の首都・東京の構築のために崖から飛び降りるつもりで、その覚悟で挑戦したい」と決意を語った。

「東京を守る、東京を進める」というビジョンを示し、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックの成功はもとより、その後を見据えた新しい東京の創造、経済、金融、環境などに軸足を置いていきたい。東京はアベノミクスの牽引役になるべきだし、ならなければいけない。アベノミクスをさらに東京から発信していく。さまざまな課題を東京から解決していく。そのリード役を務めたい」などと語った。

 自らの選挙区である豊島区を例に挙げながら「育児の環境を整えることも含めての少子化対策、育児支援、介護難民問題、貧困対策、地域包括ケアシステムのブラッシュアップ」などの必要性も挙げた。

 また2020年の東京都知事選が東京オリンピック・パラリンピックの期間にかかることを懸念する声があがっていることについて「今回の都知事選で当選した場合は任期を3年半にする。そのことで混乱を避けるという方法もある。問題は知恵を使って解決すればいい。国民と都民の共感を得てオリンピック・パラリンピックを成功させなければいけない。そのための知恵を出していきたいと思う」と斬新な公約を掲げた。

 小池氏は総務庁の政務次官を振り出しに経済企画庁政務次官、環境大臣、防衛大臣、国家安全保障担当補佐官などを歴任。環境大臣時は「クールビズ」を実現するなど斬新な発想力を見せた。現在は日本ウエイトリフティング協会の会長を務めている。

 本紙では長くコラム「小池百合子のMOTTAINAI」( http://www.tokyoheadline.com/?p=169081 )を執筆。鋭い舌鋒で政治問題や社会問題を解説している。また「JAPAN MOVE UP by AbemaTV FRESH!」(25日放送  https://abemafresh.tv/japanmoveup )でも現在取り組んでいる東京から日本を元気にすることについて語っている。

【小池百合子のMOTTAINAI】都知事選にかかる費用は約50億円。もったいない話です

2016.06.27 Vol.669

 舛添要一東京都知事が一連の騒動で辞任したかと思えば、イタリア・ローマでは初の女性市長が当選しました。そもそもこのローマ市長選は前市長の公費流用疑惑による辞任に伴うもの。前市長は市のクレジットカードで家族の食事代を支払っていたとして批判されました。その額2万ユーロ、約240万円でしょうか。

 舛添知事の場合、1万8000円のたまごサンドの領収書や正月のホテル三日月での宿泊費などが疑惑の焦点となりましたが、身近な話題と金額でテレビのワイドショーは大盛り上がり。ヒール役と化した舛添知事は自らの記者会見での強気発言で墓穴を掘ったかたちです。

 いつも「政治と金」でコケるわけですが、すべての議員が舛添さんのように公私混同が当たり前と思っているわけではありません。ちなみに私は公私の区別がつけにくい飲食費は一切計上しません。お金の問題に足をとられ、本来の政策実現が遠のいては無意味だからです。

 舛添氏も「東京防災ブック」という危機管理本をヒットさせたのに、自らの危機管理は十分ではなかった。才気あふれる人だけに、もったいない最後でした。

 それにしてもこの騒動で生じる都知事選にかかる費用は約50億円。それこそもったいない話です。これで任期途中に都知事が辞すのはこの4年間で3人目です。その都度突如として選挙戦に突入し、いつも最後に現れる「後出しジャンケン」の候補者が勝利を納める。この繰り返しです。政策論争などより、知名度合戦、人気投票です。

 人口1350万人の東京は国でいえば世界70位のジンバブエ並みです。13兆円にのぼる年間予算規模でインドネシアの国家予算に匹敵します。日本の税収の4割は東京が生み出し、日本経済のエンジンといえます。一方で、2025年には東京圏の高齢化は恐ろしいほどのスピードで進むとされ、若者の街のイメージからは想像もつかない介護難民問題が懸念されています。一国が抱える課題が山積しているうえに2020年の東京五輪が控えているわけです。

 東京オリンピック・パラリンピックは歴史的大事業ですが、開催期間はわずか40日程度の話です。まず都政への信頼を取り戻し、毎日の都民の生活をどう守り、どう希望が抱ける首都とするかが問われているのです。

 老若男女が希望を抱ける首都・東京にする。そのためにもしっかり取り組みたいものです。
(自民党衆議院議員)

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