メインで同門の山崎秀晃が王座に就き方向転換
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1秋の大阪決戦~」(9月22日、大阪・エディオンアリーナ大阪)の一夜明け会見が9月23日、大阪市内で開催された。
篠原悠人(DURGA)を相手に1年2カ月ぶりの復帰戦で勝利を収めた卜部功也は「無事に勝ててほっとしています。なんかんだいって思った通りには動けなかったことがあったり、反応の部分とかのスピードが遅れているとか。篠原選手の自分に対する対策もしっかりしていて、たまたまもらわなかっただけで、今回の試合は運の要素もあったと思う」などと試合を振り返った。
そして「最後は倒しに行かなかった。お客さんとの勝負ができなかった。自分自身が満足しただけ。そこの勝負がプロとしてはダメでした」と反省の弁。
試合後のマイクと会見では65kgに上げて三階級制覇を目指すことを宣言していたのだが、メインで同門の山崎秀晃が安保を破りスーパー・ライト級王座に就いたことから「いや、もうその階級にはいかないです(笑)。一番、スパーリングで効かされているのが秀さんなんです。それくらい怖いんでやめておきます(笑)」と早くも撤回。
三階級制覇については「タイミングですかね。62.5kgでやり残した相手もいるっちゃいる。ゴンナパー選手には負けているんで、そこらへんも頭に入れつつ、目標設定としてありかなと思う。あと、同門対決はやりたくないです」と語った。
1年2か月ぶりにカード発表会見から一夜明け会見という一連の流れの中に身を置いたのだが「試合が嫌だった。昔みたいな感覚には戻れないというか。考え方も変わっているし、ジムのことをやりながらもトレーニングをしなければいけない。やりくりをしなければいけないので、そこらへんは頭を使った。試合自体も…楽しむというより仕事感はあった。楽しいっちゃ楽しいんですが、練習という感じでやっていた。昔はぶっ飛んだ感じでリングに上がって“おらー”って感じだったんですけど、そういう感覚ではない。冷静にやっている感じ」と振り返った。ただ試合中はジムの経営なども忘れて没頭できるのではと問われると「それはありますね。練習をしている時は忘れられる。夢中になれているというのは幸せだなと思う。それが格闘技や運動の良さだと思う。嫌なことを忘れさせる」と話した。