日本サッカー協会は29日、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、イラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)の日本代表メンバー26人を発表した。本田、香川、長友といった常連組が選ばれるなか、DFの植田、MFの永木といったフレッシュな顔ぶれも見られた。
またGKの川島が代表に復帰した。川島は現在、フランス1部のメスに所属するも第3GKの扱いで試合出場はないのだが、ハリルホジッチ監督は「エイジはプレーはしていないが、プレーしていないのは残念ながら彼だけじゃない。エイジにはグループの中で特別な役割を担ってもらわなければいけない。発言力もあるし、チームに良いスピリットをもたらせるんじゃないかなと思っている。そしてリーダーの一人でもある。経験もある。厳しいこの戦いには、彼のグループの中での存在感が必要になってきます」と精神的支柱としての役割を期待しているようだ。
監督はかねてからクラブで試合に出ていない選手は使わないと言っていたが「川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤を除いてしまうと、誰と交代しますか? かなり難しい。だからこのような選択は私にはできないということです」と説明。しかしドイツで活躍中の大迫の名が上がった時には「岡崎よりもいいプレーをしていれば、岡崎を呼ばずに大迫を呼ぶことになるだろう。岡崎がキャップ数100を超えていても、そこは関係ない。それは皆さんに公言できるし、これは全選手に対するメッセージでもある」と話した。また海外組については「3カ月も4カ月も先発を取れない状態が続いたら、それは全く違う問題が起こる。それは起きてほしくないことだが」とも話した。
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サッカーW杯2次予選メンバー発表 GK川島が外れる
日本サッカー協会は27日、都内のJFAハウスで会見を開き「2018FIFA ワールドカップロシア アジア2次予選」日本代表vsカンボジア代表(9月3日、埼玉スタジアム2002)とアフガニスタン代表vs日本代表(9月8日、アザディスタジアム)の代表メンバーを発表した。
会見には霜田正浩技術委員長とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が出席。いつも通りスクリーンを使いながら、ハリルホジッチ監督が一人ひとり名前を読み上げ、選出理由を説明する形で行われた。
ポジション別にGKから発表されたのだが、ここ数年、招集可能な限りはほぼ一番最初に読み上げられた川島永嗣の名はそこにはなかった。
監督は「残念ながらなだ所属クラブを探すことができていない。ここ4~5年、代表の先発メンバーでありながら海外でクラブを見つけられないのは驚きだ。できるだけ早くクラブを探してほしい」と語った。
今回選出された西川周作、東口順昭、六反勇治については「国内でしっかりしたパフォーマンスを見せている。チャンスをつかんでほしい」と話した。
DFでは課題となっているサイドバックで「国内で彼らに代わる選手は見つけられていない」として酒井宏樹、酒井高徳らが選出された。しかし「やはりクラブで先発メンバーに入ってほしい。よりいいパフォーマンスをする選手が見つかればポジションを失ってしまうことになる」と厳しい状況は変わらない。
また米倉恒貴が東アジアカップに引き続き選出。監督は「いい試合をすればA代表に選出されるという私からのメッセージ。これからも視察は続けるし、いいプレーをすれば代表に呼ぶ」と話した。
またJリーグで得点ランキングで2位につける大久保嘉人については「かなり得点を取ってはいるが、かなり年齢が高い。目標はW杯なので、東アジア杯でも20歳の選手をつれていった」と語った。