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布施鋼治 | TOKYO HEADLINE
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須藤元気×布施鋼治×赤平大が「ONE Championship」の魅力を徹底検証

2019.02.17 Vol.Web Original

 アジア最大規模の格闘技団体「ONE Championship」の初めての日本大会となる「ONE:A NEW ERA -新時代-」が3月31日に東京・両国国技館で開催される。ONEにはかつてPRIDE、DREAMといった日本のメジャーイベントで活躍した青木真也が2012年から参戦。2013~2016年という長期にわたり、ONE世界ライト級王者に君臨。その後も修斗世界王者の内藤のび太、猿田洋祐がONEの世界王座に就くなど、急激に日本の格闘技ファンとの距離を縮めている。そんななか、今年1月からテレビ東京でONEの魅力を紹介する番組「格闘王誕生!ONE Championship」(木曜深夜2時5分~)がスタートした。 

 同番組は解説に元格闘家の須藤元気氏と格闘技メディアの重鎮的存在である布施鋼治氏、実況とナレーションに赤平大氏という布陣でONEの試合映像はもちろん、参戦選手の試合以外の貴重な映像も紹介している。都内で行われた収録の前に3人にONEの魅力について聞いた。

3・31日本初上陸「ONE」の魅力を元格闘家・須藤元気氏らが解説する番組がテレ東で放送中

2019.02.14 Vol.715

 アジア最大規模の格闘技団体「ONE Championship」が3月31日、東京・両国国技館で日本に初進出する。

 ONEにはかつてPRIDE、DREAMといった日本のメジャーイベントで活躍した青木真也が2012年から参戦。2016年には当時、修斗世界フライ級王者だった内藤のび太がONE世界ストロー級王者になるなど、徐々に日本人選手の活躍が目立つようになり、昨年には多くの日本人選手がONEと契約。一気に日本の格闘技ファンとONEの距離が縮まった格好となった。

 昨年末には日本の地上波テレビ局であるテレビ東京とONEが提携。1月からONEの魅力を紹介する番組「格闘王誕生!ONE Championship」(テレビ東京、木曜深夜2時5分〜)が始まっている。

 同番組は解説に元格闘家の須藤元気氏と格闘技メディアの重鎮的存在である布施鋼治氏、実況とナレーションに赤平大氏という布陣でONEの試合映像はもちろん、参戦選手の試合以外の貴重な映像も紹介。3月の両国大会に向け、ONEを深く知ることのできる内容となっている。

 都内で行われた収録の前に3人にONEの魅力について聞いた。

 須藤氏は「ONEにはオーソドックスな選手もいればトリッキーな選手と、いろいろなタイプの選手がいる。それに国それぞれの特徴もあり、多様性を感じるところが魅力」

 布施氏は「アジアが世界に誇れるのはタイ料理を筆頭とするアジアン・フードとマーシャルアーツ。料理と同様、各国に独自の格闘技がある。東南アジアには日本で知られていない格闘技があって、そういう知らない格闘技をベースとした選手が出てくるのがONE」

 赤平氏は「私が注目しているのはONEのビジネス面。市場成長性と人口ボーナス期に入るアジアに市場を絞っているのは大正解」などと三者三様の視点でONEの魅力を語った。

 3人のインタビューの模様は後日TOKYO HEADLINE WEBで公開予定。

インドからやってきたレスリング映画の最高傑作 『ダンガル きっと強くなる』

2018.04.02 Vol.704

 映画大国インドから超エネルギッシュなスポ根映画がやってきた。『ダンガル きっと強くなる』がそれだ。ダンガルとはヒンズー語でレスリングを指す。インドはオリンピック・レスリングが盛んなお国柄で、現在は賞金総額300万ドル(約3億4500万円)!という破格のファイトマネーが保障されたレスリングのプロリーグも開催されている。

 レスリング愛が異常に強い父マハヴィル・シンが2人の娘ギタとバビータにレスリングを熱血指導し、自分が果たせなかったオリンピック出場の夢を娘たちに託す。

 練習や試合のリアリティ度はやたら高い。本物のレスラーが動いているかのようだ。撮影前、出演者たちは8カ月に渡ってレスリング特訓を受けたというエピソードを聞いて思わず納得してしまった。

 個人的には、砂を敷きつめた屋外の試合場でギタが地元の男子レスラーを破る場面が新鮮だった。インドならではの草レスリングを垣間見ることができたからだ。

 いや、この映画は私のようなレスリング好きでなくても十分楽しめる。2時間20分という長編ながら、親子ならではの愛憎劇を繰り返しながら進むストーリー展開は息をのむ。ことごとく作戦が合わないコーチとの対立は、昨今の時事問題とも重なり合う。

 その一方で、まだ歴史の浅い女子レスリングという競技を扱うことで、「女性が格闘技をやるなんてもってのほか」という考えがいまだはびこるインドに根付いた女性蔑視の問題を鮮やかに浮かび上がらせている。そもそもギタは実在するインドのレスラーで、この国に女子レスリングを普及させた功労者だ。吉田沙保里や伊調馨と闘った経験を持つ。

 過去に『フォックスキャッチャー』などレスリングを題材にした映画は何本かあったが、日本で大ヒットすることはなかった。すでにダンガルは中国では『君の名は』の倍以上の興行収益をあげているという。レスリング映画の常識を覆す傑作だ。(スポーツライター・布施鋼治)

日本の女子レスリング草創期から取材してきた男から見た強さの秘密 ——布施鋼治氏

2017.03.27 Vol.687

 2008年に『吉田沙保里 119連勝の方程式』で「ミズノ第19回スポーツライター賞優秀賞」を受賞したスポーツライターの布施鋼治氏による『なぜ日本の女子レスリングは強くなったのか 吉田沙保里と伊調馨』(双葉社。本体価格1500円)が刊行された。

「リオ五輪前、全国少年少女レスリング連盟の今泉雄策理事長から『吉田と伊調の足跡をシンクロさせながら、女子レスリングの歴史を振り返るノンフィクションを書かないか?』と薦められたのがこの本を書くきっかけでした」と語るのは著者の布施氏。

 布施氏は古くはプロレスから始まり、今では総合格闘技、ムエタイ、レスリングを中心に取材するスポーツライター。
「87年秋の話になるけど、ヨーロッパを放浪中に第1回世界選手権を取材する機会を得たんですよ。現地を訪れた日本のマスコミは僕ひとりでした(笑)」

 その時になにか感じるものがあった?

「それだけ当時の女子レスリングは世の中からマイナー扱いされていたわけだけど、当時セミプロライターだった僕を福田富昭さん(現・日本レスリング協会会長)や今泉さんは快く受け入れ、コーチの部屋に寝泊まりさせてくれました。来る者は拒まずという姿勢に居心地の良さを感じましたね」

 その後定期的にレスリングを取材している布施氏は現在RIZINで総合格闘家として闘う村田夏南子もプロ転向以前から取材している。

「この本でも夏南子ちゃんにはかつての吉田の最大のライバルとして登場してもらいました。練習熱心な子なので、新天地での成功を願っています」

 現在の日本のスポーツ界はレスリングに限らず、なぜか女子の活躍が目立つ。古くから女子レスリングの取材を続けてきた布施氏の目から見て、なにか原因のようなものを感じることは?

「この本の冒頭でも書きましたけど、『男性にできて女性にできないことは何ひとつない』ということに尽きますね。強くなるにつれ、女性アスリートはタレント性も磨かれているような気もします」

 2020年の東京オリンピックに向け、気持ちの高まる一冊!

格闘技ライターの布施鋼治が語る12・29「BLADE 1」の見どころ

2014.12.05 Vol.632

 立ち技格闘技の新イベント「BLADE 1」が12月29日に大田区総合体育館で開催される。

 この「BLADE 1」はRISE、REBELS、Bigbangの3団体が「本当に強い選手は誰なのか」をテーマに立ち上げた大会。ルールはパンチとキック主体の3ラウンド制。トーナメントは軽・中量級に主軸を置き、来年以降は世界大会も視野に入れているという。

 今大会では、まず8選手による「-61kg 日本最強決定トーナメント」が開催される。11月8日に対戦カード抽選会が行われ、①「SHIGERU vs. 郷州力」、②「小川翔 vs. 不可思」、③「高橋幸光 vs. 勝次」、④「小宮山工介 vs. ヤスユキ」の1回戦4試合が決まった。準決勝は①の勝者と②の勝者。③の勝者と④の勝者で行われる。

 また11月21日にはスーパーファイト7試合が発表された。なかでも注目は70kg契約の「日菜太vs長島☆自演乙☆雄一郎」の一戦か。K-1 MAXで活躍した両者だが、その後の活動は両極端。日菜太はGLORYにも参戦し、REBELS 70kg級王者に君臨する。一方の長島はコスプレファイターとして一般メディアにも取り上げられ、キック以外にも総合やプロレスのリングにも上がる。キック界における最北と最南の存在だ。会見でも日菜太が長島について「プロレスに行ったり総合をやったりフラフラしている」と言えば、長島は「いろんな経験がバイタリティーになる」と反論した。

 本紙で格闘技コラムを執筆していたライターの布施鋼治は「トーナメントは優勝候補のヤスユキと小宮山がいきなり激突する展開に。SHIGERUと郷州も潰し合いになるので、他の選手が勝ち上がる可能性も。スーパーファイトは日菜太vs自演乙の注目度が高いけど、他の対戦カードも勝負性が高く見逃せません」と語る。

 大会の詳細はhttp://blade.jp.net/ から。

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