5人1チーム。柔道などでおなじみの「抜き試合」で開催
総合格闘家でプロレスラーの桜庭和志が立ち上げる新しいグラップリングイベント「QUINTET」の開催発表会見が2月1日、都内で開催された。
「QUINTET」は5人1チームで戦うグラップリングの団体戦。それも日本の武道では伝統的な試合形式である「抜き試合」。いわゆる勝ち抜き戦で行われる。
ルールは1チーム5人。無差別級だが5人の総体重は430kg以内。勝敗は絞め・関節技での一本のみで決着、決着がつかない場合は判定はなしで引き分けとなる。1試合は10分1本勝負、ただし体重差が20kg以上ある場合は5分1本勝負。選手はラッシュガード着用が義務付けられる。5人が戦い終わり、勝敗がつかない場合は延長代表戦を行う――というのが基本的なもの。
観客に伝わりにくいこと、「力の加減で簡単にヒザが壊れてしまう。トーナメントでやるつもりなので怪我の防止も考慮した」(桜庭)ことからヒールホールドは禁止。アグレッシブな展開を目指しクロスガードも禁止とした。ただクロスガードについては「そういうテクニックもあるのでやってもいいが、時間制限を設けることも考えている」(桜庭)とまだ流動的なよう。
桜庭はこのイベントの運営にあたり株式会社ラバーランドを設立し、自ら代表取締役に就任した。
会見の冒頭、桜庭は「今後はグラップリングのイベントを柱にアマチュアの育成にも力を入れ、世界のスポーツ界の発展に少しでも寄与できればと思っています。今年は日本でも大会を皮切りに3回のイベントを予定しています。今のところ、グラップリングのイベントの人気の高いロンドンとアメリカを予定。アマチュアの大会も準備中で日本全国、世界各国でQUINTETの競技スタイルが広がっていくことを目指しています」と話した。