世界遺産の一つ、奈良・春日大社にまつわる、王朝工芸の名宝をはじめ刀剣類、武器武具、春日信仰にかかわる絵画・彫刻などの名品を一堂に紹介。
会場では6章の構成で、テーマごとに貴重な品々を展示。第1章では、春日信仰の象徴的存在である鹿をモチーフにした作品を紹介。第2章では、大社に奉納された王朝工芸の国宝などを展示し“平安の正倉院”とも呼ばれるその見事な所蔵の一端を伝える。他にも、春日信仰を今に伝える絵巻や曼荼羅、仏像、奉納品ならではの美しさを持つ刀剣や甲冑、奉納された舞楽や能などの芸能に関わる品など、国宝や重要文化財を含む名宝が揃う。また、2016年に60回目の式年造替を迎えたことから、本展でも御造替に関わる記録とともに、今回の御造替で御徹下(ごてっか。神に奉られていた御道具などが役目を終え、神殿から下ろされること)され、注目を浴びた獅子・狛犬などを公開する。
会期中、展示替えあり(主な展示替:前期展示=1月17日?2月12日、後期展示=2月14日?3月12日)。