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曙 | TOKYO HEADLINE
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WRESTLE-1 征矢が火野に敗れ、またも団体の至宝流出

2016.01.11 Vol.658

 プロレスリング「WRESTLE-1」が『WRESTLE-1 TOUR 2016 SUNRISE』(1月10日、東京・後楽園ホール)で2016年のスタートを切った。
 WRESTLE-1の後楽園大会は毎回何かが起こる。
 メーンで行われた「WRESTLE-1チャンピオンシップ」では王者・征矢学がリアルデスペラードに加入した火野裕士と対戦し、16分53秒、Fucking BOMBからの体固めで3カウントを許し、3度目の防衛に失敗した。
 試合は序盤からリングの中も外もなくチョップ合戦が続く。とにかくやられたらやり返すのが2人の信条。ブレンバスター合戦、チョップ合戦、ラリアット合戦と互いの体を痛めつけ合う。
 Fucking BOMBの体勢に入った火野を征矢がデスバレーボムで切り返し、ワイルドボンバーにつなぐもカウントは2。追撃のワイルドボンバーを交わした火野は投げっぱなしジャーマン。この日何度目かのラリアット合戦から、火野がラリアット、万を持してのFucking BOMBと畳み掛け、勝利を収めた。

 試合後、火野が「征矢は正直ワケ分からん奴だったけど、戦ってみたらめちゃくちゃおもろいやんけ。次にオレを楽しませてくれる奴は誰かな」とWRESTLE-1勢を挑発すると、クルーザー級の稔が現れ、「オレは体重78キロしかないんだけどさ、そのベルトは無差別級。体重は軽いけど、君のこと、たっぷり楽しませてあげるから、オレの挑戦、受けてくれないかな」と挑戦をアピール。火野が受諾、次回後楽園大会での対戦が予想される。

 セミファイナルで行われたスペシャル6人タッグマッチでは武藤敬司、曙、真田聖也の豪華なトリオが実現。KAZMA SAKAMOTO、NOSAWA論外、MAZADA組と対戦した。
 真田はNOSAWAにタイツをつかまれ半ケツ状態になりながらもトペスイシーダーを放つなど、いつもとは違ったちょっとはじけたファイトっぷりを見せた。
 ローンバトルとなったNOSAWAに対して、武藤組がそれぞれの得意技で攻め立てる。必死の反撃を見せるNOSAWAに会場が沸くが、健闘もここまで。最後はNOSAWAに対して、曙の「HAPPY NEW YEAR」の掛け声から武藤がシャイニングウィザードを決めて3カウントを奪った。
 真田は今年は日本を拠点に活動する意向で「馬場さんは王道、猪木さんは闘魂、俺は武藤さんのプロレスLOVEを継承したい」と語ったうえで、2月10日の後楽園大会で一騎打ちが決まったKAIについて「ツイッターで絡んできたんですが、今のあいつには言われたくない。団体を盛り上げるエースになるはずが真逆に行ってる。自分の責任から逃げてる」と厳しい口調。一方のKAIは「真田が帰ってきたことは面白く思ってない」と語った。

「WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ」では王者アンディ・ウーに大和ヒロシが挑戦。大和は今回612人の署名を集め執念でタイトル戦にこぎつけた。
 時にその“熱さ”が空回りすることもある大和。この日も自爆に誤爆と派手に繰り広げる。しかし昨年1年、時に失笑を買いながらも放ち続けてきたことでバリエーションも増え、威力も確実性も増した後頭部ヘッドバット「一直線」でピンチを脱出。最後もコーナーからの一直線からノーザンライトボムで勝利を収めた。

 試合後、昨年末に全日本プロレスを離脱した鈴木鼓太郎がリングに上がり「久しぶりで申し訳ないけど、そのベルト、もらいに来たぞ。やるのかやらねえのか」といきなりの挑戦アピール。
 しかし大和は「いきなり出てきて何言ってるんですか。このベルトに挑戦するまで、すっげえ苦労してきたんですよ。『挑戦したい』『はい、そうですか』って言えるほど、安いベルトじゃないんだよ。何の実績もないんだから、それに見合うだけの実績を用意してくださいよ」と拒否。常々「W−1で頑張っている選手にチャンスを与えたい」という考えを持つ大和は稲葉大樹を逆指名。昨年に引き続き、鈴木を含め、クルーザー級戦線が熱くなりそうだ。

RIZINにK-1から武尊とHIROYAが参戦。曙vsサップはSBルールで対戦

2015.12.08 Vol.655

 年末に開催される格闘技イベント「RIZIN」が8日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS」(12月29日、31日 さいたまスーパーアリーナ)の追加カードを発表した。

 すでにフジテレビの格闘技情報番組「FUJIYAMA FIGHT CLUB」などで発表されていた曙vsボブ・サップの一戦を正式発表。またこの試合がシュートボクシング(SB)ルールで行われることも合わせて発表された。SBは立ち技のヴァーリトゥードといわれ、スタンディングの打撃に加え、投げ技、スタンディングの関節技・絞め技が許されるルール。両者のファイトスタイルを考慮し、もっとも実力が発揮できるルールということで白羽の矢が立った。レフェリーはSBの創始者であるシーザー武志SB協会会長が務める。
 サップは「私のライバルである曙選手と前回戦った時、私たちは歴史を作りました。それは格闘技業界にとって大きな遺産だと思っています。今回もそれと同じようなことをやる覚悟で試合に臨みます。2人ともスーパーヘビー級なので長く続くとは思いませんが、エキサイティングな試合になることを約束します」。曙は「12年前に大晦日で負けまして、ずっとその苦しみや悔しさを心の奥の奥まで押し込んで前に進んだんですけど、いずれはやりたい、リベンジしたいと思っている矢先にこの話が来ました。正直、体のこと、年のこと、プロレスのこと、すべてのことを考えたんですけど、このムカムカしている気持ちを、今やらないとチャンスが来ないと思って、すべて切り捨てて、この試合を受けることにしました」と挨拶した。
 曙にとっては「この話が来た時は、“ボブ・サップ以外とはしませんよ”ということでこの試合をやることになった。二度と苦しい、悔しい思いはしたくないので、大晦日は絶対に勝ちにいきます」と並々ならぬ覚悟での試合となる。一方サップは「前回同様、早い時間帯でKOします」と返り討ちを宣言した。

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