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【東京五輪】開会式が無事終了。聖火の最終ランナーは大坂なおみ

2021.07.24 Vol.Web Original

国立競技場の上空に地球が浮かび「イマジン」が流れる

 東京オリンピックが7月23日開幕した。夜8時から行われた開会式は「コロナ禍での開催だからこそ、地に足のついた式典を」という思いのもとに制作された黒板にチョークで描かれたコマ撮り映像からスタート。

 フィールドではコロナ禍の中でもトレーニングを続けてきたアスリートたちの姿を表現するパフォーマンスが行われ、その後、場内の貴賓席に天皇陛下がご臨席。続いて菅義偉首相、小池百合子東京都知事、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が現れた。

 日本国旗が入場後に、MISIAが「君が代」を独唱。国旗掲揚が行われた。続いて俳優でダンサーの森山未來が死者にささげるダンスを披露。「オリンピック大会の最中に命を落とした人たちを追悼します」というアナウンスが入り、会場では黙とうが捧げられた。

【東京五輪】サッカー男子で日本が南アに1-0勝利で勝ち点3獲得。開会式は予定通り実施の方向

2021.07.22 Vol.Web Original

久保が値千金のゴール決める

 東京オリンピックの開会式を前日に控えた7月22日、サッカー男子のサッカー男子のグループリーグがスタートした。

 グループAの日本代表は南アフリカ代表と東京・東京スタジアムで対戦し、後半26分に久保建英がゴールを決め1-0で勝利を収め、勝ち点3を獲得した。同じくグループAではメキシコとフランスが対戦し、4-1でメキシコが勝利を収めた。

 南アフリカは選手2人が新型コロナウイルスに感染し欠場。スタッフ1人も観戦し、選手を含む18人が濃厚接触者となってしまったため試合の開催自体が危ぶまれていた。今回の五輪では濃厚接触者でも試合前6時間以内の検査で陰性なら試合に出場可能というルール。検査の結果、南アフリカは上限の18人がベンチ入りした。

 日本は前半、序盤から長くボールをキープ。久保、田中らが積極的にシュートを放つがゴールにはつながらない。堂安はペナルティーエリア近くでボールを受けるがDFに阻まれるなど、主導権を握りながらももどかしい展開が続く。前半34分には堂安のクロスに合わせた田中がネットを揺らすもオフサイド。終了間際の43分にはペナルティーエリア手前から久保がFKも枠をとらえきれず0-0で前半が終了。

 後半も主導権を握る日本だったが、林のシュートがGKのファインセーブに阻まれるなど嫌なムードも漂った。しかし26分、左サイドからのクロスを受けた右サイドの久保がDFをかわし左足を振りぬくとボールはゴール左のポストに当たりゴール。ついに先制点を挙げた。その後も南アフリカ陣営に攻め込む日本だが、得点には至らず。南アフリカは33分にはペナルティーエリア内のルーサー・シンにパスがつながり、シンがシュートもGKの谷の正面で得点ならず。終了間際、南アフリカが攻め込む場面もあったが、日本はキャプテンの吉田を中心に守り切り1-0で試合を終えた。

 日本は第2戦(25日)で勝ち点3同士のメキシコと対戦。ここで勝利を収めればグループリーグ突破に大きく近づく。
 
 また東京2020組織委員会はこの日、開会式および閉会式制作・演出チーム、クリエーティブチームのショーディレクターを務める小林賢太郎氏を解任。開会式前日の緊急事態に開会式の開催が危ぶまれたが、組織委は夜に声明を発表。開会式の演出内容を精査した結果、小林氏が一人で演出を手掛けた個別の部分はなかったことを確認したとして、開会式を予定通り実施する方針を示した。

五輪組織委が開会式前日にディレクターの小林賢太郎氏を解任。過去のホロコーストネタで

2021.07.22 Vol.Web Original

辞任の小山田氏の楽曲を使わないなら「解任」の小林氏の場合はどうなる?

 東京2020組織委員会は東京オリンピックの開会式前日となる7月22日、開会式および閉会式制作・演出チーム、クリエーティブチームの一員である小林賢太郎氏を解任したことを発表した。

 理由については「小林氏が、自身の公演で、過去に、歴史上の痛ましい事実を揶揄する台詞を使用していたことが分かった」としている。

 小林は組織委を通じて出したコメントの中で1998 年に発売された若手芸人を紹介するビデオソフトの中で自身が書いたコントのセリフに「極めて不謹慎な表現が含まれていた」と明かした。そして「人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることは、あってはならないこと。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。不快に思われた方々に、お詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした」などと謝罪した。

 そのコントではNHKのEテレで放送されていた教育番組「できるかな」のパロディーでノッポさんに扮した小林氏が次回の打ち合わせの場面の中で「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という言葉を使用した。

 小林氏はクリエーティブチームではショーディレクターを務め、実質的なトップ。開閉会式については先日、過去の障がい者などへのイジメが発覚したミュージシャンの小山田圭吾氏がクリエーティブチームを辞任。組織委は小山田氏の作った曲を使わないという決定を下した。小林氏については全体を統括する役割で、小山田氏における楽曲と一概に比較することはできないが、小林氏は「解任」であることからそのアイデア等をそのまま使うことは小山田氏の例に合わせると整合性が取れない。この日の午後に会見した組織委の橋本聖子会長は開会式については「検討中」と話している。

バッハ会長が真正面から抗議の声を受けながら慰霊碑に黙祷

2021.07.16 Vol.Web Original

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が7月16日、広島県広島市の平和記念公園を訪れた。東京2020組織委員会の橋本聖子会長が同行した。

 広島市内は午後1時を回ったあたりから雨。バッハ会長はパトカーが先導する黒いワゴンで予定よりやや遅れて到着した。

 バッハ会長は到着前から公園内を貫く道路の付近で始まったオリンピック反対デモの抗議の声を正面から受ける形で慰霊碑までの長い道のりを歩くと献花して黙祷。この間も慰霊碑を挟んで収まることのない「バッハは帰れ!」といった抗議の声を受け続けた。その後、広島市の小池信之副市長による説明を受けた後に「コロナ禍でのオリンピック反対!やめろ!」といった抗議の声を背中に浴びながら原爆資料館に向かった。

 今回のバッハ会長の訪問にあたり当初、広島市は松井一實市長が出迎える予定だったが、松井市長は、15日に「黒い雨」裁判の控訴審で住民側の全面勝訴の判決が出たことから17日の午前中に厚生労働省を訪れ、田村大臣に上告しないよう要請。これに伴い市では代わりに小池副市長が対応した。

 平和記念公園はこの日はバッハ会長の訪問にあたり、午後0時半からバッハ会長の一連の行事が終わる3時半ごろまで一般市民の立ち入りを禁止した。

五輪組織委のチケット担当者「本当に申し訳ないという思いでいっぱいです」と涙

2021.07.10 Vol.Web Original

北海道の5セッションも夜に無観客

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が7月9日、東京都内で観戦チケットに関する会見を行った。

 これは前日の五者協議で一都三県の会場を無観客とすることを決定したことを受けてのものでチケッティング担当の鈴木秀紀マーケティング局次長が出席した。

 会見の時点では全750セッションのうち一都三県の716セッションが無観客となっていたのだが、検討中とされていた北海道の5セッションも夜に無観客となることが発表された。これで有観客での開催は宮城の6、福島の3、茨城の8、静岡の12の29セッションとなった。   

 有観客のセッションについては10日未明に再抽選の結果を公表。無観客、または再抽選で外れマイチケットに「発行不可/無効」と表記されているチケットについては自動的に払い戻しの対象となる。希望者への払い戻し期間(7月10日未明~7月20日11時59分)内に申請手続きの必要はない。登録メールアドレス宛に連絡後、大会後に返金される。

 有観客のセッションで有効となっている観戦チケットの払い戻しを希望する場合は期間内(7月10日未明~7月20日11時59分)に申請手続きが必要となる。

橋本聖子会長「コロナ禍でも五輪を開催できるということも一つのレガシー」

2021.07.09 Vol.Web Original

東京都への緊急事態宣言発令で一都三県の会場は無観客開催に

 東京2020組織委員会の橋本聖子会長が7月8日、東京都、日本政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)との五者協議と関係自治体等連絡協議会を行った後に記者会見を行った。

 五者協議はこの日、政府が東京都に新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための緊急事態宣言を今月12日から8月22日までの6週間にわたって発出することを発表したことを受け行われたもの。7月23日に開会式を迎える東京オリンピックにおいて東京都の会場で行われる競技については無観客で行うことを決定した。

 橋本氏は会見で改めて「東京都で新規陽性者数が高い水準にあり、増加傾向が見られることなどから緊急事態宣言が発出された。6月21日の五者協議では“7月12日以降、緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置が発動された場合の観客の取り扱いについては、無観客も含め当該措置が発動された時の措置内容を踏まえた対応を基本とする”とされていたが、今回の緊急事態宣言を受け、人流を抑制するとともに、感染拡大の防止等に向けたより厳しい措置として、無観客とする」と6月の五者協議での取り決めにのっとっての決定であることを説明した。「緊急事態措置が講じられていない区域においては、関係自治体等連絡協議会を開催し、それぞれの地域の状況を踏まえ、首長と協議の上、具体的な措置を決める」と続けた。

 パラリンピックについては7月16日までに方針を決定することになっていたが、「今後の感染状況等を踏まえて判断する必要がある」ということからオリンピックが閉会した後にパラリンピックの観客数の取り扱いを決めることとなった。

4度目の緊急事態宣言受け東京都の会場は無観客に【東京五輪】

2021.07.08 Vol.Web Original

 東京2020組織委員会は7月8日、東京都、日本政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)とともに五者協議を行い、その後に関係自治体等連絡協議会を行った。

 これはこの日、政府が東京都に今月12日から8月22日までの6週間にわたって4度目となる緊急事態宣言を発出することを発表したことを受けてのもの。

 組織委では6月21日に行われた五者協議で東京オリンピックの観客数について「収容人員の50%以内で1万人」と決定したが、同時に「7月12日以降に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発動された場合は無観客も含め、基本的には当該措置が発動された時の措置内容を踏まえた対応をする」としていた。

 関係自治体等連絡協議会の冒頭、丸川珠代五輪相が五者協議において、「緊急事態宣言の発出を受け東京都の会場は無観客、緊急事態措置が講じられていない区域においてはそれぞれの地域の状況を踏まえ、首長と協議の上、具体的な措置を決めていくことで合意を得た」と報告した。

新体操 東京オリンピック日本代表選考会 『渾身の舞』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2021.06.30 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

五輪観客向けガイドライン発表も「社会のルールとして守って」「自発的、自律的に守って」と実効性には疑問符

2021.06.23 Vol.Web Original

直行・直帰を要請も実効性は…

 東京2020組織委員会は五者協議による観客数の上限決定に伴う観戦チケットの取り扱いに関しての記者会見を6月23日に行った。会見には古宮正章副事務総長、チケッティングを担当する鈴木秀紀マーケティング局次長らが出席した。

 観客数が「収容人員の50%以内で1万人」となったことからチケットの再抽選が行われる競技が発生し、それが陸上16、野球16、サッカー30、ゴルフ8、近代五種2、ラグビー8、ソフトボール7、サーフィン8、開閉会式2の合計97、チケットの枚数は91万枚となることが発表された。再抽選については7月6日に結果を発表。外れた場合は払い戻しとなり、オリンピック・パラリンピックの大会終了後から順次返金される。

 この日の会見では、これまでにもアナウンスされていた観客に向けての「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」が合わせて発表された。

 その内容については「観戦の事前の準備」として接触確認アプリ(COCOA)等の事前登録の推奨。「会場へ向かう際の注意事項」としてマスクの着用、交通機関利用時の談笑や会話の自粛、余裕を持った来場で混雑を避ける、分散・時差入場、家や宿泊施設からの直行。「入場時の注意」として待機列でのフィジカルディスタンスの確保、入場時の検温の協力。「会場内・観戦時の注意」としてマスクの着用、咳エチケット、手洗い手指消毒の徹底、大声の会話、声や指笛などの応援などの禁止、マスク飲食の徹底(飲食中の会話自粛、話すときはマスクを着用)、売店、トイレ等の待機列でのフィジカルディスタンスの確保、必要に応じた席の移動のお願い、不必要な回遊の自粛、会場内の通路等におけるグループでの飲食の禁止。「観戦後」については分散・時差退場、家や宿泊施設への直帰、路上等での飲食や談笑の自粛、チケットの14日間保管――といったものが挙げられた。

 この会見に先立って行われた会見で橋本聖子組織委会長が発表した通り、会場内での飲酒は禁止となった。

東京五輪再抽選チケットは97セッション91万枚。返金は大会終了後

2021.06.23 Vol.Web Original

横浜国際総合競技場で開催のサッカー決勝は4万枚を1万枚に

 東京2020組織委員会は五者協議による観客数の上限決定に伴う観戦チケットの取り扱いに関しての記者会見を6月23日に行った。

 会見には古宮正章副事務総長、チケッティングを担当する鈴木秀紀マーケティング局次長らが出席した。

 観客数については「収容人員の50%以内で1万人」となったのだが、その結果、再抽選の対象となるセッションは陸上16、野球16、サッカー30、ゴルフ8、近代五種2、ラグビー8、ソフトボール7、サーフィン8、開閉会式2の合計97、チケットの枚数は91万枚となった。

 この97という数字は全体の1割強で、8割以上のセッションは上限に達しておらず抽選とはならない。

 各セッションで枚数にばらつきはあるのだが、例えば一番収容人数が多い横浜国際総合競技場で行われるサッカーの決勝はすでに4万枚以上のチケットが発売されており、それを1万枚にしなければいけないという。

 再抽選については7月6日に結果を発表。各自、公式チケット販売サイトのマイチケットのステータスで確認することになる。マイチケットに「有効(利用可)」と表記されていれば観戦可能で、「無効(利用不可)」と表記された場合ははずれで払い戻しとなる。

サッカー男子 五輪代表18人発表。海外組9人、強力オーバーエイジで目指すは「金」

2021.06.22 Vol.Web Original

堂安、久保、冨安のA代表常連が順当に選出

 日本サッカー協会(JFA)が6月22日、会見を開き、今夏に開催される東京オリンピックに出場するU-24日本代表メンバー18人を発表した。

 A代表でも活躍するDF冨安健洋(ボローニャFC/ITA)、MF堂安律(アルミニア・ビーレフェルト/GER)、久保建英(レアル・マドリード/ESP)らが順当に選出。海外組は過去最多の9人を数える。オーバーエイジ(OA)枠には6月の国際親善試合にも出場したDFの吉田麻也(サンプドリア/ITA)、酒井宏樹(浦和レッズ)、MFの遠藤航(VfBシュツットガルト/GER)が名を連ね、現段階で考えられるほぼベストメンバーという陣容が揃った。

 会見でU-24日本代表の森保一監督は「できることならすべての選手をメンバーに選びオリンピックに参加させてあげたいとは思っているが、18人という非常に限られたメンバーでチームを編成しなければいけない。本来なら選ばれてもおかしくない選手たちを外さなければいけないということについては難しい作業だった。しかし我々は東京オリンピックで金メダルという目標を掲げている。金メダルを獲得するために現時点でのベストのメンバーを選ばせていただき、東京オリンピックに臨みたいと思っている。選ばれた選手にはこれまで戦ってきた仲間たちの思いを胸に刻み、全力で戦ってほしいし、日本のために全力で力を出し切ってほしいと思っている」と金メダル獲得への意欲を見せた。

 そして「東京オリンピックは人生をかけられる大きな大会だとは思うが、ここがゴールではない。今回選ばれなかった選手たちにはさらに上を目指して成長していってほしい。私も指導者である限り、そういう選手たちの成長をこれからも見守っていきたいと思っている」とここまでチームに関わったのべ90人に及ぶオリンピック世代の選手たちにメッセージを送った。またA代表の監督も兼任する立場として「今回選ばれなかった選手も、これからの成長を見続けて、力を示してくれた選手にはA代表の道も開けるようにしっかり選手の情報を見ていきたいと思っている」と今後の飛躍に期待した。

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