世界各国の映画と映画人が集結する祭典・東京国際映画祭(以下・TFF)が今年、記念スべき30回目の開催を迎える。アニバーサリーイヤーとあって例年以上に豪華で濃密な映画体験ができる先品上映やイベントが目白押し!
審査委員長:トミー・リー・ジョーンズ、審査員:マルタン・プロヴォ、レザ・ミルキャリミ、ヴィッキー・チャオ、永瀬正敏
[コンペティション]
『アケラット−ロヒンギャの祈り』©Pocket Music, Greenlight Pictures
これまで世界的な話題作も数多く輩出してきたTIFFのコンペティション。期間中は、2017年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な予備審査を経た15本の作品を上映。88の国と地域から応募された1538本のなかから選ばれた1本に最高賞として東京グランプリが授与されるほか、審査員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優/男優賞、最優秀芸術貢献賞、最優秀脚本賞、そして観客の投票による観客賞が選ばれる。審査委員長には名優にして監督としても評価の高いトミー・リー・ジョーンズを迎え、ヴィッキー・チャオや永瀬正敏ら人気俳優も審査員を務める。この華やかな顔ぶれが、レッドカーペットにそろう姿も大いに楽しみだ。
ラインアップ発表会では、久松猛朗フェスティバル・ディレクターが「映画を見る喜びの共有として誰もが参加したくなる映画祭、映画人たちの交流、若いクリエイターの育成、未来の映画ファンの開拓を目指す」と宣言。充実のプログラムでそれを実感しよう。
[アジアの未来]
長編映画3本目までのアジアの新鋭監督の作品を上映。最優秀作品にはアジアの未来 作品賞が、今後が期待される監督には国際交流基金アジアセンター特別賞が贈られる。審査員を務めるのは行定勲監督ら。作品の監督やキャストらアジアの映画人との交流も楽しもう。
[日本映画スプラッシュ]
しぶきを上げて海外に飛び出すような映画を応援! 日本のインディペンデント映画の中から、独創的でチャレンジ精神に満ちた作品を上映。最優秀作品に日本映画スプラッシュ作品賞が授与される。今年は『カミュなんて知らない』の柳町光男監督らが審査員を務める。