第1試合で神巧也とのMVP対決制す
卓球のTリーグが9月14日、日本代表とTリーグから選抜されたトップクラスの選手たちによる「2020 JAPAN オールスタードリームマッチ」を開催した。新型コロナウイルスの自粛期間があったことから、選手たちにとっては約半年ぶりの実践となった。
この日は二部制で行われ、第1部では日本代表選抜とTリーグ選抜が、第2部では日本代表男子と日本代表女子が対決した。勝負論が詰まった試合と公式戦ではありえない試合とさまざまな試合が組まれ、文字通り「オールスタードリームマッチ」にふさわしいイベントとなった。
第1部の「日本代表選抜vs Tリーグ選抜」では男子シングルス5試合と女子シングルス4試合が行われた。ルールは11本先取の1ゲームマッチでデュース無しというもの。
第1試合に登場したのは張本智和(木下マイスター東京/木下グループ)と神巧也(T.T彩たま)。張本がTリーグ開幕年のシングル勝利数トップで前期MVPなら、神は2年目のシングル勝利数トップで2年目の後期のMVPという好カードがいきなり実現した。
張本は序盤のシーソーゲームから6ポイントを連取して7-2とすると神の反撃を振り切り11-4で日本代表選抜が先勝する。
張本は試合後のインタビューで「ただただミスをしないようにしようと思っていた。少しミスはあったが、勝てて良かった。自粛期間中はバックハンドの練習をしてきた。最後の2ポイントをバックハンドで取れて良かった」と試合を振り返った。
張本は第7試合では戸上隼輔(琉球アスティーダ)と対戦。一時は3-8と苦しい展開となったが終盤3ポイントを連取し10-10と追いつく。最後は張本のサーブを戸上がスマッシュを外して張本が11-10でこの日2勝目を挙げた。