審判員の養成・認定などを目指し講習・研修など実施へ
現役審判員有志が主体となり、審判員の養成・認定などを主要事業とする「一般社団法人 日本MMA審判機構(JMOC)」が設立され、その会見が5月30日、都内で開催された。
この日は全役員と事業内容が説明された。
会長はプロ修斗をはじめ国内の主要MMA団体の審判を務める豊永稔氏が務める。また日本ブラジリアン柔術連盟理事で審判部長も務める植松直哉氏と清和大学法学部准教授の松宮智生氏が副会長に就任。高本裕和、中川知己、福田正人、横山忠志の4氏が理事に名を連ねた。
会見の冒頭、豊永氏は「昨年、団体やプロモーションの垣根を越えて審判員有志が集まって、これからのMMAを健全で安全なものにしていこうということで組織された。今まではそれぞれの団体で審判員を育てていたが、これからはプロモーションに関係なく、それぞれの団体に関わっている審判員たちみんなで情報を共有し合いながら技能を高めていったり研修をしたりして、見聞を広めていこうということでJMOCは設立された」と設立の経緯を説明した。
「我々の先輩や我々がもっと以前にやっておくべきだったことがたくさんある」(松宮氏)という考えから、当面は「審判員の技能向上のための講習・研修等の実施」といった手の付けられるところから地道に活動していく。審判員の養成にあたっては「講習・研修プログラムの体系化」を目指し、教材の開発や講習・研修の制度化などを検討しているという。
またライセンスの発行なども、早ければこの秋にも実現したいという。
豊永会長は「まだまだ小さな組織なので私たちだけの力では運営していくことができません。活動を援助してくださる賛助会員を募集したいと思います」と呼びかけた。賛助会員などの詳細はJMOCの公式サイト(https://www.mmaofficials.jp/)から。