横粂氏「内部からも批判の声。おかしいという意見が大半」
タレントで元格闘家の髙田延彦が3月2日、黒川弘務検事長の定年延長問題についてコメントした。
髙田はこの日、弁護士で元衆議院議員の横粂勝仁氏とともにMCを務めるインターネット配信番組「髙田横粂の世相談義」に出演。番組では髙田が疑問に思う、政治・社会・スポーツといったさまざまなジャンルのニュースについて語り、そこに横粂氏が弁護士かつ元衆議院議員という立場ならではの解説を加えていく。
この問題について横粂氏が「国家公務員法で定年は延長できるとなっているが、法律をつくったときに検事と大学教授は適用されないと定めている。今回は法解釈をかえて検事にも適用されるとしたことが大問題と批判されている」と説明。そして「内部からも批判の声があがっているように、おかしいという意見が大半。大学教授と検察官に定年延長が適用されないというのは、教育機関に政治が大きくかかわると教育がゆがめられることがあるので、アンタッチャブルにした。検察官も政治家を追及する側なので一線を画しておこうとしていたから。それを変えるなら、なぜ変えるかの明確な理由がなければいけない。さらに法解釈の変更は立法と同じ。集団的自衛権の時は憲法の解釈を変えたが、あれは憲法をちょっと変えちゃったのと同じ。あの時は憲法改正と相当するくらいの国民的議論がされたのかが重要だった。今回の法律解釈の変更も同じで、それに見合った議論がされたかというと、不備が多い」との見解を示した。