2015年に公開予定の映画『原宿デニール』。主演は、頭突き瓦割りのCMで話題の女優・武田梨奈と、日韓男性5人組グループBEE SHUFFLE。ポップカルチャーの発信地として、国内外で人気の原宿を舞台に、若者たちの人生が交錯する群像劇。脚本・監督のタカハタ秀太の作品に出演したことがあるキングオブコメディの今野浩喜が撮影の様子を語る。
「タカハタ監督とは4回目なんですけど、現場では台本と関係がない指示が非常に多いんです。それは分かっていたので、台本も話半分にして、自分の頭の中に余白を作りながら、撮影に挑みました。120%台本を覚えていくと、タカハタ監督のおふざけについていけなくなると思うので、そこは気をつけてやったところですかね。反省点は、お芝居がほぼ初めてだった主演のBEE SHUFFLEに、それを教えなかったこと(笑)。まあ、自分たちで頑張れというエールですね」
初共演のBEE SHUFFLEにイジワルしたことをさりげなく自慢する今野だが、もう一人の主演・武田梨奈の印象は?
「実は僕ね、西武ライオンズのファンで、ある日テレビで試合を見ていたんですよ。そうしたら、試合前の始球式の前に、球場の端のほうで、瓦を頭で割っている子がいて…。それで今回撮影前に、いつものように共演者全員をウィキペディアで調べていたら“あー、あの瓦の子だ”って思いまして、それをやっと伝えられたんです。そしたら“見ていてくれたんですね。ありがとうございます”って言うから、“まあ、俺はライオンズファンだからね”って言ったら、“ライオンズって何ですか”って…。でもいい子ですよ、とっても」
まったくもってつかみどころがない今野だが、この映画での役作りは?
「今回自分の中で、キャラクターを作ってないんです。どうキャラクターが変わってもあり?な見せ方をしたいので。だからそう思って見て下さい」