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河合薫 | TOKYO HEADLINE
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【BOOK】職場に社会にはびこる「ジジイの壁」の正体

2017.11.08 Vol.699

『他人をバカにしたがる男たち』【著者】河合薫

 駅やコンビニで暴言を吐く、上だけを見て仕事する、反論してこない人にだけ高圧的、相手の肩書き・学歴で態度が別人。社会生活を送っていたら必ず遭遇する厄介な「ジジイ」。それは単に年齢や性格だけではなく、ある一定の条件の中で生息する困った生き物である。同書では、女性の中でも進む、現代人の「ジジイ化」に焦点を当て、健康社会学の視点から、日本にはびこる「ジジイ」と「粘土層」の生態を分析。中年期の会社員を襲うキャリアの危機や“老害”の正体について、科学的なエビデンスをもとに紹介している。健康社会学を専門とする著者が、海外も含む膨大なデータや文献、さらに自身のインタビューを、分かりやすく分析。裏付けと説得力のある内容に、ただの厄介者だと思っていた「ジジイ」の本質が明らかに。他人をバカにするジジイたちに欠けているものとは?

 著者は「SOC=Sense of Coherence」、首尾一貫感覚だと語る。どうすればSOCを高めて、他人をバカにして会社にしがみつく「ジジイ」にならずにすむのか。また、SOCの中に潜む「フェイクSOC」を見抜く方法。そして、高いSOCを持ったオッサンへのエールが書かれている。やっかいなジジイと、やる気SOCにあふれたオッサン。この国の未来を託したいのはどちらか? 少なくとも、愛されるのはオッサンのほうだ。70歳になっても、現役社会で男女が輝くヒントがここにある。

「穴あけ」で難関資格・東大大学院一発合格! 河合薫

2016.03.14 Vol.662

 気象予報士としてニュースステーションなどに出演していた河合薫が画期的な勉強本を出版。受験生や資格取得を目指す社会人に注目されている。

「この勉強法はノートの左半分に自分で穴を開けた問題を書き、右半分にその答えを書くというとてもシンプルなもの。高校受験の時、帰国子女だった私は、現代国語が360人中359番という成績で、大学入試も進路変更を余儀なくされるほど。そこで編み出した勉強法が、その後の人生でもとても役に立ったので、少しでも参考になればと本を書きました」

 同勉強法で大学受験、国際線CA、第1回気象予報士、東大医学系大学院学術博士と難関大学や企業、資格を突破。それを生かせる分野で活躍している。

「実はこのやり方は、大人であればあるほど、知識を深められる。大人は穴あけ問題を作る時に、“どうしてそうなるんだろう”“この言葉の意味は?”など、疑問を持ちます。それをどんどん書き足していくと、その問題の周辺情報が広く分かると同時に、深く掘り下げた知識を得られる。私はこれを“知識のアメーバ化”と呼んでいます。それにより取得した“生きた資格”は実践でも非常に役立ちます」

 今、働いている人にこの勉強法をどのように活用すればいいのかアドバイスを。

「20代、30代前半は仕事の基礎知識を作る時期なので、この本の前半部分の問題を作るところから始めてみてください。教科書を選び、毎日5分でいいから問題を作ることをルーティン化する。毎日の積み重ねが大切です。30代半ばの人は、3年間でいいので死ぬほど頑張れと(笑)。とにかく1章から3章までを必死にやって、知識を自分のものにしてほしいです。30代後半から40代の方は、3、4章目のアナロジーと企画の立て方を参考にしていただければ。そこに皆さんがやりたいと思っていることのヒントがあると思います」

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