腕十字固めで浅倉カンナを破る
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われたRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加が2R4分34秒、腕十字固めで浅倉カンナを破り初代王者に輝いた。
浅倉は昨年行われた「女子スーパーアトム級GP」で優勝。決勝でRENAを破り、今年7月にはリマッチでもRENAを退け、名実ともにRIZINのトップに立った。
浜崎は2015年7月にINVICTA FCアトム級世界王座を獲得。日本の女子選手でただ一人の世界のベルトを巻いた選手だ。
1R、浜崎がパンチを放って距離を詰めたところで、浅倉の左手の指が浜崎の右目をこする感じでサミングとなり試合が中断する。再開後、浜崎は距離を詰め組むと投げ気味にテイクダウン。左腕を極めにかかるが浅倉はタックルでしのぎスタンドへ。浅倉がタックルに行くところに浜崎が右ハイキックを放つ。浅倉もパンチからハイキックを繰り出すが、浜崎は強烈な右フック。打撃では浜崎がやや有利な展開か。浅倉はタックルを仕掛けると浜崎は投げで返すが、浅倉が上を取り、浜崎が立ち上がってもバックをキープ。しかし浜崎は逆にアームロックを狙う。
2Rも打撃の攻防が続く。浅倉のローに浜崎が強烈なカウンターのジャブ、カウンターの右フックとヒットさせていく。浅倉もパンチの連打で前に出るが、浜崎はバックステップでかわし被弾は許さない。浅倉がなかなか得意なタックルに入れない間に浜崎は打撃で主導権を握っていく。浅倉がついにタックルに行くが浜崎は腰が重く、テイクダウンは許さない。浅倉はそのままコーナーに押し込むが、浜崎はそこで足払いでテイクダウンを奪い、サイドポジションをがっちりキープ。そこから素早く腕十字に移行。浅倉はクラッチしてなんとかこらえるが、浜崎は左足で浅倉の左腕を蹴り、クラッチを切ると一気に絞り上げる。浅倉は反転し脱出を図るが、浜崎はその方向に合わせなおも腕を絞り上げると浅倉はたまらず無念のタップ。浜崎が初代王者に輝いた。